★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
4/9 体力勝負
 もはや体力勝負という年齢ではなくなっている。しかし、今はもう体力勝負以外の何ものでもない。
 このダイアリーも更新がないとお叱りを受けたり、心配されたりするが、結局、時間がなければ書けずという状態。
 笑ってしまうようなスケジュールもいちおうはほぼ完成を見たので、ずいぶんホッとはしている。
 毎日、朝8時前から稽古が始まった。「Nobody」稽古が7時45分~11時過ぎ。レクラム舎の稽古が13時半~15時半過ぎ。P.A.I.の稽古が16時半過ぎ~21時45分。どこへ行くにも移動に1時間近くかかる。この隙間を縫って、ミーティングや飯を食い、終わったら、再びミーティングや翌日の準備。この間、来年度の作品や「ガリババ」のさまざまなことなどなどをやっていると、もう楽しいを通り越し、宇宙遊泳のような気分になっていく。睡眠時間もあまり取れず、しかし、いちおう「Nobody」も、僕としては充分、現時点での満足行くところまでは持っていけたし、レクラム舎の「手」もとても面白くなった。P.A.I.の「プリティ・ドンキホーテ」はまた、まるっきり違って、これまたハッチャケメチャクチャで、そして悲しき面白さがたっぷりと出たと思う。明日は卒業公演であるが、毎年毎年、我ながら研究生に対しても、力の限りは接しているつもりである。
 これはどうも性分で、やり出したらきちんとやらないと気が済まない。金にならないなら少し手を抜いても、とはまったく思わない。なんとも生真面目であると我ながらほとほと呆れる。

 とにかく、「Nobody」は来年3月なのでずっと先だけれど、かなり楽しみな作品になりつつある。というか、ほら、こんな作品見たことあるか!ないだろう!と胸を張って言えるような作品に絶対になるだろうという確信がある。そしてこれはベケットの「ゴドーを待ちながら」を下敷きにしているが、まったく新しいゴドースタイルである。知らずに見たら絶対にゴドーとは思わないだろう。が、濃厚なゴドーだと僕は思っている。ゴドーのスピリットを強烈に引き継いでいると感じている。
 レクラム舎の「手」という作品は、最初はみな、全然からだが動かなかったが、だんだん動くようになり、主役である土屋さんがグイグイ引っ張る、とても面白い作品になっている。残念なのは、本番を見れないことだ。こんなことはないのだが、今回はしょうがない。この作品も是非とも見て欲しい。これは星新一の小品を7本集めた中の一本で、他の6本を見ていないので全体のことは知らないが、「手」は、見応えはあるだろう。
 P.A.I.の「プリティ・ドンキホーテ」はとにかく元気!!である。一番の目的は全員、出来る限り均等に出る。そして力の限り現時点でのエネルギーをぶつけていくような作品とするということである。研究生だから、どうしても?のところはあるが、しかし、ならばどうやって作品を作るのか、ということが私には問われているといつも感じている。それは市民ワークショップで作品作りをする場合など特にそうで、もし、参加者が素人ばかりならば、それは演出家に取っては構造が要求されるということだ。ひとりひとりには多くを要求は出来ないが、しかし、ひとりひとりはみんな面白い味わいを持っているから、それを演出家側でグリグリと引っぱり出して、構成し、作品化していく構造的力量を持たねばならないということだ。だから、実は市民ワークショップは演出家の力量が試されると言っても過言ではない。
 その意味ではP.A.I.の研究生はずっと良い。が、しかし、パパ・タラフマラの面々のような力量は持っていないから、大変でもある。しかし、面白い。

 明日はそのP.A.I.の卒業公演が17時から、かめありリリオホールで行なわれる。「プリティ・ドンキホーテ」は18時20分くらいからだろう。間違いなくエネルギーを受け取れるだろうから、是非。
[PR]
by kikh | 2009-04-09 08:54 | 日々の記録
<< ローリーアンダーソン氏のこと 3/30 稽古 >>


S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
カテゴリ
以前の記事
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
関連リンク