★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
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2/27 From?
 朝方、マッサージ屋に行った。フットマッサージをメインでやっている店である。
 入るやいなや、Where do you come from?
 From Japan.
 Really?
 ・・・・
 こんな会話を今日は3回も交わしてしまった。You are not Japanese face. だとさ。
まあ、それはどうでも良いのだが、カメラを持って歩いていると、必ず「こんにちは」とか声をかけられるのだから、カメラ=日本人なんである。マレー人じゃカメラは持ってなかろう、フィリピーノもカメラは持ってなかろう、じゃあ、ジャパニーズだとなる。どこでもそう。手ぶらでひとりで歩いていると、一体どこのヤツだと怪しむが、カメラを持っていると「こんにちは」となる。面白いほどカメラはジャパニーズの表象だ。そりゃそうだ。キャノン、ニコン・・・おお、良いカメラだねえ、という話になる。日本人=ニコンでありキャノンだ。そういう意味では誇らしくもあるが、なにも俺が作っているわけではないから、そういうナショナリティはどうでも良いことだ。

 マッサージ屋の親父には、エラクからだを褒められた。これは素晴らしい身体をしている、と。私の場合は、確かに、このからだがあるから、このハードな生活に耐えられるのですよ、とも良く日本のマッサージや鍼灸師からは言われていたのだが、ここの連中などはいろいろな人種のマッサージをしているだろうから、特に筋肉が良い人種などがいるのだろうかと思って聞いてみたが、英語が苦手らしく、通じなかった。

 グルグルと歩き、リトルインディアに入ると、少しほっとする。しかし所詮リトルインディアなんである。リトルである。インドのメチャクチャさはない。が、シンガポールの中ではちょいとまだ生活の匂いが強い。だから、少し和む。
 歩いて、ブギス、そしてシティホール、エスプラネードへ。

 エスプラネードでディックウォンの舞台を見る。なかなか面白かった。前半が特に面白く、後半はちょっとだれた。後半、少しダニーユンを思わせるところがあって、そうなるとちょいと??となる。
 会って話をしたかったが、アフタートークだというので、戻ってくる。今は夜10時である。明日は5時に起きて、7時30分の飛行機に乗らねばならない。チャンギ空港まではタクシーで20分程度だから5時半に乗れば大丈夫だろう。

 「トウキョウ⇔ブエノスアイレス」の成果だが、まとまりだしている。完全ではない。が、そろそろ台本を書き出せると思っている。これで5月13日までには台本を完全にあげてしまう。可能ならば4月中にあげてしまえばあとは楽になる。
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by kikh | 2007-02-27 23:38 | 日々の記録
 
2/26 Interview
 今日は四つのインタビューがあり、1箇所、リサーチのために学校を訪れた。いやあ、疲れた。しばらくぶりに英語を喋りまくるとゲッソリと疲れる。ましてや変な英語を使うわけにはいかないので、疲れ倍増だ。ラジオなんかは困ってしまう。生放送だとやられると頭が痛い。ここだけは通訳を入れてもらって、分からない部分を聞き直せたので、助かった。困るのはときどき何を相手が言っているかが分からなくなることである。
 もっともっと英語には慣れなければダメだと思う。
 それにしても学校を訪れた時、まあ、ここの校長は知り合いであるサシサランという男がやっているのだが、案内に出てくれた中国系の女性の話がまったく聞き取れなかった。何語を喋っているかさえ、よくわからないのだ。よく聞いてみると、やっと英語だというのが分かるくらい。しかし、これが世界の英語という必要言語の実情である。俺も少しは喋れるだけマシではあるが、もう少し分かりたいとは思うのである。それにしても今日は実によく喋った。

 昼にエスプラネードに行くとディックがいた。10年ぶりだ、会ったのは。いやあ、少し年をとった。当たり前だな、10年は長い。
 
 ラクサというヌードルを食う。ココナツミルクのたっぷりと入った麺だが、まずくはない。ただ、これをたくさん食う気はないなあ。ドロリとして、ちょっと食ったらもう充分という感じである。

 インタビューで、シンガポールの印象などを聞かれるのが困る。何度も来ているとは言っても、所詮、都市部をちょろっと歩いているだけである。都市部をちょっと歩くくらいで分かるはずがない、という面と、分からないはずがない、という思い、両方がある。どれだけ居ても、知ろうと思わなければ分からないし、住んでいたりするから分からないという側面もある。シンガポールにはあまりいい印象は持っていないが、しかし、住みやすいだろうとは思うのだ。住みやすさが一番だ、と思う人にとっては良い国だ。病気を抱えていたりする人にとっても良い国かもしれない。
 だが、メキシコの照りつける太陽を浴び、メキシコシティの路上でウンコをしている人を見るような高揚感はここにはない。路上で小便をする人もいない。こうやってくると、なんと初日のゲイラン地区の猥雑さが印象的か。あそこに長くいる気はとてもしないが、あの汚さの中で実は人は生きてきたのだ、という思いがとても強くなる。シンガポール中心部に来てしまうと、その世界中で見てきた存在の意地汚さ、悲しさ、醜さ、そうしたものがごっそり消されていて、ちょいと不気味になるのである。都市は一律であってはいけないと思う。それが都市の力だ。陰部と陽部が混じり合ってこその都会だろう。そういう隠微さがここにはないのである。特にイミテーションのようなチャイナタウンにいると、なんとも奇妙な気分になってくる。
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by kikh | 2007-02-27 09:18 | 日々の記録
 
2/25 機能せず
 オーチャードロードのビジターセンターがあって、そこに行ってみた。チャイナタウンのパンフがあったのでもらってくると、今、泊っているホテルのことが出ていた。不思議な感じのホテルと思っていたら、昔は娼館だったようだ。今は改装してなかなか洒落たホテルになっているが、やはりそこかしこに昔の面影が出ている。ここでは阿片もあったに違いない、と思わせる雰囲気がある。このホテル近くには阿片窟があったらしい。

 どうも昨日から頭が整理できていない。もうひとつ、すっきりさせないといけない。すっきりとは、当然「トウキョウ⇔ブエノスアイレス」のことなのだが、ひとつ留めているのは音楽であることも分かってきた。タンゴを意識しすぎだった。
 とにかく、小川の不思議な感じを掘り起こそうと思っているが、うふむ、なんだな、今は。

 ホテルのすぐ側の北京レストランに行く。この餃子が最高にうまかった。腹はたいして減っていなかったので、飯を食うのも少し億劫だったが、ジャージャー麺と水餃子10個をきれいに平らげてしまった。くう、最高。
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by kikh | 2007-02-26 09:43 | 日々の記録
 
2/24 エスプラネード
 朝、エスプラネードの下見に行く。せっかく来ているのだから、と連絡を取ったところ、即、下見の段取りを付けてくれ、かつ、次々とインタビューが決定してしまった。
 エスプラネードでは今年5月のゴールデンウィーク時期に公演があるのである。ゴールデンウィークに日本を出国し、帰国するなどと言う贅沢は考えられないが、全額シンガポール持ちなので、気にしない。
 とにかく、エスプラネードへ。
 そうだった。今はちょうどチャイナタウンばかりではなく、どこもかしこもチャイニーズニューイヤーの時期なのであった。だから、しまった、という面もあって、閉まっている店も結構あるのである。普通のショップが閉まっている分には全然、構わないが、この店は美味い、なんて聞いた店が閉まっていると、もうガッカリ。それはともかく、エスプラネードでもチャイニーズフェスティバルが行なわれている。

 担当のリドワンと会い、劇場を案内してもらう。別にどうということはない。まあ、こういう劇場だと下見をするほどではないが、顔を合わせておくと何かとやりやすくなる、次回に来たときに。と、パンフレットを見ていると、27日になんでもこのフェスということもあって、香港のディックウォンが公演を行なうとある。ディックか。10年ぶりだ。ということで、27日にはディックの公演を見ることにする。ディックウォンは、10年前の「草迷宮」に出たことのあるダンサーである。懐かしい。実に。パンフレットの写真を見ると確かにディックだ。

 エスプラネードビルディングの中にチョコレートバーがある。ホットチョコレートばかりを飲ませる店である。入ってみて、ダークホットチョコレートなるものを飲んでみると何とも芳醇で、そして気持ちが和むのが分かる。不思議なもので、チョコレートはやっぱり心を和ませる。が、甘すぎて途中で気持ち悪くなった。そしてそれからずっとムカムカが取れなかった。

 「トウキョウ⇔ブエノスアイレス」について考え出しているが、どうも何かが足りない。その欠けている何かを思いつかないと台本としては書き出せない。ううむ。困った。
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by kikh | 2007-02-26 09:43 | 日々の記録
 
2/23 雨
 昼過ぎからずっとどしゃ降りの雨。
 今日は、こちらでも評判だというチキンライスの店に行ってみたが、ううむ、俺はやっぱりチキンライスは駄目だった。チキンのバサバサ感がどうもいただけない。ローカルフード屋ばかり行っているので大して飯代はかかっていないが、カフェに入ってコーヒーを飲んだりする方に金がかかってしまっている。ローカルフードを食っている分には実に安く上がる。ローカルフードを食っているときだけは、ここは普通の東南アジアだと思ってしまうのである。とは言っても、他の東南アジア諸国のローカルフードに比べたら高いが、300円程度で、こりゃあうめえ、ってものが食えるんだから、これはアメリカやイギリスの比ではない。ここじゃ吉野屋でも400円するから、ローカルフードは安いのである。吉野屋の飯は所詮、大量生産の味であるから。

 ここを出てからがどしゃ降り。よってほとんどカフェに入りっぱなしの状態になった。寒いのなんの。考え事をするのにいいと思っていたが、寒すぎて、その感覚はなくなってしまった。屋外と違って屋内はメチャクチャ寒い。

 とにかく、今日は雨の一日。夕方になって突然、雨が上がる。
 この間にP.A.I.公演「ヒョッコ」の台本を書き上げる。

 ブラブラ歩く。
 薬を買う。しこたま薬を購入。これは、シンガポールと香港へ行ったときの、特権みたいなもので、喉の薬などなどを購入するのである。

 夜は豆腐麺を食う。ヨンタオフーという食い物なのだけれど、おでん+麺である。
 実に美味しかった。そして実に安い。
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by kikh | 2007-02-24 19:41 | 日々の記録
 
悩むということ
 ある人のブログを覗いたら、また悩んでいた。
 面白いものだ。悩む人は、いつも悩んでいる。端から見ると、当人と違って滑稽に見えてしまうのは致し方ない。
 悩むというのは、解決方法が見つからないからか?見つかってもまだ悩むのか?ならば、もう少し広げて考えれば良いだけじゃないか、と思う。それでも悩む。無駄な努力である。悩む人はいつまで経っても考える人じゃなく、悩む人だ。考えれば簡単に出る答えが悩むからますます考えが混沌としてくる。
 研究生でも毎年、そういう悩む人が出てくる。パパ・タラフマラの連中でも同じだ。いや、多くの人が悩んでばかりいる。
悩む。卑下する。泣く。あるいは開き直る。論理がなく、支離滅裂になる。そんな姿は結構、見飽きている。そういう自身の姿にますます嫌悪感を抱く。苦悩する。やるしかないと思う。しかし、いかにやるか、そこが冷静ではないから、また同じ問題にぶち当たる。堂々巡りだ。
 悩む人というのは、たいてい同じ道筋を歩む。これが面白い。バカモノと言いたくなるが、これが悩む人の通常だから致し方ない。そのうち、鬱状態になってしまったりする。なんで物事を単純に考えられないのだろうと思う。人の噂話をしている間に、勝手に妄想が、想像が膨らんで、いろいろと考える。馬鹿馬鹿しいと思うけれど、当人の中では勝手に膨らんだものが勝手に当人を襲ってくるから致し方ない。ならばそういうことはしなければいいのに、と思うけれども、それが性というやつだ。人間の性(サガ)。くだらない性によって支配されてしまうのが人という生き物だ。だから、世界中で問題が起きる。
 悩む必要というのはほとんどないのが、この世だろうと思う。なぜなら、理由が明確でないことというのはあまりないものだ。もちろん、そういうこともあるが、たいていは理由がある。その理由も自身に起因していることが多い。ところが本人は分からない。だから、悲しいのである。苦しいのである。分かっていても、自分はかわいいものだ。だから甘くなる。そういう自分が嫌になる。
 まったく人というのは、不思議な、なんとも甘ったるい生き物である。
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by kikh | 2007-02-23 19:37 | うひょひょ!
 
2/22 チャイナタウン今は昔
 早朝に目覚め、そのままずっと机の前に座り続ける。チェックアウトタイムが来たので、11時20分にすべて終了し、荷物をまとめ、チェックアウトし、ガイドブックに載っていた安い福建麺を食わせる店に行く。
 この麺、実に味気ない体裁。どう見てもベタベタして、まずそうにしか見えない。が、食ってみて驚いた。美味いのなんの。ベロリと平らげた。量も多い訳ではないが、見た目と味のギャップがこれほど大きいことはあまりないのである。

 チャイナタウンに行く。この日から28日朝までは同じところに宿泊する。6連泊で同じホテルに宿泊することにした。なかなかこぎれいなホテルである。
 インターネットで調べていたら、あまりに評判が悪い。暗い、汚い、二度と泊るもんか・・・みたいな台詞。しかし、実にこぢんまりとしていて、いいじゃないか。暗いと言っても、これはこれでいい。値段はブギスのホテルと変わらない。いや、ほんのわずか、安いかな。でも、1泊6,500円では、なかなかシンガポールでは泊まれないのだ。6,500円ならばこのホテルは上出来である。セキュリティボックスまで付いている。まあ、狭いのはしょうがない。昨日のホテルに比べたら1/3の広さだ。だが、机も椅子も、きちんとしていてこれは良い。
 昼はチャイナタウン内を巡り歩く。ビックリするほどの変化。絵空事の世界。ここはアジアだろうか?
 夜飯を食う。間違って昼飯と同じものを食してしまった。失敗。だが、メチャクチャ美味かった。量はスゴイ多い。食って野菜が全然足りていないので、野菜だけ頼んでムシャムシャ食う。

 シンガポール。たぶん7,8回くらい来ていると思う。来る度に、きれいになっていく。どんどんきれいになる。まだブギス辺りは雑然とした感じが残っていたし、チャイナタウンなどは汚い印象もあった。けれど、今じゃ、おとぎの国のようだ。実にきれい。生活の匂いなどほとんど消されてしまって、すっきりとした中華系の優等国家の街という感じになってしまっている。確かにこの近辺のチャイニーズは高層マンションに移ってしまっているのだとか。チャイナタウンは商売道具に過ぎないのだろう。

なんとなくここは村上春樹の小説みたいだなあ、と思ってしまった。突然、シンガポールについて考えていたら村上春樹が出てきたのだ。僕は村上春樹さんは、ううん、よくわからんのだ。小説が世界何十カ国で翻訳されて出版されているのだからスゴイのだろう。しかし、短編いくつかはとても面白く感じものもあるが、多くは僕にはどうも後味が悪い。スッキリしない。なんで村上春樹がここまで人気があるのか、正直言って何となく分かるような気はするが、納得しがたい。シンガポールも似たような感触である。なかなか良い具合に国を作り、まとめ、きれいな国家となった。先進国となった。浮浪者も見かけない。乞食などとんでもないとばかりにどこにもいない。路上に寝ころんでいる人もいない。
しかし、一方では、大きく欠如したものが見え隠れする。猥雑だったり、煩雑だったり、ネガティブだったり、暗部だったり、そういうものが隠され、見えないようになっている。村上春樹の小説、村上隆の美術、アニメーション、などなど、みんなどこかしら同じ感触である。
 ここチャイナタウンもまた、こういう匂いが消されつつある。上海で見た両手、両足を切断され、真冬に裸同然で、コンクリの上を転がっていく子供の姿などここではどこにも見あたらない。
 しかし、この環境は決して不快ではない。快適である。キレイだ。人間の理想を追い求めている、とも言えよう。だが、血が見えない。悪が見えない。身体が見えてこない。熱帯だから当然、腐った匂いだの腐った物が溢れているはずがほとんど見かけない。昔のシンガポールにはまだ残っていた匂いが今はもうない。香港もずいぶん薄れたがまだ香港にはある、ある種の猥雑がない。人間も表面に表れているのは五体満足な人々ばかりである。たぶんこういう人々は表に出てこずに自宅内に監禁するか、見えないように見えないようにしているのだろう。

 とは言え、パパ・タラフマラだって似たようなものと思う人もいるに違いない。
 特に80年代末~90年代前半にやっていた作品などは、そういう意識を持たれた傾向なきにしもあらず、である。僕の作品は、どうにも見方によってはまるで正反対に見えるようなのだ。パパ・タラフマラの作品ほど好き嫌いがわかれる作品は少ない、と多くの人たちから言われる。そりゃそうだろう。頭だけでも感覚だけでも厳しいのがパパ作品である。タラフマラというとどうも思想っぽくて嫌という人もいる。頭のいい人たちの集団という印象を持たれることも多い。面白いくらい感性人間は頭脳作品と思い、頭脳人間からはよく分からない作品と思われる。感性も思想も実は一体化しなければ謎解きなどできやしない。そういう意味で身体が分離している。そう感じさせる人々ばかりである。僕はそういう二項対立しているような身体に対する問いかけを行なっている。

 身体が見えない国にあって、そのツケは少しずつ表面化していくだろう。だから、今、行なう必要があるのは身体教育であるはずだ。
 
 今、宿泊しているホテルの部屋など、空調を入れなくても暑くないのだ。なぜか。全館がもう冷気責めで、横も下も上も全部冷たく冷やされているからだろう。窓パートだけ熱気が入り込むが、それより周りの冷たさが勝ってしまっている。ここは熱帯。ここは赤道直下の国家。こういうことをまったく忘れてしまう。熱帯のはずなのに、モノが腐った状態を見かけない。熱帯なのに、この都市部ではまったく植物から遠い。ゴキブリも見かけない。虫もいない。
 改めて熱帯の都市、シンガポールが、そうやって見てくると、一種、マコンドのように思えてならない。蜃気楼都市。今が盛りと燃えさかる蜃気楼のように消え去ってしまう都市。
 ただ、建物を見て歩くと、実は昔の建物と現代建築が完全に融合した建築物に出くわしたりする。非常にコンテンポラリーな、と思って入ってみると、突然、古い建築物が組み込まれていたり、この建築入れ小細工化は面白い。歴史を現代の中に包含しようとしているかのようだ。
 どうやってシンガポールはシンガポールたらんと今後もしようとするのだろうか?本当に不思議な国家である。
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by kikh | 2007-02-23 18:11 | 日々の記録
 
2/21 きれいなシンガポール
 シンガポールへ来たのは、無料航空券の期限が3月半ばまでであり、かつ、台本書きの必要に迫られているからである。文章を書くのは、なかなか東京にいると難しい。いや、文章書きならば良いのだが、台本書きになると、ひとりになって、じっくりと考え続けることが要求されるのであるから、どうしても煩雑で、余計なことに神経を使わなければならない東京を出たくなってしまう。東京にいると、本当にたくさんのことをしなければならない。心配事もたくさんあって、なかなか集中できない。海外に出るというのは、いろいろと歩いていてもひとりしかいないから頭の中はさほど、気を散らす必要はないという利点がある。
 シンガポールは、書く場所に苦労しないという点で、とても助かる。観光で行くにはいいが、パソコンを広げる環境にない場所には行きにくいのである。シンガポールも堂々とした先進国であるから、パソコンを広げるにはとっても楽だ。

 昨夜のあのギョッとするような状況から醒めたかのごとく、朝はすっきりだろうと思いきや、朝9時になっても立っている立ちん坊がチラホラと見て取れる。朝っぱらから売春行為を行ない、当然、売春も需要と供給があって成り立っているのだろうが、なんともスゴイもんだと思いつつ、古い町並みの残るゲイラン地区を見て回るが、実に美しい建物がチラホラと見かけられる。プラナカンと呼ばれるシンガポール独特の、中国、マレーを中心にさまざまな文化が寄り集まって、新しく創出された文化と言っていいと思うが、その建築物がここには残っているのである。
ここはそもそも昔からの繁華街であったらしいが、なにゆえに、このような風俗地帯になってしまったのだろう?だが、ずらりと並んだ中華料理屋などなど、ともかく美味い物を食わせる一帯としても名を轟かせていると聞く。
 ただ、どうしてもイヤアナ感情が残る。面白くもあるが、パソコンを広げたくなるような感じではないのである。やっぱり移動することにした。ブギス地区へ行く。ホテルを数軒廻り、デラックスルームしか空いていないというホテルだったが、6,500円くらいなので、そこにする。目の前に公園が広がって、緑が目に飛び込んでくる、なかなか良いホテルだ。昨日のホテルとは雲泥の差。でも、明日にはチャイナタウンのホテルに移動しようと思っているが。まあ、きれいすぎる難点があるのだ。ホテルが、ではない。地域が、だ。
ここに来るともう、先進国シンガポールだ。やったらときれいで、愕然ともするし、このきれいさに抵抗感も起きてくるが、ブギスだのオーチャードだのシティホールだの・・・と、こういう地域はシンガポールの顔の地域だから、シンガポールのあり方そのものが如実に出ていて面白い。
 それにしても、びっくりするほどきれいな街である。これは当然、疑問符もついて回る。シンガポールという小さな島、小さな原石を磨き上げていったら、こうなった、という感じである。磨いて磨いて磨き抜いていく。これはどうなってしまうのだろう、そう思わせる。香港も本当にきれいになったと思うけれど、比ではない。香港も上海もまだまだ猥雑さを秘めている。もちろんゲイランみたいな地区もあるのだろうが、総体としてみたら、シンガポールは異常なほど管理された国家である。だから、サラリーマンもずいぶん日本と似た印象を受けるが、さらに、背筋をピンと伸ばし、バリバリに仕事をしそうな連中が多いのにはビックリする。

 とにかく、マレーシアに行こうと思っていたけれど、シンガポールにじっくりといたことがないので、一週間滞在してみるのも手かな、と思う。

 それにしてもJapanese Yenの価値がどんどん下がっている。アジアの中では円が強かったはずが、ずいぶん様変わりしている。2年前までは1シンガポールドルは70円だったのが、今では両替すると82円~83円にまで落ちている。13年前、ニューヨークにいたとき、円高で、1$が90円程度で何を買っても買わねば損、みたいな感じだったが、今はもうそういう感覚はゼロに等しい。
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by kikh | 2007-02-22 10:10 |
 
2/20 シンガポール入り
 今日、深夜にシンガポール入り。
 ホテルも何も取っていない。だから、空港でホテルを探そうと思ったらシステムがダウンしているという。安くて、まあまあのホテルはどの辺にある?と聞くと、ゲイランの辺り、と言われたので、タクシーの運転手にゲイランのどこかホテルへ、と行ってみる。すると、その地帯は、凄まじい程のアンダーグラウンドの様相を呈している。もう道中、売春婦と博打打ちと客ばっかり。深夜なのか、ゴールデンタイムなのか分からない。
 シンガポールにこういうところがあるのだ、とちょいとビックリ。すぐ寝てしまった。
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by kikh | 2007-02-21 14:01 | 日々の記録
 
2/17 P.A.I.発表会
 本日のP.A.I.の発表会があったが、なかなか良かった。
 さすがに「シンデレラ」を経ているせいか、グウンと良くなっている。全体的に甘さが消えた。
 
 人間を見ていると、伸び時、というのがある。それを上手く持っていってやるのも私たちの役目ではあるが、人がどう自身を意識していくか、で、その伸び自体はまるで変わってくる。

 今年5月にはまるで踊れなかった人が踊れるようになってきて、身体が躍動しているのを見ると嬉しくなる。からだを縛っていた、なにかしらの呪縛から放たれてきている。自分を縛っているのは変な自意識の場合が多い。だが、これがなかなか取れない。
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by kikh | 2007-02-19 01:54 | 日々の記録


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