★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
4/19 佐伯さんとの話
 先日、「風の旅人」編集長の佐伯さんが「Ship in a View」の稽古を見に来た折、いっぱいやりつつ、話し込んでしまった。その佐伯さんのコメントがブログに載っているので紹介しておきたい。

http://kazetabi.weblogs.jp/blog/2010/04/post-b4f6.html

 さて、話はとても面白かった。まずはブログを読んでみて欲しいのだが、改めて、単純化に向かっている社会の中で、いかにして世界の複雑さを感じさせれば良いのか、それも今の時代のニーズに合わせて可能なのか?どうやったら、次のステージを作り出せるのか?日本社会を考えるとなかなか回答が見いだせない。

 そもそも、これだけ魔物だらけの世の中なので、魔物から逃れたいという思いが単純化を求め、思考停止状態に陥っていく。それに追い打ちをかけるのが、身体の弱さである。身体の弱さは精神と軌を一にする。弱い身体は、傷のなめあいを欲するようになる。癒しを求めるのも同根だ。
 今、大学生が一番行きたい場所は温泉と言うではないか。未来は真っ暗だ。佐伯さんはブログのサブタイトルに「放浪のすすめ」と書いている。僕も同様に思う。彷徨うこと。彷徨う中でこそ、新しい息吹を見つけていくことが可能となる。安住していれば向かうのは後退である。だから、僕は日本の子供たちに中国奥地やフィリピンやインドネシアなどに1,2年移住させてしまいたいのだ。もちろん現地の子供たちと交わる場所でなければならない。日本人通しで隔離された場所にいるなどとんでもない。子供時代の記憶、意識は生涯抜けきれない。支配するのはそのころの精神である。だからこそ、子供時代に鍛えねばならない。

 我々はどこへ行きたいのか?船長のいない舟に乗っている気分を味わっているのが日本人だろう。しかし、自分自身こそが小さい船の船長であるという意識のない人間が多く集まったのでは、護送船団方式で舵取り不能な場所へ向かうしかなくなってしまう。船長意識を育てるには、自分自身で彷徨い、放浪し、思考し、生きるすべを見いださねばならない。パパ・タラフマラにおいても、皆、イエスマンでもノーマンでもない、意識的存在たらんと欲した人間たちの組織としたいと思うのである。
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by kikh | 2010-04-20 10:13 | 日々の記録
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