★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
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12/31 今年を振り返ってみる
 大晦日になってしまった。
 明日、とは言っても、あと1時間半後には元旦だ。

 今年はどんな年だったか?
 例年と変わりない年であった。例年と変わらず、忙しく、時間がなく、バタバタとし、金がなくて、どうしよう、という年であった。だが、例年と違って、海外へのツアーは一回しかなく、大きなツアーではあったが、珍しく少ない年であった。
 1月     「三人姉妹」大阪公演
 1月~3月 「Ship in a View」アメリカ・カナダツアー
 3月     「三人姉妹」福岡・東京公演
 3月     ペプシネックス新製品発売イベント・歌舞伎町
 4月     P.A.I.卒業公演
 4月     雑誌あとん、「からだ虫眼鏡」連載開始
 5月~6月 トルコ行き 「僕の青空」台本書き
 6月     香港行き  ミーティング
 8月     パパ・タラフマラオブジェ展 コンシールギャラリー
 8月     コイケヒロシ写真展  都内数カ所
 9月     「僕の青空」公演 スズナリ
 9月     インド行き 「シンデレラ」台本書き
 10月    「三人姉妹」かめありリリオホール公演 
 10月    「三人姉妹」青山円形劇場公演
 12月    「シンデレラ」公演  六本木スーパーデラックス

 この「シンデレラ」公演が終わって、一週間が経つ。
 来年は、海外が目白押しで、ゲッソリするほどの公演が待っている。アメリカ、チリ、フィンランド、フィリピン、マレーシア、シンガポール、ロシア、ポーランド、アメリカ、インド・・・・・その中で10月に「トウキョウ⇔ブエノスアイレス書簡」という作品を作ろうと思っている。

 まったく時間が経つのは、早いのではなく、遅い。毎年、そう思う。やっと一年が乗り切れたか、うわっ!!今年もたっぷりだったなあ、たっぷり過ぎる時間だったなあと思うのである。
 今年の2月には、クックのアメリカ再入国がダメになったため、急遽の小池出演があり、「僕の青空」での出演もあった。

 やれる限りのことはやっている。少しでも文化状況に一石を投じようと思ってはいるが、なかなか大変だ。鉄壁に近い。そう簡単には、この状況は崩れていかないだろう。
 
 時間は限りがある。今年、少し目が悪くなった。これは仕方がない。
 来年は、楽しい年になるだろうか?少しは光明が差すだろうか。神社に初詣に行くのはいいが、毎年、何を祈るのか?と不可思議な気持ちになる。なぜなら、祈ろうが祈るまいが、結局は、自力で何とかするしかないからで、だが、これで神社の人々が生活でき、神社の修復ができるなら、それもまた、ありだろうと思うのである。

 確かに一年、一年を刻んでいる。
 来年の今は、何を思っているだろう。
 
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by kikh | 2006-12-31 22:29 | うひょひょ!
 
12/30 ミンガス
 LPレコードでは十数枚持っているチャーリーミンガスをCD化する作業を行なっている。
 ミンガスは素晴らしい。ぶっといベースの音ももちろんいいが、それ以上に、野太い全体構成が凄いのだ。ミンガスの音楽+エリックドルフィーの音が被さってくる「Mingus Presents Mingus」は驚喜もんだし、「Blues & Roots」に唸り、「The Clown」に叫び、と、いやいや、頭が下がりっぱなしであった。ミンガスを聴くと、何かをしたくなる。ミンガスは力だ。ミンガスの「直立猿人」を聴けば、一日中元気になれる、そんな気分になるくらいミンガスは晴れ晴れとした、黒々とした力を与えてくれる。みんな、ミンガスを聴け!ミンガスに圧倒されろ!こういうものが今、本当になくなってしまっている。適度に甘く、適度にオシャレ、適度に悲しく、適度に素敵。そんな感覚を一掃させてくれるのがミンガスなんだな。改めて、ミンガス、OH YAH!!!

 昨日、今日と中野のレコミンツという中古CD屋が全品300円引きだったため、ガボッと購入してしまった。もちろんミンガスではない。ミンガスなどほとんど中古屋には出ていない。人気がないのかしら。ミンガスのような凄い音楽家が売れないとは情けないが、決して情緒的な音楽ではないので、それが難しいのか?
 全品300円引きは、890円のCDを購入すると590円まで下がる。単価が低いCDを山ほど買うには適している。ほとんどのCDは1000円以上するのだが、その中にも890円というのがあって、その価格を中心に購入していった。ウェインショーターの昔のものやローランドカークなどなど涙ものがたくさんあって、ついつい膨らんでしまった。
 そのうち、基本的に好きなジャズを舞台に載せて、一本作品を作ってみたいと思っている。
 やっぱりミンガスやドルフィーなどなど、伝統と改革、改革とエナジー、こういうことを強く感じさせてくれる音楽はいい。いいが、今、実に少なくなった。耳に優しい音ばかりになってしまっている。
 先日、青木和冨さんとも話をしたヘンリースレッギルなんて日本では人気がなかなか出ない。日本盤もほとんど出ていないのではないか?日本はフニャフニャだ。
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by kikh | 2006-12-31 11:33 | 日々の記録
 
12/28 睡眠
 8時間も寝た。
 公演が終了してから睡眠時間がかなり長くなっている。通常は5時間~6時間。小池さん、寝てないのじゃないですか?とよく聞かれるけれど、5時間は寝ている。寝つきがスゴク早いので、あっという間に寝ているが、しかし、昼間、起きている間のテンションは異常なほど高いので、神経の高ぶりは、そんなに早く緩やかになるはずもなく、結局、朝方、かっと目を覚ましてしまうのである。目を覚ました途端にパソコンに向かっている。一日に送られてくるメールの数もかなり多いので、大事なメールもいつの間にか放りっぱなしという状態も生まれてしまったりするが、それはともかく、寝てはいる。けれど、神経が休まっていないために、いつも疲れた感覚が抜けず・・・・であった。
 それが8時間も寝た。ふうむ、楽だ。これが一日ではダメで、今は、疲れからか、ジンマシンが出やすくなっていて、ぐったりとしている時間が実は必要だということを強く実感する。

 寝て、食って、本を読んで、いっぱいやって、となんとなく忙しく、かつ少々ノンビリ気味の時間を送るのも、たまにはいいものだ。が、まったくこういう時間の過ごし方をする日は、いったい年に何日あるのか?ほとんどないに等しい。
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by kikh | 2006-12-29 15:22 | 日々の記録
 
12/27 いつの間にか
 いつの間にか年末だ、と、坂本九の歌声を聞いていて、感じ入ってしまった。
 なぜだろう、なぜ、こんなに坂本九の歌声は明るさを纏って寂しいのだろう。御巣鷹山に日航機墜落と共に命を散らせたから、というのも、さもありなんと思わせる声の響きではないか?
 そうは言っても、僕は坂本九の歌や中村八大の音楽が昔から好きだ。こういう音楽を耳にしながら、そう言えば六本木の街を歩いていると、どうも不思議な既視感に襲われる。いつかどこかで見たような景色であり、悲しみだ。

 来年、行なう新作のタイトルは「トウキョウ⇔ブエノスアイレス書簡」というのにしようと思っているが、手紙は書かなくなって久しい。文章を書くのに文字を書くということもなくなった。だが、たまに猛烈に指を使って文字を書きたくなる。昔、書き初めを、パパ・タラフマラブログのためにやったことがあって、そのときは、こりゃあ癖になりそうと思って止めた。なぜなら、癖になるとのめり込んでいく傾向があって、あまりのめり込まないようにする必要がある。どうにも時間を確保するのが大変に、ますますなっている。

 朝から会議。
 しかし、アーティストの多い会議というのは大変だ。なぜなら会議などと言っても、本来の会議には遠いものにしかならないからだ。基本的に準備をしない。まあ、パパ・タラフマラの面々は社会化するということが分かっていないから仕方ない面もあるのだが、準備のない会議は時間がかかるだけ、ということが全然分かっていない。いくら言っても分からない。不思議だ。

 夜、昔、パパ・タラフマラにいて、今はNHK職員をやっている白石と飯を食う。
 人は本当に変わらないものだ、と思う。20年経過しても、たいして変わってはいない。そもそもこういうことを喜んでやっていた連中だから、かもしれないが、パパ・タラフマラ関連の知人はみんな変わらない。不思議なほど変わらない。

 金と意識という話について、ある方とメールのやりとりを行なう。
 これだけでは何を書いているのかさっぱり分からないだろうが、結局、僕には舞台を行なうのに金がないのはまずいことだ、と言われているようで、きつかった。どれほど意識は金を凌駕すると言われようが、最終的にプロはギャラです、とやられると、簡単に「意識」という言葉はすっとんでしまう。デリケートなものだから、どのような意識を持つかは大切だ、それは充分分かる。けれど、どこからどう読んでも、結局は金だとしか書かれていないように感じた。
 金なのか意識なのか?こういう問題は常に内部でも浮上する。しかし、常に霞を食っては生きられない、というような話になる。資金不足だと、いつもいつもいろいろなところから責め立てられてキツイ。資金がたっぷりあるときは、ほとんど文句はどこからも出ないのだ。面白いものである。
 作品を作るのに、大変と思ったことはない。しかし、金の問題を持ち出され、チクチクやられるのが一番堪える。
 人というのは面白いモノで、金の問題をすっきりと金の問題とは言わないものだ。でも、金のことをいろいろと間接的にせよ、あるいは意識という隠れ蓑を纏いつつも言われたら、言い返せない。何も言えない。しかし、ここのところずっとそうである。資金不足がいつも文句を潜ませる。
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by kikh | 2006-12-28 16:03 | 日々の記録
 
12/26 公演から公演後
 昨日、数日分を纏めて書いて、アップしようとしたら全部、間違って消してしまったので、どうも書く気が失せ、萎えたまま欄を閉じた。どんなことを書いたかさえ、覚えていないので、はじめから書くことにする。

 24日までの全7ステージはほぼ満席で全公演を終えることができた。入りきれなかったお客さんも毎回いたそうなので、大変申し訳なく思っている。まったく入るか、入らないか、その判断が非常に難しい。
 公演の出来はとても良かったと言えると思う。公演後すぐ九州ツアーと北海道ツアーの話が来ているそうだが、こんなことはパパ・タラフマラ始まって以来の出来事である。海外のツアー話は入ってきても国内のツアーなどということはまず、なかったのだ。ましてや公演後すぐである。

 25日はバラシ。片付け。山梨の倉庫組は朝7時に中野発。たいへんだったろう。事務所組はペンキ塗りを行ない、事務所整理を行なっていると結局、夜になってしまっていた。疲れ切って25日も終了。

 26日。久々に昼近くまで寝る。9時間も寝た。ぐっすりと眠りこけた。
 と、嵐。
 部屋の中はグチャグチャになっている。こりゃあまずい。が、片付ける気力すら沸いてこない。首がバンバンに張っている。夕方からの面談とミーティングまで書き物をしようと思っていたが、どうも何を書いているのか、分からなくなった。頭がボウとしている。
 面談とMTG後に打ち上げ兼忘年会。
 何人かの研究生に子供から老人までが同居しているような人間と、私が人物評される。ええ??そんなアホな。
 結局、遅くまで飲む。3時近くまで。ぐらりぐらりなりながらも戻ってくる。
 
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by kikh | 2006-12-27 18:45 | 日々の記録
 
12/21
 公演二日目。
 
 今日も昨日に引き続き、満席。嬉しい悲鳴があがっている。
 というのは立ち見ができないという問題があるからだ。パフォーマーの導線を確保しなければならないために、立ち見は不可能。それにしてもあの空間に二百人を超える数が入っているというのがなかなか凄い。そのために観客のみなさまに苦痛を強いたりもしているのだろうと思うと心苦しい。なにとぞ、お許し下され。

 今日は田中真聡さんまでが場内整理に加わってくれた。なかなかさまになっている。ダテに年を取っているわけではないなあ、と思いつつ見ていた。

 アフタートークもあった。ジャズ評論家の青木和冨さんとのトーク。青木さんの文章は僕が大学生の頃から読んでいる。そもそも高校生の時は、建築家になりたくて、建築をやりながら、ジャズ批評をするのだ、と決めていたのだった。
 ヘンリースレッギルの話などが出て、楽しかった。
 音楽はいいよね、やっぱり。
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by kikh | 2006-12-22 01:44 | 舞台
 
12/20 公演初日
 「シンデレラ」初日を迎えた。
 昨日、一昨日と、朝6時の集合で皆、一所懸命やってくれた。
 今日は、朝10時半に皆集合。スタッフは9時入り。
 というだけで、なんか、スゴクノンビリした気分。
 
 昼1時半のゲネスタート予定が押してしまって、できず。2時半スタートとなった。
 ゲネプロは、まあまあの出来が確保できたので、こりゃあ何とかなるわいと確信。
 
 本番。いや、本番前の開場が今回は1時間前。そしてスーパーデラックスではきちんと飲み食いが出来るのだ。いやあ、なかなか良い雰囲気。いっぱいやって、食って、そして舞台を、この目の前で見る、とは、なんとも良いもんだが、ちょっと確かに席は狭い。これがネックではあるが、精一杯努力しての結果であるから、許してくだされ。

 公演は、いい雰囲気で終わった。客席の雰囲気もとっても良く、僕は音響オペまでやっていたのだが、それでも、結構多くの人から握手を求められ、楽しい時間を過ごした。

 まずは初日が開けた。よし、このままラストまで突っ走りである。 

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 と、渡部美香と演出部打ち合せをやろうと飯食うところを探していたら、前を王子役の橋本がしょんぼりと歩いている。で、一緒にラーメンを食う。
 みんな、やっぱり、悩む。悩むのはいい。が、しかし、僕はすべてに於いて、覚悟の程度がその人を決めるのだろうと思っている。それがその人の器だとも言える。器が小さいと覚悟も小さい。しかし、覚悟が結局は、人を作るのだ。それを分かれ、橋本!渡部!と言って別れる。
 僕は舞台の作品の質に関しては、全責任を負う。例えば、今回、研究生を使ったので、質が落ちました、済みません、とは口が裂けても言えないし、言わなくてすむだけの作品作りが求められている。誰を使おうが観客にとっては関係がない。作品全体が悪ければ、私の責任である。だから、質に関しては全責任を負うのだ。これは、だが、一人一人に当てはまることなのだろうと思う。その責任の意識と強さの総体が総体としての力になるのである。

 今回は大変だったが、面白かった。大変と面白さは関係がない。楽でもつまらなければ記憶にも残らないだろうし、大変でつまらなかったら、もう最悪だ。大変で楽しい、そして面白いのは最高である。まだまだ6ステも楽しめる。あっはっは。
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by kikh | 2006-12-21 01:42 | 日々の記録
 
12/18 仕込み初日
 皆は朝6時から仕込みである。朝6時から仕込みなどという経験は未だかつてない。それは予算の都合上、本日夕方6時から別のバンド演奏のために渡さねばならないからで、もう背に腹は変えられない、という感じである。
 私は朝から、原稿を3本、抱えて書きこなす。
 午後1時半までに3本、書き上げ、六本木スーパーデラックスに向かう。

 遅れ。遅れが相当出ている。

 何をしにいったか分からない状態で今日は終える。明日も朝5時45分集合。いやあ、大変。
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by kikh | 2006-12-18 21:58 | 日々の記録
 
12/17 ラスト稽古
 今日はラスト稽古日。
 衣装が付き、小道具が入り、ううむ。素晴らしくいい作品に仕上がったと思う。こりゃあ面白いと作家自身が言ってしまおう。
 通しはカーテンコール込みで81分。
 新しいエンタテインメントの誕生と謳ってしまおうではないか。

 と、自画自賛はさておき、問題点もあるが、かなり良い作品になったと思う。通しの後でスタッフ間から拍手が起きるのは本当に珍しいのだ。
 そういう意味でもお勧めの作品となった。

 渋く、苦く、楽しい「シンデレラ」である。
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by kikh | 2006-12-18 02:09 | 日々の記録
 
12/16 上下側から
 今回は三面に客席が設置される。三面というのは難しい。これはスーパーデラックスの形状に関係する。スーパーデラックスは、劇場ではないから設置が簡単ではない。一面から見るようにすると階段状の客席を設置しなければならず、奥行きが必要となる。しかし、階段状にすると天井高がないため不可能なのだ。なので、三面ということになった。
 しかし、見た目は当然、真ん中が中心になってしまう。が、真ん中が中心では困るという事情がある。だから、サイドから見てもきちんと動きが見えてくる舞台にしないといけない。これがなかなか大変である。
 本日は、その調整を細かくやっていった。明日、もう一度、チェックする予定。
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by kikh | 2006-12-17 11:51 | 日々の記録


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