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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
2/6 ラスト稽古
 2月に入ってからは、最後の追い込みということで、このパソコンにもほとんど向かい合えないような状況であった。
 特に、昨日、今日は森下スタジオのCスタを借りての稽古で、このCスタで稽古を最後に行えたのは非常に良かったし、ゆえに、かなりヘロヘロに疲れた。すべて立て込んで、稽古が出来たから裏の混沌とした状況解決にかなり力をみんな、注ぐことができたと思う。
 やはり、どのようなマネジメントを行うかが、強く問われていく。今回の場合、このCスタ稽古がなかったら、初日は失敗の可能性が大きく膨れあがっただろう。ああ、良かった。
 ましてや、最初は予算の関係で、暖房のない稽古場を押えようとしていたのだから、ヤバイどころか、無謀な結果となったかも知れない。それだけに、いったいどのような稽古場で稽古をするかが問われていく。

 朝から夜までほとんど叫びっぱなし。人数が多いと、みんな自分のトラブル解決に夢中で人の話など聞いてやしない。だから、叫ぶしかない。マイクでノンビリ話などしていては、まるっきり聞こえないのである。叫び、エネルギーを伝えるしかないのだ。

 稽古はほぼOKであるが、満足にまでは至っていない。でも、今まで満足できたことなど一度たりともないのだから、当然のことだろうと思う。満足出来る状態などに至ることは、これからも生涯に一度、あれば良い方かも知れないのだろう。それほど、人は難しい。舞台はまったく毎回違ってしまう。やってもやっても、完璧にはならない。良くなったと思ったら悪くなり、悪くなったと思ったら良くなり、そうして徐々に徐々にレベルが上がっていく。上がるが決して満足にまでは至らない。至るはずがないのだ。それが人というものである。だから舞台の成果も完璧に至ることなど奇跡に近いのだ。

 7日から小屋入りとなる。なぜかスズナリは4回目だ。多い。ぼくはスズナリ好きだが、4回は多い。まあ、今回もあの小さな小屋を満喫し、この混沌とした舞台をスズナリの小さな場所で行うのは実に奇怪で、オカシイことになると思う。
by kikh | 2008-02-07 09:44 | 日々の記録
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