昨日、いちおう「ガリバー&スウィフト~作家ジョナサン・スウィフトの猫・料理法」第一稿が上がったので、持参した「フォークナー短編集」を読んだ。ボクは実はフォークナーを読んだことがなかった。ヘンリーミラーに親しみ、もちろんヘミングウェーもよくよく知っている。が、なぜかフォークナーを読まなかった。理由は分からない。読まなかった。
読んで、不覚にも涙を流した。その冷徹さ。その厳しさ。人間というものをギリギリとキリで突き刺してくるような痛みが全体を覆っている。訳文は問題があって、しばしばなにを言っているか分らなくなるが、それでもその大きさはボクにしばらくぶりの文学的な感動を与えた。
是非、フォークナーを読んでみよう。