★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
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10/29 ジャカルタ
 いつの間にか、ジャカルタにいる。
 ここのところ、ずっと、来年の海外公演をどうやって乗り切るか?それで頭が痛かったのだ。
 まったく舞台芸術をやり続けているが、資金面との戦いが延々と続いている感じだ。

 今はジャカルタで明日からのオーディションに備えている。毎日が実に目まぐるしく、けれどジャカルタ、いや南に来るとなんともすっきりと軽くなるから不思議である。

 ここのホテルは広々とし、キングサイズベッドに机、テーブル、応接セット・・・、これで4000円かと思うと驚く。この前、あのユーロ高のときのダブリンのオンボロボロボロホテルが16000円で、愕然としたのだったなあ、そのあと、中国はまあまあだったが、韓国はモーテルであった、そういうことを思えば4000円のホテルが実に天国のようである。

 今は円高が進んでいるから、ここインドネシアでもまるっきり今年3月に来たときと値が違って見える。ユーロはつい最近、そうキャサリンがやってきたとき、8月だが、まだ170円で、それが今日は115円を切るのだとか。55円も下がっている。しかし、この程度がユーロの価値じゃないか、と思えてならない。そもそもユーロは高すぎた。

 来年行なう「アジアンスウィフト」をどうしようか、と考えている。インドネシアのソロで制作し、ジョグジャとジャカルタで公演する作品である。そのオーディションが明日、明後日、そしてソロで行なうのだが、その基軸作りで少しだけ頭を悩ませている。同時に、ロシアでの作品制作や、「ドンキホーテ」、「パパ・タラフマラ版ゴド待ち」などなど、同時進行で行なわねばならないことが多く、果たしてやり繰りができるのかどうか、と少し不安になっては来るが、まあ、なんとでもなってきたのが今までだ。大丈夫だろうとは思っているが。
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by kikh | 2008-10-30 00:23 | 日々の記録
 
来年は
 終わって一週間以上経過し、すると次から次へと頭を使わざるを得ない。今から来年にかけて、やろうとしている作品群だが、頭が痛くなるほど多い。さてどうやって手を付け、どうやって遂行させようか?と、少々途方に暮れる。実際的に可能なのだろうか?と思案に暮れては、来年のスケジュールをいじり回す。今の予定だと、来年、研究生やワークショップでの作品制作で一本ずつ。インドネシアとロシアで一本ずつ。それにドンキホーテを元にした作品。計5作品を新しく作り、加えて、海外ツアーが3回。2009年を終え、2010年1月になるとすぐ、国内ツアー、新作公演・・・と続くとすると、やっぱり不可能感がヒシヒシと押し寄せる。再考しないと潰れるかもである。やはり良い作品にするには、じっくりと腰を据える必要がある。しかし、面白いのは腰を据えたからと言って、良くなるとは限らないということだ。一気に作っていった方が良い場合だってあるからなあ、とは思うが、ちょっとやり過ぎの感があるのは否めない。

 動き出してしまえば、後は一気に行けばいいだけだが、動き出すまでが大変なのだ。その前提作りに時間と労力がかかる。人間は面倒くさいものだし、金があるとは限らない。いや、たいていは思った程、金がないから、ああでもないこうでもないと悩みに悩む羽目に陥る。作品制作に入ってからも、戦うべきは金である。「人生の幸福の9割までは金である」と言ったジョナサンスウィフトではないが、金があったらどれほど楽だろうといつもいつも思っているという情けない事態。パパ・タラフマラは相当、金があると思われている節もあって、オレ自身も金持ちと思われているようだから、笑ってしまうし、それはそれで良いことかな、と思うけど、なかなかねえ、ハハハ・・・である。

 来年のことがまだ見えてこない。もちろん決定事項も多々あるけれど、未決定事項が鍵を握るところもあって、現時点ではヒヤヒヤもので動かしている。「ガリバー&スウィフト」とはまた、ずいぶん違った作品にしていきたい。けれど、だんだんだんだんブラックなユーモアを押し出した作品になってきていることだけは間違いなく、この傾向は続いていくだろう。ある人が「パパ・タラフマラはアートだと思ってずっと見てきたけれど、まったく新しい型のエンターテインメントだと思った途端に腑に落ちましたよ」と言っていたが、アートであり喜劇であり、エンターテインメントにはしたいという気持ちは確かに持っている。次の「ドンキホーテ」は、これまたオカシナ時間を作り出したいと思う。さて、どうしようか。あ、その前に「アジアンスウィフト」だ。ロシアはどうするんだ、と突然キュウとなる。
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by kikh | 2008-10-22 09:23 | 日々の記録
 
総括をしたかったが・・・
 「ガリバー&スウィフト」に関して、一度、総括をしておかねば、と思いつつも、何もできていない。要は振り返るのはもったいないという自堕落から来ているのだが、それでもその自堕落を自分自身、容認したくなるところがある。終わってしまったものは、もう終わり、やれることは最終日まで最善を尽くしたし、最高にすべく努力は充分にしたのだ。やりきれなかったところはもちろんある。あるが、時間と、身体の疲労度との兼ね合いで、無理なところは仕方がない。人を相手にしている限りは、当然のことだ。不死身の人間などいやしないのだ。

 とは言え、今回は本当に面白かった。一番の要因は、なんと言ってもヤノベケンジという人物である。彼の気力が面白い、というより、そうでなくっちゃ、と心の底から賛同したくなって、僕はとってもやる気が出たのだった。あんまりこのように、やる気をぼく自身が注入される人というのはいない。実に少ない。どこまでも食らいつき、どこまでもやってくれるという安心感。通常はそれは無理です、というところで落ち着くが、それがないというのは、もちろんいろいろあるだろうが、すっきりと気持ちが良い。「やるか、やらないか」そのどちらかで、「やる」となったら最大限やる、と言っていたことばはとっても嬉しかった。同じだよ。僕もまったく同じ。やるならちゃんとやろうよ、最大限やろうよ、と言いたいのである。もちろんヤノベさんばかりではなく、やっていた連中みな、実に素敵で、楽しかった。パフォーマーも音楽も美術も、である。

 今日、テレビを見ていたら、桃井かおりが出て、昔のことをいろいろと喋っていたが、彼女も同じような話をしていたので、スゴクスッキリした。当たり前だ!でも、そんな人間はあまりいないのだ。常に打算や精神的な弱さにやられてしまう。まったく悲しいことこの上ない。精神的な強さと精密さを見るミクロの目、そして俯瞰の目が一体となった人間はなんとも驚くほど少ないのだ。打算。目の前のことだけを追い求める人間たち。あるいは、すぐ弱り、へたってしまう人たち。でも、オレたちは、総体としての社会を見ながらでなければ生きていく価値などありゃあしないじゃあないか、と思うのである。ヘナヘナと弱っているような時間などどこにもありはしない。
 とは言え、今は半分、まぶたが閉じ加減でこういうことを書いている。もっと「ガリバー&スウィフト」について書きたいが、どうも自身が少々弱っている。弱っているのは良いことである、と自身を持ち上げておく。弱る時間がないと、身体が弛緩しないのであるから、良いことであるのだ。
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by kikh | 2008-10-17 23:12 | 舞台
 
10/17 5日も経ってしまった
 公演終了して5日が経過し、でもまだ身体の疲れが取れない。
 どうもグッタリしている。しかし、このグッタリ感が実はとても大切で、ここで張り切っていて良いことは何もないことは長年の経験で分かっている。

 昨日、来年、しなければならないことのスケジュールを組んでみたら、あまりの凄さにアップアップ、これ本当にできるんかいねん、と唖然としてしまった。作品制作だけで、6本。その間にツアー。制作と言ってもさまざまでP.A.I.の卒公作品制作もワークショップでの市民との作品制作もあるが、今、インドネシアで作品制作1本、ロシアで1本、加えてパパ・タラフマラで2本とまあ、凄まじい。まあ、演出だけならまだいざ知らず、これに加えて、6作品の台本書きまであるわけだから、どうやったらいいのか、と呆然である。2010年の3月まで加えると、国内ツアーや海外ツアーがさらに膨らみ、どうしようもないほど過激になってくる。
 
 とは言え、できなくはないだろうと思う。方法を考えねばなるまいが、休みはゼロである。今、疲れているわけにはいかないなあ、と感じるけれど、この疲れたなあ、という感覚は本当に大切なのだ。

 今、頭が痛いのは、アメリカ経済の落ち込みである。アメリカ経済が落ち込み、円高が進むとアメリカのツアーを毎年のようにやっている僕らとしては非常に辛い。結局、金が入ってこないのが致命傷になりかねない。
 もちろん私たちばかりではなく、今の経済状況の悪化はすべてを落ち込ませる。
 しかし、ここが日本人がチャンスを狙え、日本人にとって自意識を回復していく良い契機でもある。

 
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by kikh | 2008-10-17 22:59 | 日々の記録
 
10/12 公演終了
 本日は満杯で、補助席もいっぱい、今まで見切れ席でとても販売はできないと思っていた席にも仕方がないので、入れ、ギュウギュウになりつつ見てもらった。

 かなりの好評であるから、ホッとしている。
 これは新しいエンタテインメントだと言う人たちも多く、とは言え、ずいぶんと異なった方向性を持っているから、なかなか難しいだろう。外国人たちには非常に評判は良い。もちろん日本人にも良いが、外国人は軒並みだ。ニューヨークのNYUの先生であるカレンさんもこの公演を見るためだけに来てくれ、それはそれは素晴らしい反応であった。

 とにかく公演は終わった。自分の片付けを終わらすと、そこから立てなくなった。
 いやあ、疲れた。ガックリと疲れが出ている。

 打ち上げは、モノスゴイ人の数。やっていた連中の評判も異様な程いい。
 
 最終で戻ってくるが、意識が希薄だった。
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by kikh | 2008-10-13 02:21 | 舞台
 
10/11 4ステ終了
 4ステが終わり、残すは明日のみとなった。
 公演はすこぶる好評で、なかなか良い時間となっている。
 本日は京都造形大学のウルトラの面々が京都から22人駆けつけ、昼、夜と観劇していった。明日も来ると言っている人もいて、楽しい時間となった。
 終了後はウルトラ面々と打ち上げを行なう。とは言ってもパパ・タラフマラ側ではまだ終わってはいないのだが、ウルトラ面々は明日、帰るために、仕方がないのである。
 
 とにかく、非常に素晴らしい時間が送れている。
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by kikh | 2008-10-12 12:48 | 舞台
 
10/6 明かり合わせ
 矢澤以外は皆、復活してきた。
 演助が仕込み初日、2日とダウンするなど、まったくもって・・・だが、なんと言ったらいいか。
 それはとにかくとして、皆、元気。外国人連中はたっぷり休んだ顔をしている。

 あと2日間ほど仕込みに費やす。明日は完全に明かり合わせを終わらす必要がある。
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by kikh | 2008-10-07 01:49 | 日々の記録
 
10/4 最後の稽古
 本日は最終稽古だった。
 しかし、10月の稽古は10/2,3,4と三日間しかないにもかかわらず、病人とけが人が続出。
 これはどう考えても、京都で一度、エネルギーを使い果たしてしまって、そのマイナスが出てしまったとしか思えない。確かに京都は大変だった。しかし、非常に有意義だったことは間違いなく、あれがなかったら、成功するのは厳しかっただろうと思う。リンペイのように京都ではエネルギー溢れきっていた男が、風邪で真っ先にダウン。リアント、ダウン。矢澤ダウン。アラタマダウン。加えて怪我・・・。まあ、みな、本番までにはプロだから体調を整えてくるだろうと思うが、やっぱりなかなか難しいもんだと思ってしまった。
 京都では最後の最後が詰め切れていなかったので、その詰め作業を行なった。

 今日はヤノベさんも来ていた。終わってすぐ、産経新聞とウェブダイスの取材。
 
 疲労は確かに困憊状態である。
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by kikh | 2008-10-06 00:28 | 日々の記録


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