★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
相変わらずのガチガチ
筑波大学の西澤晴美さんというまだ今年から大学院に行く学生で、つくばの私のワークショップには何度も参加していた人の卒論が筑波大学芸術学群長賞を取ったそうだ。めでたい。卒論のタイトルは「パパ・タラフマラ考-1960年代以降の日本のパフォーミング・アーツについて」である。
 この論文をやっと昨日、読むことができた。内容はなかなか素晴らしい。私が忘れていることをここで取り上げてくれたので、思い出すことができ、これはかなり貴重なものだと思った。
 今まで、何人かパパ・タラフマラ研究者がいたが、すべて外国人であった。何故に日本人がいないのか不思議で仕方なかったが、これでやっと学生ではあるが、日本人研究者が誕生してくれた。是非とも西澤さんにはこの研究を進めて欲しいと思う。
 ダムタイプとの比較などを織り込みながらの研究であるが、最後にこういうことばで締めくくられている。
 「ダムタイプは特に美術史からの研究が進んでいるが、パパ・タラフマラに関しては演劇、舞踊、美術のいずれの領域からも特異な存在としてみなされることが多く、今後さらに体系的に研究が進められるべきである。」と。
 そうなんだよなあ。以上の通りなのである。日本では演劇、舞踊、美術・・どれも堅牢なジャンルが明確に存在し、それを越える感覚というのが全然育たない。いつまで経っても育たない。先日のシンポジウムの際もみんな「演劇」ということばを使っていたけれど、アジア舞台芸術の特徴とは「演劇」の枠からはみ出し、「舞踊」からはみ出し、舞台芸術そのものであることではないか、と思うのである。しかし、最も先進的であるはずの世田谷パブリックですら、「演劇」「舞踊」であるから、こりゃあものすごく厄介だと思っている。本当に日本とは厄介な国だ。
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by kikh | 2005-03-22 09:35 | 日々の記録
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