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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
7/11 はやく育てよ
稽古。
もう少し、若手が踏ん張ってくれないと厳しい。リズムが消えるからである。リズムは僕の作品では命である。
そうなんだが、俺の、というよりは、あらゆるものは、リズムが主体となっている。そのリズムが消えては、当然、死んだ魚みたいになってしまう。

「三人姉妹」も同じであった。一番、恐いのはリズムが狂うことである。一度狂うとなかなか戻すのが大変だ。そして狂ったかどうかは、やっている当人は気付きにくいものである。本人がいいと感じたときと観客がいいと感じるのにはズレがある。まったくのズレではないが、なかなか大きなズレがある。


7/11 はやく育てよ_c0036263_21185399.jpgキラリ☆富士見の劇場の方での稽古。800キャパの劇場を使っての稽古であるから、贅沢である。とは言っても、まだまだ探り稽古のため、まだまだこんな素晴らしい稽古場は必要ないとも言えるが、非常に助かっている。遠いけれども助かっている。


写真は面白いとつくづく。
何が面白いのか?すべてを計算尽くで作った写真も面白いが、日常が非日常と化していく、その瞬間こそが面白いのだ。何も特別な非日常的事象ばかりが面白いのではなく、日常を切り取ることによって、こんな日常があるのか?この日常とはいったい何なのだろうと感じられるような日常である。それが写真で切り取ると明確になる。しかし、本当はそういう中で私たちは生活しているのである。日常も非日常も背中合わせで生きているのである。


7/11 はやく育てよ_c0036263_21192781.jpgキラリ☆富士見からの帰り道、雨が降って止んでいた。少し濡れた暗い夜道に、子供が乗れるオモチャのプラスチック自転車式自動車がポツンと放ってある。その手前にはスコップが落ちている。自販機がまぶしく光っている。遠くにスーパーの明かり。
別にどうってことない風景だが、その風景を眺めて、この光の風景は日本でしか見ることができないなあと一瞬、感慨に耽った。そしてカメラのシャッターを切ってみると、また更に非日常的な空間性が出てくる。
この一瞬の転換装置としてカメラは面白いのである。
by kikh | 2005-07-12 21:19 | アート
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