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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
7/12 懐かしの国立
稽古。

天気予報で雨だってんで傘を持っていったら降らず。しかし、今、北陸は集中豪雨の被害。とは言え、奇っ怪なのは集中豪雨にあっている地帯で、給水制限が行なわれているところもある、とのニュースが流れた。要はあまりに局地的であるため、その地帯の水瓶のダムには水がない、という現象が起きているらしいのである。天災はままならぬ。

なかなか疲れが抜けていかない。ではどうすればいいのか?本当は運動をするのが一番いい。それはよく分かっているので、やればいいのだが、一度、運動から離れてしまっていると再び行なうのがおっくうになってくる。疲れは要は血の巡りが悪くなっているということでもある。だから血の巡りをよくしてやれば、一気に解決とまではいかないが、相当改善するだろう。だから、歩くことは心がけるが、荷物がいつも重すぎて、歩くよりも荷物運びが苦痛となってしまう。軽くすればいいだけのことなんだが、パソコンを持ち運ぶことを考えると、やっぱり重くなってくる。すっきりと放り投げてしまうという手もある。けれど、その決断ができない。

白井が膝問題を抱え、なかなかすっきりとした稽古とはなっていかない。やっぱり一同に介した稽古をすると若手がともかくいい具合に、ではなく、目立つ。しかし、もう若手ではない若手であるから、もっともっと何とかして欲しい。そう言えば、20年前はまったく違っていた。俺も若手だったということもあるけれど、若手でも、それなりに深い味わいを出していたんである。なぜ変ったのだろう。これは社会の変化に沿った状況そのものではないかと思うのだ。

いつも思うのはプライドのことである。人間は誰もがプライドを持って生きている。しかしながら、プライドは通常、成長を阻害する。もちろんいい具合にプライドが働けばいいのだけれど、それを押しのけて、自己主張のための道具と化す場合が多い。年を取れば取るほど、そうなりがちである。情けないかな、人間はそうそう簡単には成長しないのである。年を取っているからと言って、決して立派だとは限らない。逆にゲスっぽくなっていく人間もなんと多いことか。
プライドをどうしたら+に転換できるのか?簡単だ。何でも取り入れる準備を常にしておくしかない。オープンな状態でいられる頭を作っておくことである。実にこれが難しいのだけれど。

白井と動き打ち合わせのため、国立で降りる。今日は昭島の稽古場を使っていたので、その帰り道。
カフェに入る。
いやあ、国立、俺が20年以上も住んでいた国立であるが、ここ5年くらいでどんどん変ったようだ。変らずに同じたたずまいを留めるのは、邪宗門とロージナ茶房、ナジャなどなどの私が若かりし頃に毎日のように通った喫茶店である。邪宗門とかナジャとか、時代を感じさせるネーミングだよねえ。でも、これがよかったんだよなあ、もう20年以上も昔だ。
20年以上も前、30年近くも前。受験の頃からずっと馴染みの大学通り。富士見通り。ぶらり歩いてみて、空気感だけはまったく変っていないなあと感じた。
ロージナ茶房をちょっと覗いてみると、そうだ、あのマスターは亡くなったんだ、と思い出した。若旦那がそこにはいたけれど、彼も年を取った。こうして生きていく人生もあるだろうが、俺はできねえなあ、と感慨に耽ってしまった。
by kikh | 2005-07-12 23:46 | 日々の記録
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