★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
4/1 桜
 一気に桜が咲いた感がある。
 
 昔、「春昼」という泉鏡花の「春昼」「春昼午刻」という本からインスパイアされた作品を作ったことがあるし、「スプリングインクアラルンプール」という作品を創作したこともあった。クアラルンプールの春。これはまるっきりあり得ない話で、つまり、クアラルンプールには春という概念はまったく存在しないからである。熱帯地方には春はない。
 この作品はマレーシアのアーティストたちと作った作品で、彼らにとって春という意識はもちろん存在しないから、僕が春とはいかなるものであるか、蕩々と述べ立てると、とても興味深そうに聞いていたのをよく覚えている。
 その春。なんと言っても桜だ。山桜をみたことがあるだろうか?いや、これは体験と言っても良い。山桜の舞い落ちる時、たった一人で風に吹かれる時ほど、怖いモノはない。それはそれは恐怖である。なま暖かい風。ひらひらと舞い落ちる桜。僕は田舎でこんな風景を毎年のように見てきた。美しさと恐怖が表裏一体となっている様。僕はあの風景を見ていることを思い出し、花見だなんてのんびりした気分には、なかなか桜ではなれないのである。

 今日も「スノーピグミー」の稽古。なかなか思い通りにはいかないなあ。
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by kikh | 2010-04-02 00:45 | 日々の記録
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