★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
「Nobody, NO BODY」&台湾へ
 1月4日まで「Nobody, NO BODY」の稽古を行なう。作品が一応、仕上がった。時間にして64分である。もちろんこれから詰めが要求されるが、レベルとしては高いレベルの作品たり得ていると思う。さらに高くするには今後の2ヶ月弱にかかっている。とは言え、私が入れるのは2月20日からの稽古で、20日~28日の休みを挟んで8日間あれば、充分に補填できるだろう。とにかく2ヶ月近く前に仕上がっているのは大きい。
本作品は、かなり軽い作品だ。軽いというのは実際に重量が、ということである。パフォーマー4人。照明、音響、舞監、演出、制作と9人いれば回すことができる。そして、船便は不要だし、手荷物で持って回れる作品であるから、これは簡単に世界に向かって発信できる作品だと考えている。荷物だけで言えば、「三人姉妹」より軽いかもしれない。公演が始まってしまえば、舞監のやることはひとつだけである。だから、いざとなったら制作が舞監を兼ねることも最悪、可能だろう。
加えて、僕が感じた「ゴドーを待ちながら」である。相当、通常の「ゴドー」とは異なる。サミュエル・ベケットの「ゴドー」でありつつ、まるで異なったモノになっている。しかし、それでもやっぱり「ゴドー」を感じるだろう。先日、ラスト稽古を見に来た木野が「ゴドー」ですね、と言っていたから、ねえ。まあ、「ゴドー」なのだ。でも、絶対にベケットの「ゴドー」より面白く、ベケットの「ゴドー」以上になっているという自信はある。

さて、4日に仕上げて、5日には日本を発ち、台湾入りしている。5、6と台北にいたが、雨ばっかり。雨の中、九分にも行った。九分はホウシャオシェンの「非情城市」のロケ地で有名になったところだ。昔、僕は「非情城市」が好きで好きでたまらなかった。そのロケ地を見るために、わざわざ九分までやってきた次第。しかし、まったくの観光地と化していてガッカリだった。なんじゃウンザリして、台南に逃げてきた。
街というのは面白い。醸し出す空気がある。台南と京都はまったく違うとは思うけれど、京都と比較されるのも分からないではない。ゆったり感がある。街を歩くと浮き浮きする。気分は良い。
あるカフェに入って、パソコンを叩いていると、そこの主人がコーヒーをもう一杯飲め、と言ってきた。無料で良いという。なかなか不思議で素敵なカフェで、入り口が50㎝くらいしかなく、身体を横にして入り、7~8メートル、ズズッと奥に行ってからやっとドアがある。そこがカフェであることに知らないと気付かないかも知れない。でも、その隙間におもしろみを感じて入ってみた。京都の町をここでも思い出した。人というのは面白い。僕のことは何人か分からなかったようだが、人は感応するものがある。でなければ、突然、もう一杯飲まないか、とは言わないだろう。かつ、台南だから、なんとも緩やかである。

台湾は少しは暖かいかと思ったら、やっぱり寒い。ジッとしていると冷えてくる。カフェなどは当然、暖房はない。だから冷える。

台南の小皿料理を小ダクと言うが、確かにうまい。台湾飯は中華と日本の中間のような感じで、日本人には非常に合うだろう。
僕は台湾には6、7回来ている。そして台湾にいると日本に対する親近感が強烈なのに思い至る。どこの国よりも強い親近感を抱いている。

異常な程メールが多い。多いメールに対応していたら、台本が書けない。ヤバイ。
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by kikh | 2010-01-08 11:49 | 日々の記録
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