★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
カテゴリ:旅( 108 )
 
場所
 こういう場所にいると、モノを書くスピードも、イメージの湧き方も、集中する度合いもまったく違うので、驚くほどである。
 都会は、仕事をする上では便利だが、考えたり、書いたり、まとめたり・・・・すなわち集約型の思考をしなければならないときは全然ダメである。制作的拡散型、同時多発型の思考をするには非常に便利で良いのであるが。
 最近は書くときは海外に出てしまうことが多いのだけれど、ビックリするくらい明確にスイッチが入る。環境は非常に重要で、あまり人の多いところでなく、海よりも山の方がよく、ジッと山を見ていられる場所の方がボクにはとてもよいようである。
 とにかくこういうところに来ると人と話をしたくない。まったく喋りたくないのである。言葉は書き物だけに向かうようにしたいのである。
 その割にインターネットなんてのが大手を振るようになってしまっているので、ネットまで知らぬ振りはできぬ。これが一番大きな問題だ。ネットとは適度に付き合うしかないだろう。
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by kikh | 2009-07-21 11:14 |
 
3/15 ハワイ島
 今回のハワイ島への旅は、台本を考えるための旅である。そのために、二点、テーマとしていることがある。ひとつは圧倒する自然の力。もうひとつが日本から出ていった日系人たちがハワイに棲みついた、主要な街、ヒロを見、日系人経営の施設を見て、感じとることで何か発見したいと思ってきたのである。だから、結構、日本食のレストランに入ることが多い。日系人経営のホテルに泊まり、日系人経営のレストランで飯を食う。どうせアメリカンレストランに入ってもほとんど気に入らない、という現実があるにはあるが、今回はそういうことではない。
 圧倒する自然ということで言えば、溶岩流の凄まじさ、まったくブルーハワイにはほど遠い雨ばかり降っているヒロの天気。これは東海岸側のヒロ、中間地帯のワイメア辺りからノースコハラを回ってサウスコハラあたりに来ると如実に分かる。ワイメアから山を通ってハワイ島最北端に向かう時、峠の辺りで見れば天気の違いは明白だ。真っ青のコハラ、雲に覆われている山岳地帯。このまま、東側は雨になる。西海岸、それも北の方はカンカン照りで、一気に暑さが増してくる。そして、また、ヒロは何度か大きな津波に襲われ、多くの人が死んでいる。だから、多くが高台に住む。人はいかにして自然と折り合いが付けられるのか、経済難民、あるいは経済的向上を考えてハワイに移住し、ヒロを住処とした人たちがなぜ、生命の危険を背負いつつも逃げ出さずに、居続けるのか?それはやはり脱出願望は、いつ来るか分からない自然の脅威を感じ、生命の危険を感じる以上に、経済的苦境を乗り越えようとする力、つまり自分自身の力で何とかしようとすれば出来るかも知れないという希望によって強く生まれてくるのだろうと思うのである。
 ヒロからキラウエア火山に三日間通った。溶岩が海に向かって流れていく流れがそのままの形で残っている。それは凄まじい形状で、蛇がとぐろを巻き、大蛇がのたうち回っているような形であったり、黒い塊がぼたりと落ちたままの形であったり、それは圧巻である。ある溶岩流の陰でひっそりと動物の骨を見つけた。それほど大きな動物ではない。黒い溶岩の奥でひっそりとしている白い骨だ。
 ハワイ諸島で最も高い山、マウナケアにヒロから向かい、オニズカインフォメーションの麓近くでのモノスゴイ霧。だだっ広い舗装路が走るが車はほとんど通らず、見渡す限り舗装路と霧しか見えない。まったくの地獄の風景というか。
 ハワイはブルーハワイどころではなく、まるで地獄巡りをしているような気になってくる。
 このブルーハワイは、確かにサウスコナ~カイルアコナのあたりにある。しかし、典型的なリゾート地で、まるっきり立ち寄る気さえ起きない。グルリ、車で走っただけで嫌になった。カンクーン、コパカバーナ・・・みんな、同じだ。そしてだいたいだらしない顔をした白人と金持ちの東洋人がいる。
 昨日、チェックインしたのはキャプテンクックというところにある日系三世が経営するホテルである。そして飯を食ったのはそのホテルから3マイル(5キロ程度)くらい離れた日本食レストランであった。このホテルの入り口の感覚は古い日本が息づいていて、なんともすがすがしく、そして複雑な気持ちになった。
日本食レストランの女将というか、日系一世のおばあさんがレストランにいて、彼女は102歳だという。かくしゃくとして、どう見ても85歳くらいにしか見えないが、ハワイにやってきたのは1929年だというから80年前だ。80年前からずっとハワイ島にいる。
 このホテルは実に安いが、実に過ごしやすい。ホテルはなんだろう、決して豪華な、良いホテルではなくても、品格がある。安ホテルだが、この気持ちのいい品のあるホテルにいると、日系の経営者の心意気が伝わってきて、とても元気になってくる。やっぱり人は品がないとダメだと思う。品格は生き方から生まれる。
 明朝にはハワイ島を発ち、帰国するが、最後の夜が、このすがすがしいホテルだというのがとっても良かった気分にさせられる。
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by kikh | 2009-03-16 06:03 |
 
3/12 ヒロ⇒ワイメア
 今まではずっとヒロというところに滞在していた。雨ばかりで、ほとんど晴れがない。朝、晴れたと思って溶岩地帯まで行こうとし、途中まで行くと雨に降られるのがパターンだった。相変わらず天気は悪い。ブルーハワイというイメージが強いが、全然ブルーじゃなく、ここはまったくのレイニーハワイだ。
 それにしてもやっぱり自然の力というより、原始の力に何かを与えられる気分になる。これは写真を見ていても分からない。この場所で、この空気を感じつつ、でないと分からない。
 ひとりで車を運転しつつ、好きな場所で止り、写真を撮り、時間を感じている。なんとも壮大な風景がそこかしこにあり、その中で人はつましく暮らしているが、そうは言っても、溶岩に流され、死に、でもやっぱりこの場所を離れない。ボルケーノビレッジなんて、恐くて暮らせないのではないか?と思わぬでもないが、それでもしっかりと根付いている。

 それにしてもヒロは日系人が多い。そして、人種混交の街だ。ハワイ自体そうなのだろうが、何人か分からない人たちが多いのだ。ブラジルもそうだったけれど、ここはどうなのだろう、やっぱり白人が一番権力を持っているのだろうか?たぶんそうだろうとは思うが、日系人も力がありそうだ。

 三日間、溶岩三昧で、その後、今日はマウナケア(ハワイ島で最も高い山。天文観測で有名。日本のすばる望遠鏡もある)に行こうとしたけれど、全然、無理なようだ。マウナケアはちゃんとした装備や、4WDの車なしでは、無理だというので、その入り口のオニズカインフォメーションセンターまで行って引き返し、ワイメアに入る。
 ワイメアで飯を食おうとしたら、夜の7時過ぎにはほとんどのレストランが閉まってしまっている。この街は白人ばかりだ。でも、このワイメアでは非常に有名なレストランがたくさんあるのだとか。とは言え、どこにあるのだろうという雰囲気。商店街などないに等しい。街?と言えば、街か?確かに田舎の小さな町だ。だが、人がいない。夜7時には誰も歩いていない。車だけが通っている。
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by kikh | 2009-03-14 05:51 |
 
溶岩流
 3/9にハワイ島に入った。
 ハワイ島に来ている目的はハッキリしていて、溶岩流に触れることだ。なんせ、次の作品はパンク・ドンキだ。パンクなんだから、このえも言われぬ不条理なエネルギーを溶岩流に感じているのと、昔からキラウエア火山は見たかったのである。
 10日、キラウエアに行った。凄い。実に凄い。
 明日、11日、再びキラウエアに行くつもりである。あの時間に身を浸しておくことが重要なのだ、今は。
 でも、台本も書かねばならない。しかし、次々と構想が変わっていく。パンク・ドンキだったのに、パンドンという主人公を今、考えている。パンドン将軍、パンドン大統領・・・さて、どうなるものか。

 9日、10日と雨だった。明日は晴れないかな。
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by kikh | 2009-03-12 05:04 |
 
1/15 ラガーディア
 朝早く、ラガーディア空港に行く。マイナス何度だろう。昨日よりガクリと下がっている。雪が積もり、空港も除雪作業に追われているため、全然、出発しない。2時間遅れで11時にやっと出発。僕はなぜかファーストクラス(とは言っているが、ビジネスクラス)に格上げになっていて、広い席でサーブされつつ、快適な時間を過ごす。デトロイトでトランジットだったが、間に合わないと言われ、一本遅らされる。成田行きの飛行機に乗ってみると、これがエコノミーかと改めて狭さに愕然となる。ダメだ、広い座席に座ってしまうと、という感じだった。あまりに違うのだ。マズイ飯を食って(ノースウェストはマズイんだ、ホント)すぐに寝る。こうして明日夕方に成田着である。

 と、以上の文章を日本に戻って、成田空港でアップしようとパッと目を上げるとテレビにラガーディアの様子が映っている。なんでも15時過ぎにラガーディア空港から飛び立った飛行機がハドソン川に着水し、全員の無事が確認されたということだった。ハドソン川は本当に冷たそうだったと、飛び立った瞬間に見て、思ったのだった。その時間帯は氷点下7度だったという。それにしても凄いと感じるのは、アメリカ人の姿である。あの冷静さだ。
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by kikh | 2009-01-16 22:19 |
 
1/12 NYC
 11日、昨日までは稽古をしていたが、今日12日はニューヨーク入りした。
 寒い。それはなにも気温だけではない。雰囲気がやっぱり暗くなる。
 スーパーシャトルの運転手は、車の暖房も付けずに走り、それでいて降りるときはチップを要求してくる。チップの役割はまるっきり果たしていないが、まあ、しょうがない、けれど、少しは愛想を覚えた方が良い。金をもらうときだけの愛想ではなあ。 
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by kikh | 2009-01-13 11:10 |
 
12/24 帰国
 フィリピンにいると、ここはキリスト教の国であることを実感する。
 ところがキリスト教が入る前はイスラムの国であった。それもたかだかここ数百年の事に過ぎない。
 教会に足を運んでしまうのは、人間は出来損ないの存在であることを実感するからでもある。キリスト教という宗教が果たしてきた殺戮に思いを馳せ、支配の道具とし、武力以上に心を変えるためにキリスト教が果たしてきた役割は大きい。
 セブにはセントニーニョ教会というのがあって、これは子供キリストを崇拝する教会で、小さな子供人形をありがたがって、みんな熱心に祈るのである。フーム。なんだろうねえ、これは。

 宗教や芸術を論じると、文化論になる。そしてそれは当然、欠落した人間の話になる。

 今朝、セブは少し雨が降っていた。
 11時15分発のセブ⇒マニラの飛行機でマニラの空港着が12時50分。それから延々と荷物が出てこない。次にはシャトルバスが来ない、しょうがないのでタクシーに乗ると、メータータクシーと書いてあるにもかかわらず、平気で吹っ掛ける。最初は500だという。はらわねえぞ!と言ってやったら、300に下がり、次に200に下がって、最終的には100ペソで良いという。本当は90ペソだが今日はクリスマスだから、とわけのわからんことを言っている。10ペソのプレゼントをくれ、ということだろうが、そんなのばかりだ。ホテルでの支払いでもクリスマスだと言って3ペソ取られるし、なにかにつけてクリスマスにかこつけ、金を取ろうとする。
 しかし、フィリピン人はまだかわいいものだと思う。インド人に比べれば比較にならないほどカワイイ。ただ共通しているのは、信用しちゃダメということである。あいつらの言うことはどこまでが本当か、分かったモノじゃない。もう目先しかない。

 帰国は22時ちょい前。疲れる。
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by kikh | 2008-12-25 01:05 |
 
セブ
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今日は午前中に研究生、卒公台本も書き上げてしまい、ホッとして、セブシティをブラブラ歩く。
歩いたあとは、ここで一番うまいと言われているらしいフィリピン料理屋へ行く。
確かにうまい。蟹を一匹、ビールと野菜炒め?煮付け?とマンゴーサンゴを食って、こりゃいくらになるんかい、と思っていたら(蟹は時価だったからだ)、総額860円くらいで、日本食やイタリアンを食うより安く上がった。
上記の写真は、市場の風景だが、どう見てもここは特殊な場所だ。夜になるといかにも危険だろう匂いがプンプンしてる。
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by kikh | 2008-12-24 02:09 |
 
12/22 セブシティへ
 マラパスクワを後にし、セブシティへ。
 朝10時半に出て、セブシティのノースバスターミナル着17時20分。行きと帰りではバスの混み具合と交通渋滞がまるっきり違い、行き3時間半、帰り5時間10分かかった。
 そこからうろうろとホテルを探してチェックインは18時半。それにしても安い。ここはいわゆる中級ホテルだろうが、900ペソ。1800円しないのである。少なくとも日本のビジネスホテルよりは良い。
 
 到着後は、ずっとメールチェック。部屋に無線ランが繋がっていたので、非常に助かった。
 
 セブシティはどういう街か、まったく分からない。飯を食っただけだが、物価は安い。マニラよりもマラパスクワよりも安い。フットマッサージをしてもらうと1時間150ペソ。300円しない。是非ともボディマッサージをしてもらいたいのだが、実は日焼けのため背中が痛くて仕方がない。フットマッサージの最後に背中をやってくれたが、痛みと気持ちよさでは痛みの方が遙かに勝っていたので、この安いマッサージを受けられず、残念だ。

 帰りのボート、バスで一緒になったスペインのカップルがいて、彼らは1年かけて世界中を回っているのだとか。その荷物と言えば、ひとりあたり大して大きくないリュックひとつずつ+小さなリュックひとつ。これだけである。驚いた。1年の移動荷物がオレの荷物より少ないのである。そこにはカメラもパソコンも入っているのだから。思えば、荷物とは増やそうと思えばいくらでも増え、減らすことも限界まで可能だということだろう。参考になった。
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by kikh | 2008-12-23 08:28 |
 
12/21 マラパスクワ4日目
 見ていると、ホテル等でサーブする女の子たちの西洋人へのまなざしとオレのような東洋人へのまなざしの違いにハッとする。西洋人へのなんともへりくだったような態度が如実で不愉快になる。このようなメンタリティは長い時間をかけて熟成されたものなのか?どうなんだろうと疑問に思ってしまうのだ。まあ、このようなリゾートホテル(安安リゾートだけれど)のオーナーはみんな西洋人のようなので、西洋人に対するなにかしらの意識がどうしても芽生えてしまうのかも知れない。

 P.A.I.の「プリティ・ドンキ」は考え出したばかりでまだまとまらない。もう一日、いるかどうか思案のしどころだ。ここで一気にやってしまった方が後々楽になるのは目に見えている。セブシティはやっぱり都会だから、都会で目移りしているよりは、こんななにもないような場所の方がはるかに集中度が高い。なんにもない良さばっかりである。
 相変わらず、ネットに繋がらないと思ったら、今日は繋がると言うので早速繋げる。しかし、異常に遅い。異常だ、この遅さは。ダイアルアップよりもはるかに遅い。それでいて30分400円だ。30通受け取っただけで30分が経過した。話にならない。なんせスピードは1Kを受け取るのに数秒かかっているし、送信に至っては10Kの送信物が重くてなかなか送れないのだからとんでもない。これで30分、200ペソ!どの面下げて、こんな値段を取っているのか、信じられない。この分では3時間やっても終わらないだろうという感じなので30分やって止める。ところが、まあ、ほとんど受け取れていない。ダメだ、ここでは。やっぱりセブシティに行くしかないのだろう。明日は、もうなにがなんでもセブシティに行くことに決定だ!

 今日は、最後かも知れないと思っていたので、シュノーケリングをしに行く。この島が珊瑚に被われているというのがよくよく分かった。日本の沈没船があるところにも行き、1942年に沈んだ船だというから第二次世界大戦時である。シュノーケリングなんて大したことないと思っていると大違いで、大気中で見る世界と海の中の世界はまるっきり違っていることに本当に驚くのである。まったく違う。美しい。本当に、目玉が海面上に出ているか海面下にあるかで、まったく違う世界が展開していることは、実に驚き以外の何ものでもない。
 こういう世界を見てしまうと、いつか、なんとしてもダイバーの免許を取りたいと思ってしまう。ダイバーはいい。きっと世間の憂さをみんな忘れられるに違いない。もし、時間があったら必ずダイバー免許を取ろうと思う。1~2年以内に、だ。
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by kikh | 2008-12-22 20:28 |


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