★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
<   2008年 07月 ( 17 )   > この月の画像一覧
 
7/27 公演2日目
 2日目の今日はカラリと晴れ上がった。しかし、韓国ではまだ梅雨明けしていないのだという。梅雨明けしないままにこういうオープンエアーフェスを行なうのはどうかと思うけれど、やってしまうのが不思議だ。
 カラリと晴れ上がると、ジリジリと照りつける暑さのため、昼間はなにをする気にもなれない。我々の劇場は、舞台上を除いては屋根がない。そして周りは赤いビニールで覆われているため、風通しが非常に悪い。
 みな、ほとんど死んでいる。池野は腹痛のため、なにも食えずにいる。昨日は腹痛で飯も食えないというのに、アイスを2本も食っている。ジリジリジリジリ、太陽に焼かれるように、みな、グッタリとリノリウムにノビテイル。

 公演は、なかなか良かった。
 今日の公演には、一般客も多かったけれど、参加アーティストも多く来ていたようだ。しかし、思った程、客足が伸びないと思ったら、あとでチェアマンから、今日はシャトルバスに問題があったらしく、着かなかった、よって、客が少なかったのは申し訳ない、と言っていたが、反応はとても良かった。

 公演後に、チェアマンと飲む。チェアマンからも絶賛される。
 来年も来て欲しいと言われる。最近はどこへ行っても次回の依頼を受ける。受けるがほとんどの場合は受けられない。77歳になる演劇界の長老的演出家のオイルさんの劇団員の多くが見てくれたらしい。素晴らしかったとみな、言っていると嬉しそうだった。なんせリアリズム演劇をしている人だ。そういう方々にも通じるのだから、本来は日本でも充分通じるはずである。オイルさんは中学一年まで日本語教育を受けたと言う。そして軍歌を歌った。非常に複雑な気持ちになった。
 中国の広州で、シゼンちゃんが歩いているとき、この建物は記念の・・・と言って見ると、「抗日」と書かれている。すると、シゼンちゃんも「アッ」と口ごもっていたが、戦争はいつまでも自分たち自身を問い返す。今回の中、韓のツアーは、戦争に触れる旅でもあった。
 韓国の文化予算はどんどん上がっていると言う。オーストラリアの連中とも飲んだが、彼らもオーストラリアはコンテンポラリーにこそ金を割く、と言う。日本は、と見れば、まったく情けない限りだ。文化がなにかをまったく分かっていない。ため息しか出ない。これじゃ絶対にアジアのリーダーになどなれるはずがない。一時的な経済優位はあったにせよ、それ以上にはなれるはずがないのだ。結局、文化とは国や民族の基本となる意識である。それは伝統のみではない。伝統に基づいて、次をいかに作るかという発想と結びつく。しかし、日本では、それを意識的にはまったく行なおうとしない。

 再び、国際交流基金に申請していたアメリカのツアーが落ちてしまった。まったく理由が分からない。サンフランシスコの中心的文化組織、イェルバブエナセンターフォージアーツが絡んでいるのに、落とすというのは、理解しがたい。いろいろとバランス等、あるのだろうが、もっと意識的に事に当たるべきと思えてならない。仕方ないが、どうやったら助成金なしでアメリカ公演を乗り切るかが今、問われている。ギャラのみでは普通にやったら不可能だ。しかし、やらねばなるまい。その手法こそ今、ボクたちにも問われている。
[PR]
by kikh | 2008-07-28 10:12 | 舞台
 
7/26 公演初日
 雨が心配。
 昨日は、照明のつり込みくらいで、他にはなにもできなかった。照明のシュートをしようと思っても、明るくてさっぱり分からない。舞台床はツルツルだ。
 すべて、段取り通りには事は運んでいかない。
 池野は呆けている。
 やけにゲッソリしていると思ったら、下痢らしい。韓国に来て、よよ、とばかりに飯をガボッと食うと辛さにやられてしまう。
 山奥だから、食事は外に食いに行く、なんてことはできず、賄い飯だ。味は悪くはないが、もっと別のものを食いたいという欲求はある。

 このフェスの面白さは、広州のフェスとまるっきり逆であることだ。広州がセミプロやプロの観客が多いフェスとするならば、こちらはもちろんセミプロ、プロもいるが、それ以上にはるかに一般客が多い。

 なんとか、公演中、雨はふらずに済みそうかな?と思った途端に降り出した。パフォーマーの動きがオカシイ。やはりツルツル滑って大変だったとのこと。
 白井の評判が非常に良い。
 終わってから明かり合わせを行なう。
 
 あらた真生は、ここでは志村タマと言われている。志村けんをもじっての志村タマである。通称、シムタマ。いろいろと面倒を親身になって見てくれるソンさんもまた、志村タマさん、と言っている。なにゆえにシムタマか、というと、最近、彼女はコメディアン化していて、すぐにおどける。しかし、オドケの難しさは、それは変な癖になっていくということだ。切り替えがすぐにできるならばいいが、できないと妙な癖となって少しずつ澱のように溜まる。特に女性の場合、コメディアン化するのは至難の業だ。
 タマオはことばを覚えるのが早い。韓国語を次々と覚えていく。一番は自身が興味を持つかどうかだろう。ことばというのは興味である。そして、若い時が一番良い。
[PR]
by kikh | 2008-07-28 10:09 | 舞台
 
7/25 コチャン
 今は韓国の山奥のコチャンというところにいる。
 昨日、早朝に広州を立ち、釜山に入り、それから車に乗って3時間以上。山奥のコチャンに入った。途中、ドライブインで食った飯はいやはや、まずかった。

 本日は朝から、仕込みと張り切っていたら、雨がガンガン降っている。ここはアウトドアの劇場のようで、行ってみるとびっしょりと濡れている。
 朝9時入りしたのは良いけれど、朝飯を食え、昼飯を食え、と結局、始動したのは昼2時半。けれど、18時には終了。再び飯を食い、戻ると大雨。大雨の中、やることがなく、解散する。が、オープニングパーティもあるというので立場上、帰るに帰れず、一本、舞台を見たが、すべて韓国語の完全な演劇だったため、フラストレーションが溜まる。
 オープニングパーティには、出ていてつくづく良かったと思った。半数が帰ってしまったけれど、出ていないと顔色を失うことになった。
 彼ら自身はエディンバラフェス、アビニヨンに匹敵する、と言っているが、それはちょっと言い過ぎでは?と感じる。なんせオーガニゼーションが厳しい。やはりテクニカルスタッフ含めて、もっと充実して欲しいと願う。
[PR]
by kikh | 2008-07-28 10:08 | 舞台
 
7/23 ワークショップ
 広州でのワークショップは連日50名近い参加者がいた。
 昨日のワークショップには不可思議な連中がいて、なんじゃありゃと思ったら、今日、話しかけられ、結局、韓国人で、なにもボクが言っていることが分からなかったらしい。16歳の通訳のシゼンちゃんは日本語⇔北京語の通訳だからだ。それならやっぱり英語⇔北京語の方がこういう場合は良いのかも知れないなあ、と思った次第。
 であるが、この韓国人ダンサーはイェヒョースンに似ていると言うと、あいつはオレより10歳も年下だよ、と言っている。そして「Ship in a View」をSIDANCEで見て、感動したと言う。サンフランシスコから来ているコレオグラファーもまた、来年のサンフランシスコ公演にはすでに見に行けるようにチェックを入れた、と言っている。まったく世界は狭い。

 ワークショップは2日間で約90人を相手にした。しかし、2時間ずつなので非常に短いWSで、すると、どうしてもやっているボク側にもフラストレーションが溜まる。もっとなんとかできるだろうという思いがある。
 だが、中国人は面白いなあ、と思ってしまった。なんだろう、これは。なにかあると思わせるものが確かにあるのだ。えぐっていくといろいろと出てきそうな気配が漂う。ウーン。やっぱり日本人よ、フンドシを締めてかからねばならない。ネイションステートは終わりそうで終わらない。中国のように国を拡大することを目指しても、もはや意味がないが、そうは言っても、実際は違う。違うと言うことが一般化されない限りは、意味を持つ。もちろん崩れてはいるけれど。

 パパ・タラフマラ人気はなかなかスゴイものになった。
 ぼく自身も、いったい何人にサインをし、一緒に写真を撮ったことか。こんなにサインをしたことは生まれて初めてだ、というくらいのサイン攻めである。
 
 シゼンちゃんは、16歳だが、将来は映画監督になりたいという学生からの質問があったあとで、「若いですねえ」なんて言っておる。いやいや、いやはや。なんとも早熟。

 夜にはあらた真生もソロで出演するソロ特集の公演を見た。
 3つの公演。どれもそれなりに楽しめるが、もうひとつ欲しいという感じだった。香港、日本、イタリアからの出演者たち。

 終わってから、広東モダンダンスカンパニーの芸術監督である藩さんと飯を食いに行く。
 彼は香港のCCDCに長くいた人で、香港出身。NYCではジュリアードにいて、NYには5年いたという。彼も同じく、「三人姉妹」を堪能した、そこで、すぐに是非ともコラボレーションプログラムを作っていきたいという依頼だった。広東モダンダンスカンパニーの連中の技術的力量は相当高い。さすがに半分はNationalだけのことはある。
 オレが広東でダンスカンパニーの連中とワークショップをし、作品を作り、パパ・タラフマラの連中がやってきたり、広東の連中がパパに来たり・・・・と、そのようなプロジェクトを即刻進めたい、ついては・・・・と具体的な話になった。
 おまえのウチだと思ってくれ、いつでも歓待する、好きなときに来い、とまで言ってくれる。夜中1時まで飯を食い、酒を飲み、しかし、そのフラフラの身体で車を運転して送ってもらうことにあり、いやはや恐い恐い。こちらでは飲酒運転はどうなのでしょうねえ。

 まったく話を聞くだけでも、日本の状況がいかに最悪であるかが分かる。金のことなど、比較にならないほど、パパ・タラフマラよりも持っている。
 彼らは少なくともボクたちの年間予算の7~8倍はあるだろう。日本の文化行政の拙さは、必死で対応しないとどんどん悪くなってしまう。まったくモノを作っていくに、苦し過ぎだ。本格的に動き出す必要があると感じた。
 
[PR]
by kikh | 2008-07-24 16:43 | アート
 
7/21 三人姉妹・本番初日
 観客はギュウギュウ詰め。400人の劇場に500人くらい入っていたのではないか?
 反応は非常にダイレクト。公演最中から拍手がわき、歓声が上がる。
 最後に白井が「さよなら」というともう、終わりを察知してか、ものすごい拍手がわき起こる。
 歓声と拍手に包まれたカーテンコールはいつ終わるとも知れないほどで、戻ってくる度、あれ、まだ終わらない、パフォーマーたちは、ええ?まだ出るんですか?とやっている。繰り返し繰り返しのコールに沸き返った。
 アフタートークを宋さんと。
 舞台に上がってみてビックリ。ほとんどの観客が帰っていない。改めて良い公演だったのだろうと感じた。

 それから再び宋さんに招待されて、最高だという広東料理をみんなで食いに行く。確かに美味い。非常に美味い。ラップもこの店は、わざわざ香港から食いに来る人たちもたくさんいるし、自分も最もフェイバリットな店だと言うが、まったくその通りで、美味い美味い。なんとも素敵な時間だった。
[PR]
by kikh | 2008-07-22 11:37 | 舞台
 
7/20 第二の三人姉妹&Angelのこと
 今日は、広州から1時間くらいのところで、「三人姉妹」に基づいたインプロビゼーション公演を行なう。
 観客の受け方は、絶対的に日本と違っている。圧倒的な観客のリアクションがあり、これは確かに舞台芸術を育てる土壌があるとつくづく思わせる。このインプロビゼーション公演は、広東モダンダンスフェスティバルのオープニング公演としても機能しており、よって、とてもありがたい位置になっている。
 終わるやいなや、再び広州にとって帰り、今度は大急ぎで「三人姉妹」の照明チェックを行ない、そしてドレスリハーサルを行なった。ドレリハには明日からの本番に入りきれない観客が50人、見に来ており、なんのチェックらしいチェックもしないままの実施とせざるを得ず、見せたくはなかったが、主催者側に頼み込まれたので仕方なく実施した。ところが、反応が強烈だった。なんの準備もしていないに関わらず、歓声が飛び、強い拍手がわき起こった。なんでも観客として来ていたのはほとんどがダンサーだという。

 夜は、香港のCCDC、広州の広東モダンダンスカンパニー、北京のダンスカンパニーと三つのカンパニーを率いる宋さんに招待されて食事をする。なんでも彼は中国人の中では、台湾のクラウドゲイトのディレクター(名前をど忘れ)と並んで有名人なのだとか。宋さんは、この作品は中国人は非常に好きだ、と言っている。確かに「三人姉妹」は中国に限らず、どこへ行っても受ける。受けるが、はっきり言えるのは、日本ではどうも不思議としか言いようのない批評やら、反応もあるが、海外ではほとんどそういう声を聞かないことだ。常に、一番の障壁は日本という殻である。
 今、ちょうど山本七平の「日本はなぜ敗れるのか」という本を読んでいる。と、思い当たることが多々出てくる。「敗れる」のは第二次世界大戦のことであるが、そのメンタリティは私たち日本人に連綿と受け継がれている。結局、内側しかなく、世界がなく、論理がなく、感覚世界しかなく、・・・・とまあ、希望がないことばかりになってくる。個々では良い人材はいても、それを活かす組織が本当に少ないのが最も大きな問題だろう。

 今、通訳で入ってくれているのは、なんと16歳の女の子Angelである。しかし、驚くなかれ!!!日本語は独学どころか、学校そのものにまったく行ったことがないと言う。教育機関からは一切、教育されていないということだ。両親は陶芸家らしいが、夜中まで彼女が通訳をしていてもまったく心配しないようだ。日本語はアニメなどから覚えたようだ。そして通訳として入ってはいるが、話をしたことがほとんどないと言うのだから驚きだ。つまりボクたちと一緒で書き言葉と耳からのみ入っていて、喋るという経験がない。日本には行ったことがあるが、ほとんど覚えていないらしい。ずいぶん前のことだから、と言っているので、いつ?と聞くと、9歳の時、と答える。そうか、7年前でずいぶん前のことになるのだ。それにしては彼女、まあ胆力がある、通訳まで引き受けてしまうのだから。最初はたどたどしく、大丈夫かな、と思っていたけれど、ボクたちと喋っている間にもどんどんことばを吸収し、うまくなっていく。
 おまけに彼女は記者業をはじめたのが13歳らしい。13歳から記者として金をもらっているのだ。顔つきを見てもとても16歳の顔ではない。26歳と言っても通じるくらいである。羽仁五郎の孫、羽仁進の娘である羽仁未央と10年くらい前に会ったことがあるけれど、彼女も教育をまったく受けず、ほとんど放任状態であったが、実に聡明な女性だった。この羽仁未央を思い出した。16歳で深夜、食事会に付き合い、そこでもいっぱしに振る舞っている姿は、見なければ想像がつかないだろう。しかし、現実にこういうスゴイ子供がいるのだ。16歳だとはとても思えない落ち着きまで備わっている。広州だとほとんどの人が英語がダメなため、音響のことをボクがやっているときはピッタリと付いて、ひと言も聞き漏らすまいとしているし、この真摯さ、情熱、見習う必要があるなあ、と16歳から教わっている。感心しきりだ。
 もちろんこの子は特殊なのだろう。しかし、こういう子供を見ていると教育機関とはなんであるか?と考えてしまう。宋さんなど中国のトップアーティストと話をするときでも、物怖じせず、自分の意見を言える16歳。逆に教育機関に行っていたら出来上がってこないだろう。教育というのはある規範に嵌めることでもある。規範は、基本的には体制維持に必要な人間を育てるという目的がある。
 もう数日は広州に滞在し、ずっと彼女を観察できるので、どう変化していくかを楽しみにしたい。
[PR]
by kikh | 2008-07-22 11:36 | 舞台
 
7/18 広州
 広州に来ている。
 ここで、中国最大級という広東モダンダンスフェスティバルが開かれ、参加するためであり、もう1箇所(地名ど忘れ)で公演を打つためだが、ここもまた、ムシムシと暑い。
 モダンダンスと銘打っているが、モダンの意味合いが違って、非常に広い範囲を意味すると言う。境界打破の意味合いも含んでいるとはプログラムディレクターのラップさん。
 ラップとは思えば昨年、香港で会って以来で、その前に「Ship in a View」を全額負担で、マカオ文化中心に呼んでくれたのがラップであった。彼は「三人姉妹」を東京で見ている。

 さまざまな打ち合わせを広東モダンダンスカンパニーにて。
 明日公演する、そのもう1箇所の場所を下見し、夜はラップを加えての食事会。
 みんな、中国の食は危ないと来る前は戦々恐々であったが、来てみるとなんともまあ、うまいうまいとパクパク食う、食う。食は広州にあり、ということばがある。だから、ということはないけれど、やっぱり中国は美味いのだ。

 英語はまったくと言っていいほど通じない。ホテルもなかなか良いホテルだが、その受付でさえ通じない。いやあ、困った。
 だから、フェスの主立った人たちはみな、香港人だ。
[PR]
by kikh | 2008-07-20 09:36 | 日々の記録
 
野茂の引退
 ついに!!野茂英雄が引退した。

 思えば、野茂からはいろいろな面で、勇気を与えられた。が、あのトルネード投法と呼ばれた投球フォームが見られないのは、寂しいことだ。それにしてもマスメディアは、決して野茂をここ数年間、話題にすらしなかった。話題にしたのは、引退!!の文字と共にやってきたということだ。たいした活躍をしていないのだから、話題にできるはずがないだろう・・・確かにその通りである。しかし、それでも今年、ロイヤルズで再び大リーグに昇格し、しかし、すぐに解雇、そしてここに来て引退である。引退のことばとして語ったとされるのは、「悔いが残るが・・・」ということばだった。あれだけやっても悔いが残るのである。やっぱり、野茂であった。中途半端に満足したり、中途半端であることを放棄したりすることなく、自分自身がきちんとやりきれたかどうか、そこに焦点を置いて語れることは実に素晴らしいことだ。みんな、たいていは自分を欺して生きていくのである。自分はどうせ、自分程度の人間は・・・・と勝手に卑下しながら、あるいは変にプライドを持って生きているのが普通である。だが、卑下する必要もなければ、妙なプライドを持つ必要もない。自身が自身に対して自然体であるならば、なにも問題は起きないだろう。燃え尽きた、やり尽くした桑田に対して、悔いが残る野茂・・・・どちらも素敵かもしれないが、ボクは、野茂の不器用さ、そして愚直さの方が好きである。どちらが良いとか悪いという意味ではない。あくまでも好みでしかない。

 野茂英雄は、決して雄弁ではないが、野茂VS清原など、実に能弁であった。オレを押し通す、そして結果を残す。そしてその姿はまずぶれることがない。やっぱり野武士のような男である。
[PR]
by kikh | 2008-07-19 00:26 | うひょひょ!
 
7/17 三人姉妹再び
 「三人姉妹」の稽古を行なっている。
 再び、中国・韓国ツアーが明日から始まる。
 稽古は通常、三日しか行なわない。三日で充分である。しかし、その三日間が重要で、そこでどれほどの集中度でできたかどうかが問われる。
 今回は、「三人姉妹」以外にも、インプロビゼーションを行なうことになっている。
 オープニングイベントとしてのインプロで、中国では、初の巨大ダンスフェスティバル、広東モダンダンスフェスティバルの最初に位置づけられるから、結構、責任重大でちょいと頭が痛いのである。インプロなど、パパ・タラフマラとしては行なったことがないし、インプロは、良いときは良いが悪いときはどうしようもなく悪くなったりするのが常である。それにパパ・タラフマラとしてはプロダクションを作ることはあってもインプロを中心とした作品作りはした試しがない。もちろん個々人ではいろいろやっているから、なんとかなるとは思うし、ぼく自身、つくばでは毎年のように、構成をきちっと立て、その上でインプロで構成していくような舞台を毎年行なっていたから、決して嫌いではないが、インプロはやっぱり個人の力にほとんど委ねられる。

 今日、「三人姉妹」稽古を見に来ていった文化服装学院の学生が、ちょっと難しかった、と言っていたけれど、こういう「難しい」という意見が出ることはあまりないので、面白く感じた。「三人姉妹」以外の作品だと、「難しい」という意見は多いのだが、まず「三人姉妹」で難しいとは言われない。ボクはもちろん難しいと思うから難しいのだ、難しいと思わなければ良いのだと思う。思い込みは、全体を難しくする。どんな簡単なことでも難しく感じさせる。難しいのは、自分自身の経験と知識に照らして合致しないものは、受け入れるのに力がいる。けれど、頭をさらりと空っぽにしてみると意外に、すっきりと入ってきたりするモノだ。

 終わってからも、次々とミーティング。

 全然、パッキングしていない。

 今から少し書き物をしなくては。
[PR]
by kikh | 2008-07-19 00:13 | 日々の記録
 
7/15 森と都会
 朝からP.A.I.の授業。
 森に先日まで身も心も自然に浸しつつ、行なっていたことを、まるまる中野のスタジオで行なうが、非常に面白いくらい相違が出てきた。身体は戸惑いを覚え、なにかスカスカであった。しかし、徐々に身体自体に力が出てきてスタジオは活気に満ちていった。
 屋外での公演や、古い建物内での公演を見ると、本当に場の力に助けられていることが多い。古い建築物など、そこにいるだけで時間をもらっているような気がする。自然の中ならば、周りは大きな力に満ちていて、その中にいると豊かな歯車を感じ、そのリズムと一致した舞台は、輝いて見える。当然のことだ。それだけ、場の力は偉大だということである。
 都会に戻ると、あらゆるものが心をスポイルしていくように感じる。すべてはマイナスエネルギーに満ち、決して自分自身を押し上げてはくれない。それが自然の中や木でできた古い建築物の中で佇むと、気味が悪くなるくらい生々しい力がある。だから、それを身方にできれば、すべてが良い方向に回転していくように感じられる。まったく身体とは、環境の延長線上にあることを実感するのである。
[PR]
by kikh | 2008-07-19 00:12 | 日々の記録


S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
カテゴリ
以前の記事
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
関連リンク