★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
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3/29 P.A.I.卒公に向けて
 今、毎日毎日、P.A.I.の卒業公演の「Quiet Questions~美は乱調にあり」稽古に励んでいる。卒業公演ではあるが、ぼくもまったく手を抜かずにやっている。もちろん金はかけられないので、ありものをいかに使うかが問われ、だが、それはそれで面白い。

 研究生の場合は、やっぱり技術がない。技術がないので、技術ではないところで見せる工夫をせざるを得なくなる。それが愉快に繋がる。昔、ずっとつくばでワークショップを行い、全部で7作品を作り上げた。ほとんどすべて1時間を超える作品になっているが、これもまた、面白い経験だった。技術のある人を使う場合、それはそれでかなり高いグレードを得ることができるし、そうでなくてはできない作品も多い。しかし、技術が足りない人たちを相手に作る場合は、別個のアイデアを出してこざるを得ず、これまた面白いのだ。
 人というのは、さまざまな力を持っている。深くそう思う。けれど、それをほとんどの人は見つけ出せないままに終わってしまう。残念なことだと思う。

 毎日、研究生との面談を行なった。
 やっぱりみんな悩み深き若人たちであった。でも、今はハレの時間で、一種祭りだ。だから、ガンガン行っても乗り切れる。しかし、これで祭りが終わってしまうと、とたんに焦燥感に襲われたりする。そこが実は勝負なんだが、どうも常に人の頭のなかはそうなっていくようにできているらしい。

 Quiet Questions 静かなる疑問であるが、しかし、作品はまったく静かではない。ところが根底には静かな、厳かな、たっぷりとした質問、生きることへの質問が含まれている。そこまで研究生たちが表現できるようになれば、と密かに期待している。
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by kikh | 2008-03-30 01:55 | 日々の記録
 
3/20 チベット
 中国政府チベット管理官がダライラマを悪魔呼ばわりしている。
 笑止である。中国政府はチベット自治区やウイグル自治区など、少数民族支配に躍起になってきている。その結果、通常、起きるのは、強圧的態度での搾取、虐殺による力の支配だ。
 ダライラマは、一貫して、暴力の連鎖による解決に対して警鐘を鳴らし続ける。ガンジーの失敗は非暴力による訴えだったと言われるが、しかし、非暴力こそが、いかに力強いものか、誰もがその心の奥底では知っている。だが、目の前での蛮行に対し、人間は弱く、脆く、すぐに非暴力から離れ、暴徒と化していくのである。
 だが、中国側は、そのダライラマを悪魔呼ばわりだ。

 このような国が平和の祭典のオリンピックを行なうとは、なんとまあ、笑っちまうじゃないか。しかし、平和というのも、いったいどこから見た平和なのか、欺瞞に充ち満ちているのが、歴史だとは言え、それにしても、であろう。

 イラクの市民が、政治家たちは自分の権益しか考えないとテレビで怒っていた。
 僕が心配するのは、日本もそうだ。今だ、今、このとき。これが大きな、そして決定的な日本の転落点になるように思えてならない。民主党も自民党も、みんな、子供たちの集まりで、まったく成長しない。民主がこれで、政権を取るつもりだとしても、いったい誰がこんな政党に任せられると考えるだろうか?
 舞台も同じで、見えるのは目先ばかりである。おかしな権力指向性ばかりが見える。そして自分の殻に閉じこもることばかりが先行する。情けなさを通り越し、落胆ばかりである。
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by kikh | 2008-03-21 00:19 | 日々の記録
 
3/19 ついに空席
 日銀総裁の座が空席になってしまった。前代未聞の出来事と言っていいけれど、そんなことが次々と起こっている。いったいニッポンには、なんと言えばいいか、百年の大計を考える人たちがいなくなり、みんな目先主義で、他人には厳しいが自分にはとことん甘いという人間ばかりになりつつあるように感じてしまう。
 これはなにも日銀に限らない。どこを見渡しても、それが主流である。
 主流だから、よくわからないというのが現状だろう。赤信号みんなで渡れば恐くない。そりゃあそうだが、もし、そこに大型トラックでも突っ込んできたら、ほとんどは死んでしまう。トラックは止まるだろいうという前提の元に進んでいくわけで、その前提が崩れたらもう終わりだ。

 今のニッポンは、本当に想像力の欠如が甚だしく、もし、想像力豊かな人間を増やそうと思ったら、根本的な全体像を考え直さねばならない。だが、しかし、その中枢に誰が立てるのか、それが怪しい。核になるためには核になるための信念を持つ必要があり、それは絶対条件であろう。だが、今や信念で生きる人などほとんど見あたらず、矛盾だらけで平気な顔をしている。
 加えて矛盾に気付かない。だから恐い。なにが恐いって、自分がやっていることを認識できないことほど恐いものはない。

 今、Quiet Questions という作品稽古を研究生とともに行なっている。静かな疑問とは、本来は生きることへの、自身の過去への疑問を常に持つことに繋がる。歴史と言ってもいい。
 まったくQuietでない作品だが、そのQuiet でない状態の中に、混沌を入れ込み、全体としての静けさが感じられるようになれば、と考える。
 そうだ、静かな疑問は思えば誰もが抱いている。しかし、それを常に覆い隠し、みんな表面のみで生きている。生きるとは壮絶だ。その中に疑問を押し隠す。QQの登場人物はみな、老人だけれど、その老人だからこそ、果てしなく広がる疑問のやり場に、ますます混沌とするという設定である。

 それにしても皆、覚えがわるい。だから待ち時間が長い。長いと疲れる。ガンガンと進めているときよりもずっと疲れる。ゆったりと待つことも仕事のうち、と思えればいいのだけれど。
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by kikh | 2008-03-20 10:14 | 日々の記録
 
3/16 WS発表会&稽古
 WSの発表を行なう。
 今日の発表はバタバタであったが、なかなか面白かった。総計12時間の創作で40分の作品になった。やっぱり、本当にみな面白い。やっぱり人は不思議で、恐くもあり、そして力もあると思う。その力をもっとうまく出せれば、みな凄くなる可能性はあるだろうが、多くが、奇妙な感情のために、それらを出し切れないまま終わってしまう。残念だが、仕方がない。それも才能だろう。

 WS後、「QQ」稽古。オレの振付で動きだす。なかなかこちらも面白い。QQは、「スウィフト」を念頭に置いていると書いたが、特にスウィフトの最後の言葉が大きなモチーフになっている。それがなにかは劇場でのお楽しみということで。

 ついに1$98円台にまでなってしまった。
 なんにせよ、政治家たちもだが、結局、日本はこれだけ状況が追い込まれても、国内感覚しか持ち得ない。悲しい限りだ。役所も全部、狭い世間でしか生きてはいない。政治家もそうだ。それで済むと思っているから、日本はどんどん売られていく。世界感覚を持った政治家は実に稀である。それは仕方がないとも言えるが、仕方がないでは済まないのだ。それが本来のまつりごとというものだろう。今現在を見つめると同時に10年後、100年後を想定しながらの政治こそが人間のいる政治であろう。しかし、有権者も政治家も今である。今を乗り切ることばかりが優先される。それはそれで大切だが、それ以上に大切なものは未来を見据えることである。しかし、常にそういうことを言う輩は煙たがられ、隅に置かれる。
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by kikh | 2008-03-16 20:53 | 日々の記録
 
3/15 一週間が経過してしまった
 最後に書いたのが3/7だったから、もう8日も経過してしまった。
 なんか、あまりにバタバタであった。

 TPAM(見本市)が終わり、私のワークショップが始まり、8日、15日と「スウィフト」企画のオーディションを実施した。

 さて、前制作責任者の支離滅裂な状態、尻ぬぐいをする羽目に陥ってしまった。
 それにしても不思議な思考もあるものだと驚きのままに見つめることになった。
 今さらながらだが、人を使うのは難しい。池野や白井は雇う方が悪いと言っていたけれど・・・・ウーン、である。まるっきり理解できないのだから、なあ。

 そして、この間にP.A.I.研究生のための台本「Quiet Questions」を仕上げ、「QQ」の稽古が始まり、文化庁の重点支援が決定し、セゾン文化財団の共同制作助成も決まり、ヤノベさんとのやり取りも少し始まり、パパ・タラフマラには二人のスタッフが入団し・・・・・・・とまあ、怒濤の時間が動いていたのであった。

 もうどうにもこうにも、どうやってやり繰りするかが大切になっている。時間はないのである。ないのに輪をかけて、次々といろいろな企画が持ち上がる。

 今日はワークショップが終わった後、10分後にはオーディションが始まる。それから30人を見る。いやあ、これは本当に疲れる。何がよく、何が悪いかが分らなくなってくるが、良い場合はすぐに光るから問題は何もない。

 「Quiet Questions」は、「ガリバー&スウィフト」を念頭に置いて作っている。しかし、当然、一面に焦点を当てているに過ぎない。「ガリバー&スウィフト」は、多層になる。

 ともかく本日は実に疲れた。グッタリ。
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by kikh | 2008-03-15 22:48 | 日々の記録
 
jakarta の一枚
昔、中野のパパ・タラフマラのスタジオでも毎週土曜日になるとパパカフェなる催しを行なっていたのだが・・・・・まったく同じ名称がジャカルタにあったのだよ。

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by kikh | 2008-03-13 01:41 |
 
3/7 アムナとのMTG
 ジャカルタのアムナとのMTGを行なう。
 アムナはサルドノの奥さんで、最も知られているインドネシアのプロデューサー、オーガナイザーと言っていい。
 アムナさん、私のアイデアに強く反応してくれ、完全にバックアップするとのこと。これは強力だ。ラトナ+アムナと言ったら、なんと言ってもインドネシア最強のコンビである。
 これで、かなり前進しそうである。来年のインドネシアでの作品制作構想が、かなり前進した感じである。

 その前にワークショップが始まり、「ガリバースウィフト」のオーディションが開始される。8日と15日の二回に渡ってだが、二回で良かった。一日でやっていたら、こちらがオカシクなりそうである。かなり多くの人のオーディション申し込みがある。
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by kikh | 2008-03-10 00:05 | 日々の記録
 
3/6 見本市へ
 本日、見本市会場へ足を運んだ。
 まあ、たくさんの知人ばっかり。なかなか気恥ずかしいものである。
 海外の知人たちもたくさん。
 シビウフェスのディレクターであるキリアック氏と打ち合せ。シビウフェスというのはヨーロッパでの三番目に大きなフェスで、アビニヨン、エジンバラ、シビウと位置づけられる。ルーマニアだから金はたっぷりはない。しかし、いかに豊かか、聞かされる。日本はそうやって、その部分だけ聴いていくと変にしか思えないが、しかし、良い部分、悪い部分、まあ、いろいろあるだろう。
 キリアックさんからは、今年6月に「三人姉妹」と「Ship in a View」の二作品を持ってきてくれ、と要請があった。しかし、そりゃあ今頃言われても不可能だよ、と、「Ship in a View」取りやめ。2009年度に、2年連続で、ということになった。しかし、可能なのか?私たちとしても、そうそうたくさんのファンデーションはないのである。金の都合が付かないじゃないか。

 結局、いろいろな話が持ち込まれても、難しいのは金の件だ。常に金をどうするか?どうやって対応しいくか、である。最近は、本当に動きは著しい。世界は狭いとつくづく感じる。
 ジャパンソサエティの塩谷さんとも会う。行ってないとこないんじゃない?いえいえ、中東とアフリカは行ってませんね。アフリカは昔、画策したけど、無理だったのだ。
 
 日本は、いかに海外からフィードバックさせるかを考えねばダメだ。
 
 終わってから、僕のワークショップも出たことがあるという野尻さんとミーティング。
 経営面で野尻さんにアドバイスを今後、お願いすることにする。多くの一流企業のコンサルタントに携わっている人である。でも、学生の頃、劇団を主宰していたらしく、舞台の状況はどうかを熟知している。まあ、珍しい人だ。なんでも昔、学生の頃に最も影響を受けたのは、ダムタイプとパパ・タラフマラだったそうだから、まあ、なんと懐かしいという感じ。
 話を聞いていると実績に基づいているから強い。僕も同じような事を考えるが、考えても実績を元にしているわけではないから、どうしても弱い。弱腰にならざるを得ない。そういう意味でも良い方向に転がるだろう。経営は、やはり人である。

 今月から制作チーフが仲島から山本に変わる。これでまた別方向に進むだろう。
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by kikh | 2008-03-07 01:12 | 日々の記録
 
3/4 プレゼンテーション
 本日はIETMの総会が東京で行われ、また、TPAMもまた開かれるから、東京は今、外国人プレゼンターがとても多いのだ。
 昼間、照明を修正し、そして客席をきちんと作るが、昨日、ナカジマが言っていた数字からググッと増えている。ほとんど全席埋まっているではないか。
 と、客入れが始まると、もう全席埋まり、それでも外に人は溢れ、外国人人口密度は異常なほど高く、たぶん70%が外国人。しかし、あくまでもこれは公演ではない。公演のようなプレゼンテーション。なんともまあ、贅沢な、というような内容だ。
 そんなこんなで「三人姉妹」。終わってみると、いつものことだが、相変わらずメッチャクッチャ評判はよろしい。悪いわけがない。というのがいつものパターンで、全世界受けが圧倒的に良い。悪いのは日本の奇々怪々な批評家ぐらいのものだ。
だから皆さん、帰らず、残っている。しかし、40分くらいでお開きに。片付けをボンボンやらないと間に合わない。
 すべて終わって、コーラとお茶で軽く乾杯、の時に、コーラはジュースかという話しになる。驚いて、コーラはジュースじゃないだろ、というと、砂糖水だからジュースだという意見が出る。お説は間違いでは??ジュースというのは僕は絞り汁の事だと思っていたので、ビックリして、まさか自分の認識が間違っていたのでは、と不安になったが、でもどう考えてもコーラをジュースとは言うまい。ジュース=砂糖の入った飲み物?違う?野菜、果物ばかりではない。肉汁だってジュースだ。だが、コーラはジュースじゃあないだろう。
 さて、どうなんだろうか?たぶん、コーラはジュースではない。ジューサーはジュースを作るからジューサーではなく、絞り器をジューサーというのではないだろうか?そう考えるとやっぱりコーラはジュースではない。と、今、電車の中で書いている。帰宅したらすぐジュースとはなんぞや、について調べよう。
 帰宅して、ジュースについて調べると以下の通り。

Ⅰ 【U】 [種類には 【C】] (果物・野菜・肉などの)ジュース, 汁 (注juice は果汁では100%のものをいう)
a glass of orange juice オレンジジュース1杯.
a mixture of fruit juices ミックスジュース.
Ⅱ 【U】 [種類には 【C】] [通例複数形で] 分泌液; 体液
gastric [digestive] juices 胃液[消化液].
Ⅲ 【U】
1 本質, 精髄 〔of〕.
2 《口語》 元気, 活気.
Ⅳ 【U】 《俗》
1 電気; ガソリン, 石油, (その他の)液体燃料.
2 酒; ウイスキー.
Ⅴ 【U】 《米口語》 ゴシップ, スキャンダル.
Ⅵ 【U】 《俗》 法外な利子, 暴利.
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by kikh | 2008-03-05 02:29 | 舞台
 
3/2 再び稽古
 朝9時、成田戻り。ジャカルタとは2時間の時差があり、何のかんのであまり寝られず、それでもウツラウツラと4時間くらいは寝ている。
 一度11時過ぎに自宅に戻り、30分ばかり寝て、1時半には家を出る。
 15時から「三人姉妹」稽古。橋本がまた再び元に戻ってしまっている。どうもすぐに悪くなる人だ。なんでコンスタントに良くなり続けられないのだろうか?

 17時半以降、制作希望者&演助希望者と面談。
 どちらもなかなか良いと思うので、すぐに入ってもらうことに。

 飯を食って、帰宅。
 もうグラグラ。明日は「三人姉妹」の仕込み。そしてゲネがある。
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by kikh | 2008-03-03 00:15 | 日々の記録


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