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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
1/18 Ship in a View稽古
昼過ぎに「Ship in a View」の通しを見に、稽古場に行く。
「Ship in a View」と「島」のツアーが今月末からアメリカ、カナダで始まる。
3月上旬までのツアーであり、この間、さまざまなアウトリーチ活動も行なわねばならない。

アメリカという国の不愉快さも素晴らしさも良く知っているつもりである。不愉快さや傲慢さは最近では誰もが認識するほどになっているので言わないが、アメリカは新しい枠組みを構築する力にかけては日本の比ではないと思うのだ。方法論を探っていく、その結果が次に繋がっていくことをよく知っている国だ。そういう方法でしか、成立し得ないからだろう。それは基盤がアングロサクソンでありユダヤだから、と言えなくもない。

攻める狩猟民族と、疑いだらけの民族が基軸に据えられるならば、常に方法を探る方向には行くだろう。ゆっくり、のんびりと構えて時間と共に、「成っていく」ことを目指す農耕民とはまるで異なった様相を呈しよう。

難しいのは、これがグローバル化しつつあることだ。
ならば、方法を新たに展開せねばならない。そこで出てくるのがライブドアのような会社で、ある一面だけが突出した形で狂奔することになる。堀江貴文はホリエモンなどと呼ばれてスターとなり、そのスターの没落を目の当たりにするのは庶民の快楽でもあろう。浮上と凋落は、世の常であるが、これでまた、ライブドアならぬホリエモンが息を吹き返したならば、庶民はますますホリエをあがめ奉ったりすることになるだろう。そうやって浮上と衰退を目の当たりにしつつ、スタンダードが少しずつ変化していくことになる。だが、それを認識できる人はあまりいない。

「Ship in a View」は、白井さち子が今回、抜ける。膝をこの北米ツアーの間に治療してしまおうということである。その替わりに木下佳子というスターダンサーズバレエ団からノイズムにいたダンサーが入る。それからもうひとり、替わる。加賀谷さんという売れっ子ダンサーだが、彼女とは昨年、チリのサンチャゴで一緒になった。実にうまいダンサーだ。そのときに、「パパ・タラフマラは好きなんですが、もうこの年になってしまうと、新しいことをするのは、今さら、って思っちゃうんですよね」と言っていたことを思い出す。
それにしても白井が抜けるのは、厳しい。木下さんも一所懸命やっている。だけど、白井に比べたらまだまだ厳しい。だが、である。新しい姿を見せて欲しいと思う。バレエダンサーにしては目ずらしいくらいどん欲だ。その意識こそが重要だと思うのである。意識こそが次に繋がる。そして何かを生み出す。

稽古後に、いくつかミーティング。
しゃべり続け、頭がカラカラと鳴っているよう。

どうも体調がすぐれない。「HOG/百年の孤独」が終わってから、ずっと重い。
by kikh | 2006-01-19 18:59 | 日々の記録
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