★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
4/25 ソロ
 ソロは古都で、日本でもブンガワン・ソロという歌で知られている。ブンガワンとは川の意味だ。

 今はソロのISI(なんの短縮形かは忘れたが)ソロ芸術大学の大劇場を使用しての稽古が進んでいる。
 車の量は相当、昔に比べ増えた。パパ・タラフマラでは昔、この大学内のプンドポという野外劇場を使用して、「Love Letter」という作品を上演しているし、その一年後、大劇場を使ってワークショップ&公演を行なっている。このときはたったの三日間で作品を作ったのだが、大変だった。いつの間にか、チケット券売まで行なわれていて、横断幕はかかるわ、なんとも大変なことになっていたことを思い出す。
 今回はそのときの参加者の中からも三人が参加している。みんなイッパシのアーティストになっている。

 ソロはダンサーの宝庫である。スーパースターのサルドノもここの出だ。この前、飯を食いにソロ郷土料理屋へ行ったら、サルドノやムギオノ、イスカンダールさんなどなど、知り合いに遭遇。サルドノは今ではジャカルタ芸術大学の学長だ。いつの間にかムギオノも相当な有名人になっていて、この前のインドネシアダンスフェスティバルでは理事まで務めるまでになっていた。今日はそのムギオノさんに「ガリババ」の参加者の一人の公演を見に行った時、再び遭遇し、少しだけ話をした。なんとも風貌に似合わなく偉くなっているのが微笑ましかった。

 インドネシアではパパ・タラフマラは知らない人がいないくらい知られているらしい。もちろん舞台芸術界に限るが。なぜかはよく知らない。公演は今までに一回、ジャカルタとソロで行なっているだけだ。もちろんそのときの反響は凄かったから、そういうことが影響しているのだろうと思う。いつも感じるが、とにかくアジアとアメリカでは相当によく知られていると感じる。アジアで知られるというのはなんともボクにとっては誇らしい。アジアの見方とヨーロッパの見方はまったく違うと言ってもよい。ヨーロッパにとっての東洋はやはりエギゾチズムである。彼らにないエギゾチズムをみたいのである。そして、ヨーロピアンにとっての日本、ヨーロピアンにとっての中国、そういう欲望を満足させてくれるところの方が望ましい。ところがアジアはやはり混沌が根底にある。特にインドネシアは混沌だ。チャンプルーという言葉通り、アートミクスチャーを決して嫌わないどころか、それを歓迎する。アジアはそういう場所だ。だから歩いても面白い。ボクは全然、ヨーロッパは好きになれない。一時的にキレイだと思うかも知れぬが、ヨーロッパはどこへ行っても大した違いは感じられない。飽きるのだ。もちろんヨーロッパと一概には言うことは危険である。ポーランドとフランスでは相当に違う。だが、そうは言ってもキリスト世界の国だから、大きな共通項を持った上での相違でしかない。

 今日で稽古は5日間が過ぎた。相当速いペースで進めている。

 どうもドンドン目が悪くなっているようだ。それも近視が進んでいる。この年になって近視が進むのは良く分からないのだが、要は目の周りの筋力が衰えてきたということなのだろう。

 今回、ちょっと心配なのは、衣装家だ。あとは上手く、順調に進んでいる。メイキャップも少し心配だ。そして面白いくらい心配になるのは、年齢が高い人たちである。高いと言っても40代くらいか。あとはみんな30代以下だろう。改めて、アーティストは若くないとダメだと思う。若さとは心の若さだ。「オレが、ワタシが・・」と言い出すと、もうダメということだ。プライドなんてなんの意味もない。くだらないプライドを捨て去れない人はさっさとアーティストは辞めた方がいいと思う。美術家も若い。ジャンペットとアンディの二人だが、彼らは横浜トリエンナーレにも参加しているという。アイデアは面白い。日本でのパパ・タラフマラ公演に美術家として招聘したいくらいだ。舞台監督のジョハンもテクニカルディレクターのチリンも、実に良い。何が良いかと言えば、アーティストの立場に立って、きちんと準備し、コミュニケーション問題が起きないように、細かくチェックし、把握しようとする。そして勉強しようという意欲に溢れている。
 年を取るのは結構なのことだが、年を取ることで、妙なプライドを持つのは本当に嫌なことだ。経験を積むことはできるが、経験はあくまでも意欲を活かすためのモノでしかない。そういう意識が大切だろうと思う。昨日と同じようなことを書いている。
 
 
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by kikh | 2009-04-26 11:48 | 日々の記録
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