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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
8/13 合宿終わり
 合宿中、研究生、ワークショップ生と一緒に20分の作品を作り、原稿を3本あげ、「僕の青空」の稽古をし、話をし・・・・とやっていると、通常のP.A.I.合宿時と違って、まるっきり時間的余裕のない合宿であった。
 ただ、ここは風呂が良くて、毎日、風呂に入り、身体を洗い、頭を洗い、ハーブミストサウナに入り、とノンビリし、飯をきっちり3食食い、いやあ、朝食をここまできっちりと食ったのは3年ぶりくらいじゃないか?体力勝負みたいな状態になっていたので、ちゃんと食ったのだった。健康的と言えば健康的。ただ、睡眠時間は足りていない。毎日、東京と似たようなもので、ほぼ5時間~5時間半しか寝れなかったのではないかな。

 今日は午前中、ガンガンと稽古をして、11時半から「ペドロ」という作品を行なう。なかなかおもしろかった。昨夜の研究生たちの発表も面白かったし、素敵な作品もあった。

 討論材料になった一つの作品があって、それをどう見るかで揉めた。いや、揉めたというよりも、揉めそうになった途端、ストップさせようとする力が加わって止めた、と言った方がいいか。
 せっかくの合宿。せっかくのみんなの作品。もし、言葉があって、それを突っ込んで話しをするような状況が生まれたならば、僕は徹底して話をした方がいいと思う。夜、遅くなろうが、必要なものは必要だ。なぜなら、本来の教育とはそういうものじゃないか?と思うのだ。意見を出して、喧々囂々。どんどん意見に対して突っ込んで行く必要がある。それがライブ感を生み出す。じゃあ、それは後でね、と言った途端に、熱は冷めていく。そして再びその熱を取り戻すには実は大変なエネルギーを必要とする。なんと今の日本と似ていることか。
 すべて面倒なことは後回しである。そしてプリンシプルがない。何が常にプリンシプルか考えるべきである。
 こういう事に限らず、ニッポン社会に蔓延る、不気味な通底音は至る所で鳴っている。それを聞くに付け、不思議な感覚に陥っていく。通常、自分たちが変だなんて思っていない状態のときですら、たっぷりとオカシナ状況が生まれている。しかし、気付かない。気付かないでどんどん進行させてしまう。それは、至る所に蔓延し過ぎて、ゆえに、結局、ほとんど認識しようがない、阿呆状態だ。ウチにも強烈な岡本太郎ファンがいるが、岡本太郎の熱を理解しているかと言えば、上っ面をなぞるだけで、根底への理解が全然ないことを発見して、愕然としたりする。
 
 朝の発表の後、帰京。早めに東京に戻らなくてはお盆の帰省ラッシュに嵌っては、と思っていたが、八ヶ岳の温泉に行く。このくらいしか、楽しみがないではないか。ああ、ゆったり。と、ゆったりすればするほど、苦しみが来る。その後の、運転手としては、もう眠気との戦いとなる。渋滞はしていたが思ったほど激しくはなく、そこそこ順調に帰京。

 一緒の車だった皆と、ビールを一杯やりつつ、口角泡を飛ばしてガンガン、話。

 おお、疲れ。お疲れさま。
by kikh | 2006-08-14 09:21 | 日々の記録
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