★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
12/2 田中一村
 詳しくは、ぼくのメルマガのエッセーの方に書いたので、ここではあまり書かない。
 
 今日から5日まで100CCのバイクを借りて、グルグル回ることにした。暑い奄美と思っていたら、バイクで走ると、とんでもなく寒かった。金作原原生林というところに行き、それから田中一村の住んでいた家を見に行った。
 かなり堪えた。田中一村という今じゃとても知られた画家だが、まったく顧みられることなく、まったくの無名のまま、理解者もほとんどいないままに、50歳で奄美に移住し、絵筆を握り続けて死んでいった画家である。東京美術学校の同期には東山魁夷氏がいる。その彼の住んでいた家のみすぼらしいこと。あまりのみすぼらしさに唖然とし、胸が痛んだ。

 ある日本画家が、批評に晒されない良さと批評に晒されなかったため、ズンズンと深みに嵌っていったまずさがある、と言ったという。なにを言うか、という気になった。もし、悪い深みに嵌まったとするならば、嵌めたのは、ではいったい誰なのか、である。そして批評に晒されない拙さとはなんなのか?と考えた。この前提になることとして、批評の機能について考えねばならない。その「批評」なるものは、きちんと機能している批評なのかどうか、であろう。機能というのは作家に対しても、という意味だ。批評家が好きなことを言うのは今も昔も、であろう。批評が機能している限り、批評に晒されるのはとても良い方向性に行く可能性が、確かにある。しかし、批評自体が機能不全に陥っているとしたら、批評に晒されることが、決して良い方向に向かうとはぼくは思わないのである。
 そう言ったという日本画家の画を見ているわけではないから、なんとも言えないが、果たしてこの作家は批評とどのように向き合ってきたのか、という気になる。
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by kikh | 2008-12-03 14:11 | 日々の記録
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