★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
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2/27 コロンバスにて
 コロンバス最後の日。
 
 朝から稽古。
 今日は小川、松島ともに体調が良くなったようだ。全快とまではいかないが、かなり良くなってきたようである。
 「島」、細部に渡って直していく。今までの「島」を踏襲しているが、今回、ずいぶん変更している。ほんのわずかの直しなのだけれど、それによって見え方は大きく異なってくる。照明の関根さんなどは、小川さんは別人のようだ、と言っているくらいだから。
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 戻ってきてから、コロンバスを歩いてみる。歩くと言っても200万都市だから広大なのだろう。よってホテル近辺である。だが、実に変な街だ。柱がニョキニョキ地面から次々と生え続けているような街で、不思議な感覚に陥っていく。一時間しか歩いていないが、それにしても、いったいどこに迷い込んだか、見たこともない、それでいて既視感でいっぱいの都市のように感じた。
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 夜、再び昨日と同じレストランへ行く。
 二度も同じレストランへ行きたいとは思わなかったが、関根、仲島に押されてそうしてしまった。でもやっぱり変えるべきだった。せっかく来ているのに、同じレストランに行くとは芸がない。

 今日は繰り返しサウナに入る。入りすぎてのぼせる。水やらコーヒーやらコーラやらビールやら飲みまくってしまった。
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by kikh | 2006-02-28 19:51 | 日々の記録
 
今日、稽古をしていて、果たしてこのような渋い作品がNYCで受けるのだろうか?とふと、首をかしげてしまった。まあ、傾げないでやるしかないのだけれど、しみじみとした作品ではあるが、全然派手ではない。舞台装置もなしに等しい。電球が一灯のみ。あとは完全なブラックボックス。
さあて、どうなんだろうと思っている。

ここはアメリカで、これがアジアやヨーロッパだったら違うと思うんだな。まあ、ヨーロッパの人たちてえのもTYPICALなJAPANだったり、ASIAだったりが好きな連中で、ぼくはかなり疑っているのだけれど・・・、そういう意味では、意外にアジアでやったりする方が、なんとなく正当な評価が返ってくるのではないか、なんて気がしないでもない。とは言え、いったい何が正当か、結構、怪しいもんだけれど。

「島」はパパ・タラフマラ作品の中で最も派手さから遠い作品だ。そして最もコンパクトな作品である。

「Ship in a View」が受けるのはよく分かる。派手だし、アジア的と言えばアジア的だろう。日本的時間を言う人たちも多い。
確かに今日、出た批評も素晴らしくいい批評だった。Wexner Centerのディレクターが満面に笑みを浮かべて、自ら持参してくれた。嬉しいね。でも、なんだろうな、今日の批評はマークモリスの昔の作品と小池作品について語りつつの批評だった。面白いよね。マークモリスかあ、ふうん、と思ってしまった。
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by kikh | 2006-02-28 05:45 | 舞台
 
2/26 島・稽古再開
朝、9時45分集合で多くが帰っていった。お疲れさん。
残ったのは私、小川、松島、関根、池野、仲島の6人、おっと、いや、うるせえ小川娘を入れて7人である。この娘は3歳になるが、もうこの年までいろいろと連れ歩かれると、外国だろうがなんだろうが対応できるようになるのだろうと思う。そして毎日毎日、やたらとテンションが高い。うるせえうるせえ。ガキンチョが人のことをヒロシ、ヒロシ!って呼び捨てにするし、まったく礼儀がない。もっとも3歳児に礼儀を言ってもしょうがねえのかな?どうなんだろう?

午後から「島」の稽古をWexner Center for the Arts にて行なう。だだっぴろい劇場で行なっている。なんともここで昨日は「Ship in a View」をやっていたのが嘘のようだ。
松島、小川共に体調不良。松島は数日、水しか飲んでないと言う。もう稽古をしていてもフラフラ状態で、見ているのが気の毒になるが、今やらないと、もうやれる時間がない。今日と明日が勝負なのである。

終わって、小川、松島を除き、打ち合わせを兼ねて、アメリカ風アジア料理屋に行く。とっても美味い。店構えはニューヨーク風アジアンテイストとでも言ったらいいようなスタイルなのだが、確かにアジアの味わいで、とってもほっとした。

帰ってきてから、サウナへ入る。ダクダクと汗をかくと、冬が抜け落ちていくようだった。
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by kikh | 2006-02-27 13:26 | 日々の記録
 
2/25 ラストデイト
 「Ship in a View」のツアー最後の公演日。
 一日仕込みでも何とかなってしまった。これは画期的なことである。それも、昨日は朝出発、昼劇場入り、スタッフは相当、大変だっただろう。劇場のキャパは2400もある。ものすごく広い。「Ship in a View」のアクティングエリアの一番前から最前列までですでに10メートル近くあるような劇場だ。

 まったく最初で最後のクック代役を終えた。観客からは素晴らしい反応が返ってきたが、無事、公演中止にせずに済んだことだけでほっとどころか、どっと疲れが襲ってきたのだった。なんとまあ、無謀。だが、他に選択肢はないのだから仕方がない。
 下は楢崎撮影の私の姿である。
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 片づけもすべて終えて、ホテルに戻り、乾杯を仲島・宮木部屋で20人が集合して行なった。深夜12時半。2時まで。いろいろとコメントを聞く。疲れ切っていたがすがすがしい気分だ。
 今回のツアーでの観客動員数は8000にはなるだろう。今までで「Ship in a View」は数万人には見せている。

 また、明日から「島」の稽古である。この巨大劇場をそのまま稽古場にできるらしい。二日間、ここで稽古をし、その後、NYCへ移動の予定。
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by kikh | 2006-02-26 21:21 | 舞台
 
2/24 コロンバス
コロンバスに移動。朝9時着。
11時から仕込み開始。ハードスケジュールである。そして、「Ship in a View」始まって以来、初めての一日仕込みでの公演となる。明日は公演日である。

ぼくは原稿を抱えているが、全然頭が働かず。眠いのか眠くないのか、わからないが、もうボウとしまくり、何も感じないようなありさま。昨日の公演で神経を使いまくり、相当、頭が疲れているようだ。だから、ホテルでもバスの中でもほとんど眠れず。

コロンバスというと「さよならコロンバス」という映画があったことを思い出すが、それ以外何も知らない。オハイオ州にも初めてやってきた。
コロンバスの街に出てみると、なんともだだっ広い。このブワッと広がった光景に立ち止まらざるを得ないような気分にさせられた。
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オハイオ州立大学のマスタークラスの学生たちを相手に、ワークショップを行なう。たった1時間半だったため、大したことはできない。何か、少しでも残ってくれればいいと思ってやっている。

終わるともうグラグラ。松島の顔は茶色である。体調を崩しているらしいが、どうなんだろう。

夜、ホテルの部屋でグテッとする。
しばらくぶりにグテッ!である。顔を撫で、頭を触ってみると、どうも気色悪い。ツルン、という感じである。頭の毛はあるが、ツルンって感じだ。ツルンお化けでも出そうな雰囲気。
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by kikh | 2006-02-26 01:36 | 日々の記録
 
2/23 初舞台
Ship in a Viewの初舞台を踏む。

その前にゲネがあった。ゲネの最中、ずっと涙が止まらなかった。出演しているにもかかわらず、舞台のこちら側から見ると、本当に昔、ぼくの子どもの頃の情景が思い出されて、なぜか涙があふれ出てしまった。

本番は、涙は、ぼく自身が立ち上がる間際にどっとあふれ出てしまった。こういう光景、こんな光景をぼくは見てきた、そして何か、深い何かを感じていたんだと思って、悲しくも、辛くも、そして孤独でもあった。稀有な体験であった。

今は相当、酔っぱらっている。通訳をしてくれた渡辺さんと話をし、飲み、なにか、おれがやってきたのは何か、なんとなく分かった気がしている。

観客は総立ちで迎え入れてくれた。嬉しかった。とってもとっても嬉しかった。

この状態に付き合ってくれ、そして分かち合ってくれたみんなに感謝である。とても深く感謝している。同時にクックにもとても感謝している自分がいることを発見した。

ありがとう、と言いたい。

今、もう2時半である。明日というか今日、5時45分には出発だ。コロンバスに向けて。

ああ、酔っぱらっているが、とっても不思議で、素敵な体験ができた。感謝!!
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by kikh | 2006-02-24 16:22 | 舞台
 
ホテルを出る
さて、本番日を迎えた。

今からホテルを出ることになるが、たった2日の稽古で本番に臨まないといけないことになる。
冷や汗ものだけれど、まあ楽しんでやろう。
と、クックからメール。
アドバイスメールだ。細かなアドバイスが書かれている。いつ何時、食事をすればいいか、に始まり、眠くなったときはどうするか、ダンサーを見ていいものかどうか・・・・等、7項目に渡って書かれている。
彼も当然、気がかりなのだろう。
すでに中野の事務所にいるという。

まあ、楽しんでやりまっせ。クックさん。安心はできないと思うけれど、仕方ないんで、悠長に構えてみていておくんなさい。

昨日、話を聞いて驚いたことがある。ここ、アナーバーは実はとっても文化的な街として有名なところなのだとか。例えば人口の50%が大学に関係している。そしてアメリカの大学とは地域の文化を担うという意識で作られている、だから例えば文化的な催しは大学が中心になって行なうと言う。ベルリンフィルはアメリカツアーを行なう場合、このアナーバーが拠点になるのだとか。
もう1300枚のチケットは完売だと聞いた。

さて、ますます意気軒昂である。
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by kikh | 2006-02-24 00:58 | 舞台
 
2/22 とうとうだな
 朝から昼にかけて、ミシガン大学で講義。
 授業を昨日と同じく受け持つが、今日の方が、僕としては非常にやりやすかった。やっぱり手練れのトランスレーターがいるととっても楽だ。ヒーヒーしながら、英語でやらずに済むからだし、はるかに日本語を自在に使えるからである。その意味では渡辺さんに感謝である。

 終わって、少し飯を渡辺さんと食い、すぐに稽古場へ。
 すると、やっぱりクックさんはアメリカには来れないと言う。今はもうすでに日本行きの飛行機に乗っているとか。
 もう覚悟は決めていたから、あとは気合いで乗り切るしかないだろう。
 ウォームアップの時間などまったくなしのまま、稽古。30分。
 そのまま、テクリハに突入。
 結局、10時まで、ビッシリ。

 いやああ、てえへんだあ。

 戻ってくると、木下佳子ちゃんに「小池さんは立っているだけで素敵ですから、あまり力を入れない方が・・・」なんて変な慰められ方をし、相当、力が入っているのかな、そりゃあ困ったとついつい考え込んでしまった。
 でも考え込んでも仕方なく、だって俺はパフォーマーじゃあないし、なんてひとりごとを言ってはみるが、とは言え、明日はプロのパフォーマーにならないといけないし、なんで、やぱり考え込むのである。まあ、いろいろな意見を聞いて取り入れるしかあるまい。
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by kikh | 2006-02-23 14:40 | 日々の記録
 
2/21 ふうう
 朝、ミシガン大学の学生を相手に講義。
 このとき、通訳に入ってくれた方がまったく役に立たない。通訳しないで、自分の意見を言ってしまうので、途中からはほとんど自分自身で喋るようにした。こういうときもう少し、英語がうまいとなあと思ってしまう。なかなか思った通りには喋ることができない。

 終わり次第、稽古場に行き、稽古。
 稽古場で、全クック振りを入れ込む。どうしてもできない動きもあるので、アレンジが必要になる。夜8時半まで行ない、それから明日の講義で通訳を行なってくれるという渡辺さんと食事しに出る。
 渡辺さんも面白い人だった。英語も素晴らしいので、これは完全にお願いした方がいいだろうと思う。もちろん日本語で出来た方が、僕にとってはとっても楽だ。
 
 いやあ、疲れた。実に疲れた。
 クックがきちんと来れることを祈るが、さあて、来れなかったらオイラの出番である。

 朝から仕込みも始まった。
 けれど、トラック輸送の途中で何があったのか?ラストに出てくる等身大人形の箱がぺちゃんこに押しつぶされ、人形はグチャグチャになっていたのだとか。モーターも全滅。スタッフチームは必死になって復旧に努めているが、首は回らないだろう。いやはや、もう・・・・である。
 いったい、どんな運搬をしたのか?なんちゅうこっちゃ。なんだが、訴訟も考えねばならないだろう。
 
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by kikh | 2006-02-22 23:31 | 日々の記録
 
2/20 頭を抱える
 はっきりとはしていないがクックがアメリカ入国できる可能性は相当、低いだろう。
 頭が痛い。
 今日はオフデイのはずだったが、全然、オフでなく、対処方法について考える。しかし、考えてもどうしようもない。可能性があるのは僕自身が出演すること以外あり得ない。
 とは言っても、クックの存在感とクックの動きを模倣できるはずもない。クックさんは、やっぱりすごいのだ。しばしばグラツキ、まるで稽古をしないけれど、あれはすごい。
 ならばどうするか?ううん、アイデアが浮かばない。
 
 ともかく髭も頭もすっきりと松島に切ってもらう。クックスタイルにして少しでも備えるしかあるまい。
 
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by kikh | 2006-02-21 22:07 | 日々の記録


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