人気ブログランキング | 話題のタグを見る
★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
5/29 アジアサイド
 今日はパソコンを開きつつ、歩き、アジア側へ行き、カドキョイというイスタンブールより古いところというでゆったりと過ごす。スルタナメットという、まあ、イスタンブールの観光の中心地に泊まっているが、ここよりも遙かにいい。
 外国人は金のなる木と思え、と言う態度をするところはだいたい、国力が分かる。まだまだ国の力がないということだ。中国やロシアに行ってもそうだが、やっぱり空港に降りて、まっさきにうさんくさい連中がやってくるところはその程度のところだということである。
 
 カドキョイで飯を食う。うまい。トルコ料理は実にうまい。
 
 カドキョイからエミノニュに戻り、ここから金角湾クルーズでさかのぼり、エユップというところで降りて、ピエールロティのチャイハネというところへ行く。ピエールロティというのは昔のフランス人の小説家だそうで、彼がよくここに来て小説を書いていたので、この名称が付いたそうな。とは言っても僕はピエールロティなる人物を知らない。ここも気持ちよく書けるところだ、という。情報だけをすっかりと取られた気の毒なトルコの案内人たちの推薦場所である。
 確かに気分はいい。が、真下は広大なほどに広がった墓地である。墓地について、トルコ人たちはどう思っているか分からないが、この墓地の上でみんなで和んでいるというのも、ちょいと変な感じがしないではない。が、最近、東京でもお寺カフェなるものが流行っていて、墓地を見ながら珈琲という塩梅らしい。もっとも、これは決しておかしなことではない。墓地が暗いイメージを持たれるようになったのはいつからだろうか?さほど昔からだとは思えないが・・・・。
5/29 アジアサイド_c0036263_5402569.jpg

5/29 アジアサイド_c0036263_5405431.jpg
5/29 アジアサイド_c0036263_5411268.jpg
5/29 アジアサイド_c0036263_5413210.jpg


 戻ってきて、キョフテを食い、出てくると、なにやら壮大な催しが始まっている。
 たぶん昔のオスマン軍を模したものをやっているのだろう。その最後は壮大な花火であった。凄かった。10メートルくらいしか離れていないところで花火が次々と真上に打ち上がるのである。それはそれは素晴らしいを通り越し、唖然であった。この音のすさまじさとともに、こっちの人たちの鷹揚さというか何というか、花火が全部燃え尽きるのではなく、たまに火の塊が観客席に降ってくるのである。これは怖い。たまんないくらい怖い。でも誰も怖い素振りなど見せぬ。オスマン群だろうと思うけれど、勇壮なパレードでもあって、その中に於いてさ、怖いなんて言えないというのもわからんではないが・・・。ううむ。客席に降る火の玉に驚いた。
 
 おっと、書き忘れていたのは28日に旋舞を見た。
 駅舎内でこの旋舞をやっていた。これは、まるでこのオスマン軍とは違う。幻惑である。催眠である。不可思議な時間の中に取り込まれていくようだった。
5/29 アジアサイド_c0036263_5394474.jpg

by kikh | 2006-05-31 05:41 |
<< 5/30 イスタンブール→サフ... 危険地帯 >>


S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
以前の記事
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
関連リンク