★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
<   2008年 02月 ( 19 )   > この月の画像一覧
 
2/28 MTGMTGMTG
 延々、ミーティング。
 朝、国際交流基金ジャカルタ事務所にて、ラトナ・リアンティアルノ氏、所長の金井さん、職員の塚本さんとミーティング。ラトナとはしばらくぶりだった。彼女の息子と最初に会ったのは彼が中学生のときだったが、今はもう28歳になっている。驚く。ラトナはここの最大の劇団、シアターコマの敏腕プロデューサーで、昔、アジア舞台芸術家フォーラムを沖縄で開いた時からの知り合いである。
 それが延々、昼食をはさんで15時まで。
 ラトナ始め、みなさん、一気に私のために、アポ取りを開始してくれた。感謝。
  
 ホテルに戻るやいなや、早速、ジェコというダンサーとのミーティングが決まったと言う。
 すぐに会う。
 パプア出身という彼は、今、ガンガン売り出し中なのだとか。福岡での公演を終えて戻ったばかりらしい。話は楽しく進む。一度、中断し、僕はワヤンの公演を見に行き、戻ってきて今度は彼の家に行って、DVDを見せてもらう。見に行った公演は、辛かった。客には受けていたが、まったく言葉が分からない身としては意味不明。身体が面白いわけではないし、音楽もどうということはない、劇伴ガムランだ。2時間以上、半分ウトウトしつつ見たが、結局、途中退席、戻ってきて再びジェコと会い、DVDを見る。面白い。そもそもヒップホップの原型はパプアにあると言っていたけれど、半ば納得。身体の動きがまるっきりいわゆるジャワの動きとは違う。黒人系だ。
 ミーティング尽くしであったが、楽しい時間だった。
[PR]
by kikh | 2008-02-29 10:34 |
 
2/27 ジャカルタ入り
 朝、バタバタとメール。その後、ギリギリ1時間、せっかくだからとマッサージを受ける。
 オイルマッサージだったので、最高に気持ちよかった。
 と、ふらふらになりつつ、12時になってしまったので、チェックアウト。小谷野さんが飛行場まで送ってくれる。途中、サヌールで飯を食う。

 ジャカルタのホテル入りは18時を回る。バリ=ジャカルタ間は1時間の時差がある。だから、バリだったら19時を回っているだろう。
 ホテル入りしてから、ずっとパソコン。なんやかやと。
 おーい、ナカジマさん、ちゃんとやってねえ、と小さな声で大きな心をもって叫ぶ。

 さて、明日のことを何も考えていない。ちょっとマズイが、明朝、やろう。すぐに明日はラトナとのミーティングである。
 今日は、夜にカフェバタビアに行こうと思っていたが、まったくその元気は消えてしまった。それにしてもバリが懐かしい。どうにもやっぱりジャカルタは広すぎというか、漠然としている。
[PR]
by kikh | 2008-02-28 02:11 |
 
2/26 デワブラタ家で歓迎される
 午前中、小谷野さんに案内されて、バリ舞踊の衣装と仮面製作者のところへ足を運ぶ。ぼくにはやっぱり仮面が面白い。これは使えそうと思ったのが、いくつか。実際に次回、オーダーするかもしれない。さて、ちょっと考えてみよう。
 昼から16時半まではずっとパソコン。メールでのやり取り。だが、まったくもう、という事態がまた発生してしまっている。頭を抱え、無駄ばかり出すことにイライラが募るが、仕方がない、これからのことを考えねば。

 16時半~はデワブラタ氏の自宅で私のためにみんなで歓迎会を開いてくれると言う。ほんとうに総出だ。総出で午後3時くらいから料理作りをしているのだとか。なんと言えばいいか、こういう共同体意識が日本ではまったく消えてしまい、なにもかもが個人が優先されるようなシステムに変わりつつある。もちろん共同体意識が強いがゆえの煩わしさや面倒くささはあるだろうし、僕はいられるのか?と問われれば、ちょいと難しいかも、とは思うけれど、それでもやっぱり必要だろうと思わざるを得ない。個人では基本的に社会生活を営む者として生きられない。そこが今、分かっていない人たちが日本には増えすぎている。
 いろいろな話しをする。デワブラタも海外が多い人だから、とても意見が一致する。この人も特殊な人だと思う。
 面白かった。それにしても風が吹き抜けるインドネシアの民家にいると、実に自然が迫ってくる。ただ、バリでもどんどん貨幣経済が押し寄せ、若者の心が変わってきていると言う。残念なことだ。
 今回は弟のデワライだが、彼とは今後、いろいろと付き合って行けそうだ。
[PR]
by kikh | 2008-02-27 11:35 |
 
2/25 MTG&デモンストレーション
 午前中にデワライさんのところへ行くと奥方を実家に送っていっていないと言うので出直す。
 昼に行くとまた、いないので、昼飯を食って出直すことにする。
 午後2時過ぎに行くとやっといて打ち合せになった。バリタイムはこんな感じらしい。これで怒るようではバリ人にはなれないらしい。もう時間は実にゆっくりゆっくり動いている。
 午後2時~5時半まで、楽器をいじってもらったり、彼の不安を聞いたり等々の打ち合せを小谷野さんを間に立てて行った。もう少し英語ができるかと思ったが・・・。ちょっとこの点は不安だ、が、さて。
 兄弟4人いて、そのうちの上三人までが奥方が日本人、日系人だという。日本人妻のバリ進出はなかなかたいしたもんだ。

 ホテルに戻り、少しして今度はデワプラタグループがデモンストレーションをやってくれるというので、行く。
c0036263_1512859.jpg

 素晴らしい。スゴイ。新しい曲、デワライ作曲の曲だが、それを最後にやったけれど、これがまた素晴らしい。小谷野さんも仮面の踊りを披露してくれた。なかなか良い。もしかすると彼にも「スウィフト」に出てもらう可能性が出てきた。
 デワプラタさんはバリでも一番に名前の挙がる音楽家だとか。その人が私のために、楽団員総勢20~30人くらい集めてデモンストレーションをやってくれたのだ。ありがたいなんてもんじゃあない。
 話を聞くと、彼はロサンゼルスで「Ship in a View」を、東京で「シンデレラ」を見ていると言う。要はそう言うことだ。やっぱり見て、面白いと思ったら強いし繋がっていく。当たり前だが、改めてそうか、そういうことか、と納得。ほんとうに歓待された。
 小谷野さんも面白いと思ってくれるから動いてくれる。つまらないと思っていたら、アーティスト自身が動いてくれるはずがないのである。そりゃあそうだ。が、そりゃあそう、という事実の重さに改めて感じ入った次第。
 小谷野さんと飯を食って戻るともう0時を回り、結構、疲れている。
[PR]
by kikh | 2008-02-26 13:17 |
 
2/24 バリへ ウブド
 朝早く家を出て、バリへ。
 バリの空港では、バリダンサーで、自分のグループも持っている小谷野さんが迎えてくれた。ありがたい。ここでは非常に有名だというデワプラタさんがリザーブしてくれたというホテルにチェックイン。これ、値段大丈夫?で、ちょいと心配。まだ聞いていない。まあ、なかなか素晴らしい。
 それから小谷野さんにさまざまなバリの風習などを聞かせてもらいつつ、ある大きな寺では、バリ暦(と言っても二種類あるのだとか)の新年の祭り時期に当たっているとのことで(とは言え、さまざまで、みなで一斉にというのではないから、まったくわからないのだが)、有名な舞踊が行われるというので行ってみた。
 やっぱり凄い。こういうものは舞台という箱に収まってはやっぱり面白くないのだ。人々の生活に密接に結びつくから素晴らしいのだとつくづく思う。リアリティが深いのである。バリの舞踊はそもそも指の動きにはさほどの意味はなく、重要なのは全体で醸し出す何かを超えていく力だと言う。いかにもトランス的な世界ではないか。そうだ、その通りだと思いつつ見る。
 終わると、あっという間に片付けが行われ、ダンサーや演奏家たちもまたたく間に帰ってしまう。ビックリするくらい早い。このスピードが凄いのだが、それもまた、バリ的なのだとか。

 明日はデワプラタグループ(つまりスウィフトに参加するのは弟のデワライさんだが、彼が属してるグループ)でデモンストレーションをやってくれるという。小谷野さんも踊るとか。いやあ、素晴らしい。とは言え、見ておかないとマズイのも事実。
 とにかく今回も遊びではない。が、ウブドはゆるやかな空気が流れている。しかし、ずいぶん10年前とはウブドも違ってしまった。物価も上がった。タクシー代などビックリするほど高くなった。とても乗れたものじゃなくなった。
[PR]
by kikh | 2008-02-25 13:41 | 日々の記録
 
2/23 シンデレラ総括会
 シンデレラの総括会があった。
 限りなく100%に近い入場者数であったことや、評判などはとても良いようでよかった。
 しかし、ほんとうに資金的には辛い公演であった。予算も90%の券売でやっとトントンという公演だから、もう冷や汗ものである。どうやって少しでも減らせるかに必死になるのだが、しかし、そういうことにまったく無頓着な人もいるから、難しい。
 作品を作っているだけなら、楽しいだけだ。シンドイことはもちろんあるが、それも織り込み済みである。しかし、資金面だけは、冷や汗が出る。そういうことをずっとし続けている。金の苦悩から逃れられたらどれだけ楽だろうか、と思うが、日本でやっているとそれは叶わない。まず無理。
 池野が音響のミスを批判していた。ぼくが音響をやっていたこともあって、音響ミスはもちろん済まないと思う。しかし、たぶん自分自身でやったのが最善に近い策であったことは間違いない。総合的に判断して、そうである。しかし、そういう総合判断を他の誰もできない。物事を近視眼で見るな、と言っても、それは無理だろう。なぜなら、全体を見渡すような目を持っていないからだ。
 ぼくがいつも思うのは、日本国民全体が批判をするだけになっていることだ。ならば、いかなる代替え案を持ち、どうやって乗り切ればいいか、考えるべきだろう。しかし、それが出ない。パパ内部でも同様である。プロの音響家を雇えばいい、話は簡単だ。だが、そう判断するためには実は紆余曲折も予算面の問題もすべて入ってくる。

 あるパフォーマーと話をする。相変わらず何を言っているのか分からない。当人は分かっているつもりなのだろうが、分からない。何か違うという感触だけを持っているのだろう。その感触は確かに重要であるが、それを分析していかないと結局、何も見つからない。

 そんなこんなを話しているととにかく疲れる。物事は考えない方が確かに楽である。
[PR]
by kikh | 2008-02-24 10:20 | 日々の記録
 
2/21 せんがわ劇場
 朝からバタバタと忙しかった。
 そして、昼1時~の調布に新しくできた’せんがわ劇場’という劇場でこけら落とし作品「時の物置」を見る。3時間近い作品だった。
 永井愛作、ペーターゲスナー演出。ペーターは何でもパパ作品をベルリンのフォルクスビューネで見ていると言う。へえ、だ。
 作品自体は、まあまあで、特別言うことはない。ただ、何もかもが等身大で、それがどうも僕の感覚と開きがあって、逆に見にくかった。人は実はどうにでもなる。大きくも小さくもなる。それがないというのが、一般的には見やすいということなのだろうか?ペーターは、ここでは、まず最初に、一般的には見慣れていない客を納得させるような舞台が必要と言っていたし、それには同意する。ただ、もう少し、爆発的サムシングがあっても良いと思う。その方が客は印象に残ると思うからだ。
 でも、しみじみとした舞台だった。

 劇場を見せてもらった。ウーン、いろいろな意味で、もう少し考えた方が良いと思える箇所が多々ある。一番、気になったのは、劇場としての色気と言えばいいか、華やぎがない。多目的ホールとして建築が開始されたのは良いが、今の段階で、もっと強烈に華やぎを演出する必要があると思う。それは、小さなことの積み重ねだ。それが欲しい。今の感じだと、市民から遠い。逆に遠さを演出してしまっているような感触さえ受けるのである。

 ここの職員の菊地さんと話をすると、なんでも彼の子供が毎日のように「三人姉妹」のDVDを見ているのだという。確かに「三人姉妹」は時間としても手頃で、子供受けもなかなか凄い。ただ、こうして子供が見てくれているというのは嬉しいではないか、なんとも。
 
[PR]
by kikh | 2008-02-22 01:05 | 日々の記録
 
2/20 映画
 昨日、久々に映画を見る。
 「ラスト、コーション」という映画。
 一部、陳腐な展開はある。あまりに唐突で、どうしてこういう発想が生まれ、それに付いておこうとするのかという不思議がある。しかし、時として意識は時代にリンクし、時代と寝るという形で動く。
 時代はさまざまな形で人心に入り込み、巣くい、苦渋と快楽を味合わせる。
 日本統治下の香港と上海の物語だが、その隙間に巣くう人々のひとつひとつの選択が少々陳腐でありつつ、悲しみを帯びている。しかし、陳腐さは実は日常の私たちの選択と繋がっているとつい思ってしまう。熟慮した選択ではなく、そのときの気分による支配。
 
 良い映画であることだけは間違いない。人の顔を見ているだけで楽しめるし、主人公の女の化粧しているときと化粧を取ったときの差が、なんとも強く心をえぐってくる。そのエグサが、この映画の素敵さである。

 
 NHKラジオのラジオ深夜便という番組のプロデューサーと「人の本気について」という話をしたすぐあとだったので、特に「人」の残像ばかりが残った。
 今年、7月頃に、一週間くらい収録した僕の声が流れることになりそう。
[PR]
by kikh | 2008-02-21 00:53 | 日々の記録
 
2/19 また日常
 と、タイトルに書いたが、しかし、何が日常なのか?さっぱり分からなくなっている。
 作り続けない時がないわけで、常に、間違いなく常に、何か作っている、あるいは何か考えている、書いている・・・・そんな状態がずっと続いている。
 休み、という概念がほとんどない。だから休まない。休みが欲しいと強烈に欲するわけでもない。休む必要もないと感じている。
 よく充電期間が必要というけれど、充電などは走りながらすればいいと思っている。しかし、それを他人に強いてしまうと壊れる。間違いなく壊れていく。だから、僕は最近は自分が特殊であると思うようになっている。

 研究生の山下に「落ち込むとかないんですか?」と聞かれたが、そりゃあ少しは気分が落ちるときはあるけれど、たぶん皆が言う意味での落ち込みというのはないに等しい。鬱の状態などなくて、常に、ほとんどいつもテンションが高い。
 こういうことをしていて、心配になるのは、たいていは反動があるということだ。もう延々、反動なしで、何十年も続けてきたから、このまま行くのではないか?という気持ちもあるが、一方では必ずツケが巡ってくるように思えてならない。
 とは言え、ツケが巡らない人もいるから、それはそれで単なる取り越し苦労でしかない。

 ということで、また、走り出さねばならない。次はP.A.I.の卒業公演に向けて「Quiet Questions」という作品を作らねばならない。同時に「ガリバー/スウィフト」に向けた動きが必要になる。

 
[PR]
by kikh | 2008-02-20 20:35 | 日々の記録
 
New Cinderella
c0036263_834176.jpg

[PR]
by kikh | 2008-02-20 08:34 | 写真


カテゴリ
以前の記事
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
関連リンク