★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
6/26 スウォードフィッシュ
 なんとか、それなりに楽しくワークショップは続いている。ワークショップとは言っても、なかなか本格的ではある。手抜きは実は簡単だが、手を抜くと面白くならないから手は抜かない。
 手を抜かないというよりも、本気であるのが実はなんでも重要で、それは誰もがそうだ。どこかで、そうでない人がいるとガックリしてしまう。それは作り手もパフォーマーもアドミニもみんな一緒だ。
 一般論としてだが、今、何が悪いか、と言ったときにすぐに持ち出されるのは官僚であり、役人、政治家だ。その理由ははっきりしていて、誰のために、その仕事を行なっているか、その認識が希薄だからであろう。官僚や役人、政治家は、自分のため、自分の家族のための仕事をしてはいけないのである。自分のためにやりたいなら、即刻、別の仕事を見つけた方が良い。官僚や役人は、他人のために仕事をするのである。さすれば、間違いなく社会は良くなる。しかし、そういう人は滅多にいるものではない。それが今の日本の惨状を作っている。
 ああ、またブツブツが始まってしまうから止めよう。しかし、今、スウォードフィッシュという作品をやっていると、どうしても向かい合うのが政治家であり、役人である。

 アニメマンガを保管しようとする国立メディア芸術総合センターに対する厳しい意見が飛び交っている。それは当然だ。箱モノを作る発想しかしないことの愚かさをいつまで経っても認識できないのだから、恥ずかしい限りである。保管、管理が大切であるのは言うを待たない。しかし、前提がある。ソフトが十全である点である。だから、まずやるべきはソフトの充実であり、ソフトの開拓者を育てることだ。こんなことは誰でも分かる。
 いつも感じるが、本当に日本というところは人材育成の下手くそなところだ。人材を育て、次々とソフトが出てき、かつ、次の世代を明確に育てつつ、保管、管理に勤しむのは当然としても、それをしないまま、すぐに管理、保管に行ってしまう。できた美味しいところだけをさらう発想である。情けないことだが、日本はずっとそんな状態である。
 
 今は外務省も同じだ。アニメが売り物になる、日本からの発信物として優れているとなると、まったくアニメとはほど遠い官僚たちがアニメと騒ぎ出す。多少は分かるが、アニメの問題点もまた、認識せねばならない。だが、そんな意識は微塵もないだろう。なぜなら、頭だけがひとり歩きする連中だからだ。そして頭のひとり歩きほど恐いモノはない。
 一方、文部科学省の役人たちの天下りの記事が文春に載っている。これを読む限り、まあ、そうだろうが、呆れて物も言えぬ。官僚国家、日本だからしょうがないのか?いやいや、役人は本来は謙虚で、かつ、民に向かって仕事をせねばならない。しかし、実際は最低の輩が役人になりたがる。いや、なって、時間が経つにつれ、最低に落ちていくのだろう。文化、教育ともに、最も大切なのは、役人なんかではない、と誰もが思う。役人に何兆円もばらまいている一方、舞台をやっている連中はみんな、ヒーヒー言っている。どんなに一所懸命やっても、まず世間並みに金を持つ可能性は限りなく小さい。アニメ界も一緒だ。現場はどこもかしこも青息吐息だ。ところがその一方で、文科省の役人たちの天下り三昧。そして数年で数億円を稼いで引退するのが、こういう役人の常であるらしい。当然、税金だ。
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by kikh | 2009-06-27 09:31 | 日々の記録
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