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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
7/27 ラスト多摩美とミュージカル
朝は多摩美の授業。
さて、この時期の補講になると、もうほとんど人影さえまばら、という感じ。
果たして、これで授業の出席者がいるんかいな?と思っていたら、結構、いたので驚き。
もちろん普段よりは減っている。が、思っていた数字の3倍~4倍近くはいた。
 まあ、最後なんで、ビデオを見せた。いろいろな舞台芸術のビデオ作品を見せようと思っていたが、話をしたり、パラジャーノフの映画を見せたりしていたら、あっという間に終わってしまった。
 終わってから学生数名と飯を食いつつ、話をする。
 みんな、メチャクチャ新鮮だったと言ってくれた。僕にとって当たり前のことでも、こういう世界があるのか?とエラクびっくりしてくれたようである。それはいいことだ。もっと実は美大では、アートカレッジなんだから、身体のことは深く検証すべきである。アートは身体と深く結びつく。そしてそれを知る、知らないでは、その根底がまるで変わってくる可能性だってあるのだ。
 一人の学生が、3年間のすべての授業の中で最も面白かった、と言ってくれたので、それは嬉しかった。まあ、授業とは言っても、僕はコミュニケーションを行なっているつもりでやっているから、伝わらなければ困るし、伝わりたい意思のないヤツはお断りとなんどか言っている。だから、出席なんかどうだっていい、その替り、出たい人はちゃんと出ろ、と言ってあった。
 生徒の評価がすべてではないが、僕はコミュニケーションの意思が通じたことが嬉しかった。俺もきちんと伝えようとしてきたからだ。

 その後、歯医者で歯石を取り、ああ、いてええええ、新宿厚生年金会館でホリプロの小松君に招待されてニューヨークのミュージカル「Moving out」なるものを見る。
トワイラサープの振付だという。確かに上手い。テクニックも相当なもんだ。音楽はビリージョエルのヒット曲だという。スタンディングも起きていた。が、しかし、ハートに来ない。終わった途端にすべて水泡に帰すような感覚であった。面白いが来ない。こりゃあ、ハリウッド映画じゃないか?面白いが、見終わったら何があったんだろう?とすべて忘れてしまう。これでいいのか?だ。もちろん楽しく、面白い部分もある。が、なんかスカスカした感覚である。

 小松と上海料理屋で話をする。まあ、いろいろな感想を述べる。
 彼は不思議な経歴だ。パパ・タラフマラにいて、鈴木忠志さんとやって、ホリプロでニナガワやミュージカルなどに携わっているのだ。そういう両極端を歩いてきているわけだから、なにかと面白い感覚は持っているだろう。
by kikh | 2006-07-28 01:36 | 日々の記録
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