エミールクストリッツァの「Life is a Miracle」を見る。
しばらくぶり。実にしばらくぶりに映画館で映画を観たのだ。
ううん、とっても好きだ。素晴らしい。
人を見る視線が素敵である。
結局、人は愛しかないのだなあ、と最近はつくづく思うのである。
それしか、確かに人類を救う道はない。
思えば「百年の孤独」とは私たちが歩んできた道ではないか。愛の不在、そういうテーマがそのまま、私たち自身に跳ね返ってくる。
何に対する愛か?それは生きとし生けるものに対する愛情であり、「他」を見る、見つめる愛である。もちろん身近なものを愛する気持ちは、それに含まれる。が、その範囲を超えて、生きとし生けるもの、もちろん植物も含む、そういう感覚こそが我々に持てるかどうかが試されているのだろう。