★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
11/2 「パンク・ドンキホーテ」を進める
「パンク・ドンキホーテ」の稽古が佳境に入っている。オーウェンもやってきて、全員が揃った。これからは一気に進めることになる。そうは言っても、もう半分以上は形になっている。詰めはまだだ。しかし、ここまで出来てくるともう一度、振り返りたくなってくる。

 作品を作るという行為は、最初からすべて自分の予定通りになど行くわけがない。いや、行ってしまったら面白くも何ともない。今は辻が怪我をして歩くことすらままならない。が、しょうがない。それはそれで仕方がないことと諦めるしかないのである。

 今回の作品に限らないが、僕は常に、新しくどんなことができるか、ということに挑んでいる。今回だってもちろんそうだ。パンクという言葉にデリケートになる人もいるようだが、パンクとは理不尽とも思えるような圧倒的なエネルギーこそが今を穿つ、という気持ちが作品タイトルに表れていると考えてもらえるとありがたい。作品を作るという行為というのは、それもまた、パンクである。魑魅魍魎の中に入り込んでいくという意味である。今、日本全体、やっとのことでの政権交代が行なわれた。イライラし通しだった時間にやっとのことで気付いたと言っていい。しかし、だから良い方向に向かうかと言えばもちろんなんとも言えない。言えないが、向かっていくこと、変えていこうとすること、保守化しないということ、それこそが生きるエネルギーを生み、健全であるための必須の条件であろう。ただ、当然の事だが、変れば良いというモノではない。いかに変るか、いかに変えないか、いかに良い方向に持っていけるか、それこそが問われると言うことだ。

 日本にいると本当に閉塞感にイライラする。年を取れば、多くが恥ずかしげもなくどんどん保守化する。保守化は仕方がないこととはいえ、それがどれほどこの国を卑小な国に変えているかを知る必要がある。そして目指すは自分が、自分が・・という自己完結型の世界観である。ウンザリするほど、その世界観が蔓延っている。
 今回の「パンク・ドンキホーテ」と「Nobody, NO BODY」は、それらの打破と新しく動かす方向性と新しい舞台芸術の形とを一挙に出している。
 
 中国からやってきたオーウェンは、広東モダンダンスカンパニーのダンサーであり、中国舞踊とモダンダンスを半ば国と州政府とに養われつつ、やってきた男で、最初は僕もそのような人がやってきて大丈夫だろうか?果たして「パンク・ドンキホーテ」にとけ込めるだろうか?と心配であったのだ。オーウェンのパパ参加は、広東モダンダンスカンパニーの芸術監督であるプンさんからのオファーに応じ、これからエクスチェンジプログラムを開始することにした、その第1弾である。だから失敗するわけにはいかないなあ、と思っていたが、まるで杞憂であった。参加初日に48分くらい見せたところ、「スゴク面白い、素晴らしい。全部分かった。」と手放しで喜んでくれる。昨日、やってきたその通訳の中国人もまた、非常に面白がってくれる、僕は、いろいろな意味で、大丈夫かしらと心配になっていたが、来る人、来る人、とても面白がってくれるので、方向は間違っていないと確信はしている。

 とは言え、残り37日。どれだけ詰められるかが問われる。インフルエンザも最新の注意が必要になる。


 アメリカ側は2011年にポールドレッシャーと作品を作るということで、もう上演の話が次々とあるそうだ。ウウム。それよりも目先の話だ。フウ。
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by kikh | 2009-11-03 23:40 | 日々の記録
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