★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
朝のハラハラ/ロサンゼルスはアメリカ
 ひどく騒々しいホテルだった。一泊100ケツァーレスだからあまり文句は言えないが、全然ホスピタリティがない。従業員の足音が響き渡り、深夜何時までか分からないが、ギャアギャアとうるさい話し声が聞こえ、でも、起きてはいけないので、じっと考えずに寝ていると、そのうち、それら話し声に混じって、あえぎ声まで聞こえるではないか。こういう声は、すぐに飽きるのだけれど、最初の数分間は耳ダンボになってしまうから困ったものである。とは言っても、じっと寝ている。何も起きなかったかのように寝る、これが疲れを取る上で肝心なんである。ここで起きてしまってはいけない。頭がグルグル動いても寝ている。目は開けない。

 こうして朝を迎え、さて空港行きだ、と4時20分に起きて、準備をし、5時ちょい前には、真っ暗な中、ホテル前でシャトルバスサービスを待っていたのだ。
 5時の約束のシャトルバスだ。まあ、15分くらいはあり得ると思って気楽に待つ。だが、来ない。5時26分まで待ち、あまりに遅いので(というのはこのサービスは朝方7時までは30分毎に出ていることになっている。ホテルの従業員に電話をしてもらう。5ケツァーレスを要求されたが、それはいい。出ないと言う。彼は仕方ないからそのエージェントに行って、ドアを叩いてみろ、と手振り。石畳の道を、荷物を引きずって、ズンズン歩き、ドアを叩くが応答がない。よくよく見ると外側から頑丈が錠前がかかっている。開くはずもない。まいった。
 こうなると万事休すじゃないか。クッソーだ。

 タクシーで移動するしか選択肢がなくなった。探す。セントロに行けば何台か止まっているだろうと思い、行ってみるが、ひとっこひとりいない。焦って、ぐるり回ってみるがタクシーの影も形もない。もう一度、戻ってくる。大きな車道が僕の泊ったノイジーホテル近くに走っていたからだが、街灯はあっても、車道はよく見えない。暗い中、タクシーを探すが走っていない。そうこうしているうちに5時50分になり、やばくなってきた。警官をつかまえ、事情を話す。英語は全然、ダメ。だが、なんとなく分かってくれたとみえる。タクシーしかないと言っている。タクシーはどこにいる?と聞くと、指さすではないか。真っ暗で分からなかったが、大きな道の向こう側に止まっていたのは、タクシーだった。運転手に幾らで行く?と聞けば、40ドルと答える。そりゃあ、無理だ、と、交渉。なんとか28ドルまで下がった。

 それにしても昨日支払ったシャトルサービスの受け取りもあり、かつ、前回、チチカステナンゴに移動したときもこのエージェントを使ったので安心していたが、まさかの早朝の出来事。朝5時過ぎでは、文句を言うこともできないから、わずかに心配はあったのだ。
 まさかの出来事が起きてしまったというわけだ。だが、こういう事態も想定しないといけないから、必ず金は細かくして持っているようにしなければならない。これで釣りがないと言われる可能性もある。もし、100ドル札しか持っていなかったら、100ドルを支払う羽目に陥ってしまうか、現地通貨を持っていなければならない。どうしても細かい札を持つ必要があるのだ。

 それから、昨日は朝5時30分のシャトルバスでも大丈夫だろうと踏んでいたが、30分早めておいて助かった。6時まで待って、それから探したらもうかなりヤバイ事態である。交通渋滞も7時くらいになったら始まり出す。

 5時55分にはタクシーに乗ることができ、ガンガン飛ばして行ってくれ、6時45分には着いたから助かった。フライトの時間は少し早まって、8時ちょうどになっていたのである。僕はユナイテッドはプレミア、アメリカンはゴールド、ノースウエストもなんとかメンバーになっているはずで、それらのカードを持っているので、着いたらすぐにプレミアチェックインができるだろうと思っていた。(これらカードを持っているからと言って、別に偉くもなんともない。単にたくさん飛行機に乗っているからだし、この三つを持っていれば提携航空会社が多いからマイルをためやすいというメリットがある。今回のグアテマラ行きも、実はユナイテッドの無料航空券でシアトル→グアテマラ→ロサンゼルスと押えているのである。)
 だから、少しギリギリになっても、すぐにチェックインできると踏んでいたのだ。しかし、ここはさすがにグアテマラだった。全員一緒。なので、ずらりと並び、でもまあ空港が小さいから大丈夫だろうと思っていたら、その通りであった。すぐにゲートに着く。入国のゲートと出国のゲートではずいぶん、雰囲気は違った。入国ゲートのなにもない凄まじさに比べ、出国はそれに比べればはるかにマシだった。
 少なくともミャンマーの空港よりはましではあったし、やっぱりアメリカ人の利用が多いので、アメリカの航空会社の意向も入り込んでいるのだろう。

 グアテマラに来ている人たちを見ていると、いや、グアテマラに限らずだが、おれたち日本人含めて、金を持っている国の連中が金のない国に来て、少々コロニアルな雰囲気を味わって帰るのであろう。あるいは金を落として帰ると行った方がいいか。それはそうだが、それは仕方のない現実で、ならば金を落とす側の心構えというのがあってもいいのではないか?と思うのである。
 どこへ行っても欧米のバッグパッカーの連中は一緒である。絵に描いたように同じ。同じなのは機能的だからだろうが、たぶん精神性も大して違わない。日本人バッグパッカーもしょうもないヤツはゴロゴロいて、精神の自由を謳っても、結局は行き場がないだけだったり、最も楽な行き方を選択しているに過ぎないことが多々ある。それはそうだ。誰にも責任を負わず、安宿でブラブラし、気が向いたらどこかへ移動し、日本に戻って金を稼いだらまた海外へ逃亡していくのである。しかし、こういう連中も、もう10年もしたら変わるだろう。だから一時的にはこれもいいかも知れない。もし変わらなかったら変わらなかったで、それはそういう生き方なのだから、良いのではないか。
 そうかと思うと、アメリカのリタイアした人々の集団もまた、少し滑稽に写る。農協の連中と似たようなところがあって、いつも集団行動である。でも、なにゆえにグアテマラまで来て、アメリカと同じホテルに泊りたがるのだろうか?楽だからだろうが、結局、異国鑑賞でしかないわけだ。異国は体感しないと分からないのに、なんである。点から点だけの旅をして、アメリカ型のホテルに泊って、とやっているのは、金の無駄遣いのように思えてしまうが、それもまた、成功者やリタイアした人たちの楽しみならば、仕方があるまい。求めているのは双方なのであるから。

 とにかくロサンゼルス空港着11時。
 荷物のピックアップやイミグレーションを経て、さあ、どうしようか、と出てきて、インフォメーションに行くと、そこのスタッフの叔父さんが実に親切であった。あまり、アメリカでこんなに親切な人はあまりいない。とにかく親切。で話をしていて、結局、明日、帰国便に乗るのだから、エアポートに近いホテルにした。ダウンタウンかハリウッド近辺が安いからそこにしようと思っていたのだが、 Holiday Inn にチェックイン。
 しかし、凄いなと思ったのは、ホテルいくつかと空港ターミナルをグルグルと一日中15分おきくらいに回り続けているらしい。これは凄い。もちろん無料だ。だからホテルを出てから楽々、空港まで行ける。ともかくトランスポーテーションと空港はやっぱりアメリカである。グアテマラあたりから入ると、もうビックリ。
Holiday Inn だって、49ドル+15%TAXであるから、56$くらいだ。安い。そして広い。ワイアレスランは無料。ううむ。ただし、このホテルのノーマルプライスは259ドルである。あまりに違う。

 ともかく、今日どうするか考えていない。
 ちょいと疲れた。
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by kikh | 2007-02-12 06:21 |
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