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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
9/21 最悪と最高
 どうもここにいるのは居心地が悪い。
 なぜなら、監禁されているような感覚に陥るからだ。
 でも、これもインドだと思って、じっと起きることを楽しんでいる。外を歩こうとすると遠くへ行くな、と言われる。なぜなら、アーミーがいるから、なんだとか。確かに軍人たちの数は凄い。そこかしこに立っている。
 この事例を挙げる。今日はインドステイトバンクに両替をしに行ったのだが、これも一人では行かしてもらえず、サーバントふたりとともに行くことになった。ところが、銀行まで行っても、なかなか銀行に入ることができない。ほとんど軍の要塞と化しているかの如くで、入り口にずらり軍人が並び、パソコンもカメラも置いていけ、と言われ、ボディチェックを受け、入っていったのだが、銀行内も軍人ばかりであった。これは異様な光景である。なにゆえに銀行を固めているのだろうか?
 
 しかし、それにしても人間性というのは、本当に顔に現れるモノだ、とつくづく思う。世界中どこへ行っても、こいつはちょいとヤバイ顔だなあ、と思ったヤツは、まず間違いなくヤバイ。そういう同じ穴の狢という匂いがプンプンと漂うのである。
 そして、インド人(カシュミール人だって実に似たようなものだ、どんなにカシュミール人はインド人とは違うと言っても、所詮、ドングリの背比べみたいなもんである)に関しては、話せば話すほど、この野郎という思いばかりが大きくなり、どんどん腹が立ってくるのである。だが、この「腹立ち」が、また、インドとはいったい何だろうという気持ちを起こさせる。インド人、信用できな~い、ねえ。と抑揚を付けて言いたくなるが、本当にここでは人とは何かを試されて面白いのだ。これを楽しめないと不愉快な気分ばかりが残るだろう。
 そして、インド人も中国人と似ていて、金がすべて、というところがある。前に来たときも書いたことがあるが、インド人や中国人が圧倒的な人口を抱え、そして核を抱えているとしたら、危険きわまりないと思ってしまう。まるっきりメンタリティは東南アジアの人たちとは正反対である。
 だから、インドの連中はまず信用してはいけない。絶対に、疑ってかかることが必要だ。その疑いも特に、自分に寄ってきたヤツの9割は変なヤツだと思った方がよい。残り1割をどう見分けるかだが、そこが難しい。どこでもそうだが、打算のない人もいるのである。だから、顔を見て怪しいと思ったらまず間違いなくヤバイのである。

 朝から、ここのマネージャーのサービスだってんで、蓮だらけの湖クルージングとしゃれ込んだ。この「サービス」ってのもいったい何だ、これは、裏があるんじゃなかろうか、と思っていたけれど、結局、裏は何もないようだった。75才のジイサンが櫂を漕いで、ゆったりゆったりと4時間の湖の時間を楽しいんだ。これは素晴らしくいい時間だった。櫂の音。水がピチャリピチャリと撥ねる音が聞こえ、その音に揺られているだけで、もう天国の気分である。たまにボソボソと、そのジイサンが話すのだけれど、たまに、というのがとても良い。まあ、英語は非常に下手なのだけれど、でも、たまにぼそりと語るから何とも最高の気分であった。
by kikh | 2006-09-24 21:00 |
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