★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
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6/28 みんな一所懸命
 活き活きとしている姿は見ていても、やっぱりすがすがしい。思いはいろいろあるだろうが、どんどんみんな、活性化してきているように感じる。停滞がない。これがいい。そうするとこちらまで、活性化させられるから、元気になる。
 思えば、20代~60代まで満遍なく、いるのだけれど、みんなあまり遜色ない。20代と60代の違いはなに?と、明確には答えられない。体力はもちろん違うが、体力ではなく、見た目では、確かに頭は白いが、しかし、みんな気力が充実しているために、非常に若く感じられる。

 今日は一気に進んだ。55分が形になる。月曜は休みが入り、火曜から次の日曜までの6日間で仕上げ、一気に2ステージを行ない、幕となる。なんとまあ、贅沢なんだろうと思う。祭りだ。
 今回のステージは、恋をテーマにするから、もちろん少しは性も絡む。みんな、恋の話は好きだろうから、見ていても面白い。白井も美術で参加の森も、これは金が取れる、と言っている。入場料を取らないともったいない、と。まあ、もちろんいろいろあるが、1週間しか経過していない時点で、プロがこう言うのだから、間違いなく面白くなるだろう。
 
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by kikh | 2009-06-29 09:34 | 日々の記録
 
6/27 スウォードフィッシュトロンボーン
 「スウォードフィッシュトロンボーン」。僕はどんどんこのタイトル、気に入って来だしている。延々と作品ばっかり作っているから、どうもすぐに終わったモノは忘れてしまう傾向があるので、いつでもやっている間は最高に楽しんでいる。メカジキトロンボーン、なんだかさっぱり分からない。分からないところがなんとも楽しい。なんでメカジキ?なんでトロンボーン?さっぱりだ。しっかし、メカジキとトロンボーンが合わさると、化学変化が起きて、とっても楽しいメルヘンになる。オレはそう思う。
 だから、そんなメルヘンを作っている。
 思えば、年と共に作品はメルヘン化しているようだ。それは神話化と言ってもよい。
 そしていつも思うのだが、それは人間のあり方に関わってくる。

 稽古は7日目を迎えた。今日でちょうど半分だ。7日間で35分が形になっている。たぶん、この分だと1時間20分くらいの作品になるだろう。しかし、30人。いや、途中で二人減っているので28人。多い!間違いなく多い。多いが、その28人が一体となったら、それはそれでかなりの見物だろうと思う。とは言え、もうチケットはない・・。そしてその28人を一度にドドッと動かし、たった2週間で一本の作品に仕上げようと言うのだから、これは確かに尋常ではない。だから、こういうことは自分自身のためになる。ましてや、午後部、夜間部と分かれ、それを土日でまとめ、その上、作品にまでしようという。あと一週間。倒れないようにしないとと思うのであった。なぜなら、つくばのワークショップ公演後に動けなくなったことが二度、あったからだ。あまりに疲れて、腰に来てしまったのである。こういう作品作りは、参加者も大変だろうが、たぶんそれ以上に、プロである私自身がメッチャクッチャ大変なんであ~る。

 ところで、麻生さん、なんで首相になどなれたんだろうねえ。なれたこと自体が、自民党の終わりの象徴だろう。間違いなく政権交代は必要なのだ。何十年も自民党支配で安心してきたこと自体、奇怪このうえないと思うべきだ。民主もため息が出るが、しかし、それでも自民党は下野すべき。ああ情けなや、情けなや、である。
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by kikh | 2009-06-28 09:09 | 日々の記録
 
6/26 スウォードフィッシュ
 なんとか、それなりに楽しくワークショップは続いている。ワークショップとは言っても、なかなか本格的ではある。手抜きは実は簡単だが、手を抜くと面白くならないから手は抜かない。
 手を抜かないというよりも、本気であるのが実はなんでも重要で、それは誰もがそうだ。どこかで、そうでない人がいるとガックリしてしまう。それは作り手もパフォーマーもアドミニもみんな一緒だ。
 一般論としてだが、今、何が悪いか、と言ったときにすぐに持ち出されるのは官僚であり、役人、政治家だ。その理由ははっきりしていて、誰のために、その仕事を行なっているか、その認識が希薄だからであろう。官僚や役人、政治家は、自分のため、自分の家族のための仕事をしてはいけないのである。自分のためにやりたいなら、即刻、別の仕事を見つけた方が良い。官僚や役人は、他人のために仕事をするのである。さすれば、間違いなく社会は良くなる。しかし、そういう人は滅多にいるものではない。それが今の日本の惨状を作っている。
 ああ、またブツブツが始まってしまうから止めよう。しかし、今、スウォードフィッシュという作品をやっていると、どうしても向かい合うのが政治家であり、役人である。

 アニメマンガを保管しようとする国立メディア芸術総合センターに対する厳しい意見が飛び交っている。それは当然だ。箱モノを作る発想しかしないことの愚かさをいつまで経っても認識できないのだから、恥ずかしい限りである。保管、管理が大切であるのは言うを待たない。しかし、前提がある。ソフトが十全である点である。だから、まずやるべきはソフトの充実であり、ソフトの開拓者を育てることだ。こんなことは誰でも分かる。
 いつも感じるが、本当に日本というところは人材育成の下手くそなところだ。人材を育て、次々とソフトが出てき、かつ、次の世代を明確に育てつつ、保管、管理に勤しむのは当然としても、それをしないまま、すぐに管理、保管に行ってしまう。できた美味しいところだけをさらう発想である。情けないことだが、日本はずっとそんな状態である。
 
 今は外務省も同じだ。アニメが売り物になる、日本からの発信物として優れているとなると、まったくアニメとはほど遠い官僚たちがアニメと騒ぎ出す。多少は分かるが、アニメの問題点もまた、認識せねばならない。だが、そんな意識は微塵もないだろう。なぜなら、頭だけがひとり歩きする連中だからだ。そして頭のひとり歩きほど恐いモノはない。
 一方、文部科学省の役人たちの天下りの記事が文春に載っている。これを読む限り、まあ、そうだろうが、呆れて物も言えぬ。官僚国家、日本だからしょうがないのか?いやいや、役人は本来は謙虚で、かつ、民に向かって仕事をせねばならない。しかし、実際は最低の輩が役人になりたがる。いや、なって、時間が経つにつれ、最低に落ちていくのだろう。文化、教育ともに、最も大切なのは、役人なんかではない、と誰もが思う。役人に何兆円もばらまいている一方、舞台をやっている連中はみんな、ヒーヒー言っている。どんなに一所懸命やっても、まず世間並みに金を持つ可能性は限りなく小さい。アニメ界も一緒だ。現場はどこもかしこも青息吐息だ。ところがその一方で、文科省の役人たちの天下り三昧。そして数年で数億円を稼いで引退するのが、こういう役人の常であるらしい。当然、税金だ。
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by kikh | 2009-06-27 09:31 | 日々の記録
 
6/24 ふう
 午前中に国際交流基金に行き、インドネシアの報告。
 そこでも言ったのであるが、やっぱり日本がアジアの中、世界に対しての存在感をきちんと示していくには、小国であるということを鑑みても、技術と文化しかないだろうと思う。文化とはアイデアも含むのである。そもそも生きるということのベースは文化にある。ところが文化とは経済の上に成り立っているという妙な考えがこの国に限らぬが、染みついている。そんな風だから、落ちる。間違いなく落ちる。
中国やアメリカ、ロシア、インド、ブラジル・・・みんな巨大国家である。巨大国家と張り合っても、そもそも無理なのだ。小国ほど世界に対して意識を開かねば生き延びること自体、非常に危うくなってくる。しかし、そういう認識はきわめて希薄であろう。要は「世界」をわかっていないからだ。

 今、調布のワークショップで行なっているのは、「スウォードフィッシュトロンボーン」と言う作品だが、これは国民の覇気のなさ、人口減少問題に端を発して、恋愛政策を打ちすという話である。ところがビックリしたのは、昨日、日経新聞を見ると、少子化大臣、小渕優子氏は、これから恋愛政策を打ち出すことの検討に入る、とやっていたのである。これを私の台本では、神さまたちに、なんとまあ人間はアホなんだろう、と言わせているのだが、その通りのことが起きていた。ホントにマア、とあまりにタイムリー。しょうもない連中しか政治家たちは揃っていないのだろうか、と悄然としたのであった。
 今回の「スウォードフィッシュ」は恋の話だ。しかし、もちろん甘い恋の話なんかではない。苦い恋の話だ。恋というよりも人のアホさ加減の話である。相当の運動量があり、みんなヒーコラ言っている。それでも必死で食らい付いて来てくれるのが、面白い。
 今日は、終わってすぐ、「Nobody」の衣装打ち合わせ。インドネシアでも思ったことだが、衣装を作る感覚は、美術や舞台や音楽を作る感覚とはまったく違う、なんというか、別個のイメージ力だなあ、と最近つくづく感じるのである。僕はたいていのことには細かくコメントするが、衣装に関しては、分からないというよりも、感心しきりということの方が多い。もちろんそれでも違うことも多々あるのでダメ出しはするのだけれど、衣装を動きや台本からイメージしていくのはなかなか僕にはできない。それは衣装というものに対して、あまり興味を持って来なかったからかも知れない。

 あと、インドネシア人の色彩感覚は違いますねえ、と「ガリババ」の写真を見て言う人が多い。だが、思えば、基本的な色彩に関しては、細かく指定したという点があるから、どこまでがインドネシア人の色彩感覚なのか、はっきり分からない。僕の色彩感覚なのか、インドネシア人アーティストの感覚なのか?そのブレンドの具合がなかなかよろしいというのはあると思う。衣装も同じだ。形は彼らだが色は僕が指示している。人には染みついている形や色がある。インドネシアのリズムや時間感覚は僕にはまったく真似できないだろう。
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by kikh | 2009-06-25 00:32 | 日々の記録
 
6/22 休みのはずが
 久々の休みを堪能、となんとなく思いこんでいたのだったが、スケジュールを朝、開くと、結構、ビッシリ埋まっている。休みと思いこんでいたのが、ビッシリ入っていたのに驚く。
 昨夜も神経が張りっぱなしのためか、よく寝れず、いまいち頭の回転も鈍い。

 事務所に行くと、なんにしてもオレが手を抜かないのが悪い、と言われる。ほどほどに、やるべき、と。確かに仕事としてやるだけならばほどほどに、なんだろうが、日本全体が「ほどほど」人間ばっかりになってきて、気味が悪い。休みもきちんと取らないと保たないという人も多い。オレの場合は、ほとんど休みも不要、というか、勝手に不要になってしまっている。休んだら終わり、みたいなスケジュールになってしまっている。それを他者に押しつけるな、というのはその通りと思うから人にはまったく押しつけないが、オレはもっと世界は変わらないといけないと思っているので、やれることは最大限やるしかないと思うのである。人に与えられるモノは最大限与えるのである。やるとしたら最大限、やらないと、人の心なんて動くもんじゃない。みんな、面白いように、人には厳しい。自分はほどほどに、だが、人には最大限、やって欲しいと思っているのである。政治家に対する物言いなんてまったくそうだろう。政治家は命をかけるべきと思っているが、自分はノホホンを決め込みたい、そして文句を言うだけは言う、それが政治家の使命じゃないか、と言うのだろうが、やっぱり違う。みなで相乗効果で上がらないと、この国に住む民は良くならない。その意識が足りなさすぎるから、この国は落ちる一方である。文化人も国際人も育ちにくい。なぜならすべて内向きだからだ。

 インドネシアに滞在していたのは私含めて4人なのだが、そのうちの一人は入院中。一人は関節がチクグンニャのせいでオカシイという。もう一人は赤痢の疑い有り、とのこと。まったく、恐ろしや、インドネシア。大変だなあ、と思う。
 ただ、一点思うことがある。もっと食に神経を払うべき、だ。人間の基本は食にある。その食をないがしろにしているように見えたのだ。食が悪いと、ああ言う熱帯地方にいると、どんどんおかしくなる。気付かないうちに奥底で体力を消耗する羽目になる。それを事務所で言うと、ある人が「でも、動いて暑いから、しょうがない」みたいなことを言ったが、それは甘えだ。「でも、しょうがない」ならば病気になってもしょうがないのである。病気を避けるためには、それも食文化圏の大きく違うところでは、徐々に慣らし、そして自分自身で自分の身体を防御しないといけない。ワクチンを接種していくことよりも大切なのは、根幹への自分の身体意識である。
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by kikh | 2009-06-23 08:40 | 日々の記録
 
6/20 調布WSスタート
 昼過ぎから調布ワークショップが始まった。
 2週間で1時間以上の作品にするという企画である。まったくもう、とんでもなく大変なんだ、これが。つくばでは今考えても実にしんどかった!ましてや、今回はいろいろな意味で条件が厳しすぎるので、どこまでやれるか、頭を抱えざるを得ない面が多々。つくばよりも条件面は間違いなく悪い。

 今回、スゴク大変になる一番大きな原因は、なんと言っても午後部、夜間部と分かれ、それが一緒にできるのが、土日のみ。加えて、最後の日曜はもうマチネ、ソワレ公演あり、である。これが無料公演であるから、すぐに客席は埋まってしまいそう。なんせ出演者が30人もいるのだ。1ステあたり100人弱しか入らないのだから、2ステやってもせいぜい200。あっという間に埋まること必定。だから、見たいという方は調布のせんがわ劇場に早急にお申し込みの程を!

 さて、ワークショップと言っても、作品制作である。「スウォードフィッシュトロンボーン」というタイトルの新作である。知り合い面々からは、やたらと台本の評判がよろしいので、面白くはなるだろう。だが、問題は技量である。技量的にどこまで追いつくかが問われるが、まあ、そこは演出側でカバーせねばならない。
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by kikh | 2009-06-20 23:54 | 日々の記録
 
6/19 東京
 朝9時、成田着。
 2ヶ月、インドネシアにいて、帰国すると、ちょっとゾンビ集団のような気分になる。日本の人々の元気のなさ。そして緊迫した顔。

 東京医大病院に定例検査結果を聞きに行き、それから外苑前に引っ越したサンアドで葛西薫さんと「パンク・ドンキホーテ」「Nobody, No Body」宣伝にかんしてのミーティング。今まではサンアドは、お堀の景色が楽しみでもあったが、外苑前だとチト寂しい。まあ、しょうがねえか。

 そのまま外苑前で調布ワークショップの美術、音楽打ち合わせ。「スウォードフィッシュトロンボーン」は、3日半で書いた割には、みな、喜んでくれている。この作品は神も動物も死人も生者も混沌として一緒に出てくる。

 ガックリと疲れる。
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by kikh | 2009-06-20 08:30 | 日々の記録
 
6/18 ガムラン・コンペ
 今日は帰国日。
 朝、推敲するも、少々頭がぼけていて、なんにも入ってこない。
 昼、これじゃダメだ、とバイクを走らせ、キンタマー二へ。土産売りのオババたちの凄まじいこと。金になるとなった途端に鬼のような顔で寄ってくる。そこのひとつの寺に寄ると、あまりに雑然としていて、無惨なさまが面白い。

 夜、デワブラタ・デワライも出演するシンガラジャのグループとデンパサールのグループのガムラン、コンペがあるというので、空港までの途中、デンパサールに寄る。
 巨大会場で、ポツネンとしていると、デワブラタがやってきて、となりに座る。あれれ?今日は出演では?というと、昨日は朝4時までリハーサルをしていた・・・などと言っていたが、たぶん彼は監督的な役割を果たしていたのだろうと思う。会場は人人人。凄まじい熱気である。これは一ヶ月間、行なわれ続けるガムラングループのメインイベントのひとつでもあるようだ。いかにガムランがバリ人に浸透しているかがよくよく分かる。一家総出で来ている人たちが多い。その数、ウーム5000人くらいはいるだろう。
 とにかく、コンペだから、両者とも熱の塊のような演奏を繰り広げる。スゴイ!こりゃあ、スゲエ!であった。両者4曲ずつの披露らしいが、シンガラジャ2曲、デンパサール1曲、やった段階で、もう21時半近くなっており、致し方なく、デワブラタとは8月に日本での再会を約束して、別れ、空港へ向かう。最後に聞いたのはデワライ作曲の音楽だったが、これもまた良かった。

 夜中19日0時35分発の飛行機で一路、成田へ。
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by kikh | 2009-06-20 06:34 | 日々の記録
 
6/17 台本
 今日は朝5時半~台本に取りかかり、午後2時過ぎには上がった。まるまる3日半で書き上げたことになる。まるっきり推敲していないので、書きなおさねばならないのだが。

 キャッホーと言いつつ、とってもうまいバリ飯を食い、バイクを走らせて、田んぼのあぜ道のようなところをすり抜けていったのが悪かった。ライスフィールドの美しさに見とれつつだったので、おっと危ない、畦に落っこちそうになる危険が何度かあったが、それはテクニックでカバーし、問題はそこで前輪がパンクしたことだった。しょうがない。できる限り、体重を後ろにかけて、前輪負担を最小限にし、ギアーを落として、少し吹かし気味で、前輪を持ち上げ気味に移動していったが、なかなかバイク屋が見つからない。だが、バリ人はみんな親切なもので、どこにあるかを身振り手振りで言ってくれる。が、なにを言っているかさっぱり分からない。そんなこんなで、やっとのことでたどり着く。と、どうも通じず、バイク屋のオッサンは、空気を入れただけで、大丈夫と言う。ええ??まさか??と思ったので、何度も確認しようとしたが、タイヤを押してみて大丈夫というジェスチャーを返すのみであった。そこで、プロがそう言うならと、走らせる。ある程度来たところで確認すると、やっぱり空気が減っているじゃないか。そこでどうするか?先に行くか、元に戻るか?結局、戻った。すると誰もいない。近所を訪ねると、そこの兄ちゃんが一所懸命、バイク屋のオッサン探しに走り回ってくれる。と、そのうち、そこの息子が帰ってきて、同じように空気を入れ出す。いやいや、パンク、パンクと言ってもパンク自体ない言葉のようで、まるっきり通じない。やっとのことでオッサンが戻ってきたので一気に解決。それで2時間半が経過した。

 その後、ウブドのカフェに戻り、台本を調布と事務所に送る。

 そして、夜は観光客向けのケチャックダンスを見る。
 観光客向けだから、どこまでも軽いものだったが、それでもやっぱり面白かった。日本人が非常に多かった。こういうところにいると日本人の顔、もう少し派手にならんもんかね、と思う。思考性と一致しているのだろうが、実に地味だ。

 それでそれで、今日が最後のインドネシアの夜だから、というので、「ガリババの不思議な世界」といちおうの「スウォードフィッシュトロンボーン」上がりを祝って、ひとり、ご馳走を食いに行くことにした。メッチャクチャ高いところだが、まあ、いいや、と。ソロで生活していたときの生活費の10日分くらいが1回の飯で飛ぶ。要予約、ドレスコード付きレストラン。これはケローラのリンダのお薦めだった。
 勇んで、レストランに行ってみると、最初に通されたのは、アメリカのスノッブなバーみたいな感じで、相当ガッカリしたが、20分もすると、お席の用意ができました、と席替えを要求してくる。階段を降りると、実に素敵なレストランになっている。
 全6品。最高に美味かった。こんなに美味い物を食ったのはいつ以来か?なにからなにまでが考え尽くされ、選び抜かれている。しかし、まず普通のインドネシア人は絶対に来れないだろう。フレンチベースにインドネシアテイスト。シェフはどこの人?と聞くと、イギリス人だという。イギリスというと味音痴のイメージがあるが、イギリスも行くところ行けば、メッチャックッチャ美味いというから、イギリスを単一イメージで語ってはいけない。オレはオンボロバイクで行ったのだけど、そういう風体がそもそも憚られるようなところで、ひとりで飯を食っていたのは僕一人きり。でも、これを日本で食ったらいくらになるのか?味と語り合い続けた時間だった。
 帰り道はバイクの上でジャンピングしながら戻った。あまりに美味くて、浮き浮きしちゃったのである。食い物とは、結局はうんこになっちまうわけだから、一緒なんだが、この記憶は絶対に消えないだろう。やっぱりたまには美味いものを食わないといかん、と思うのであった。

 風邪はすっかり良くなった。
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by kikh | 2009-06-18 11:44 | 日々の記録
 
6/16 クレイマー/デワブラタ&デワライ
 どうもオレは自分ではまったくその意識はないのだけれど、クレイマー気味であるようだ。
 とは言え、理不尽なクレイマーではない。理にかなわないことが嫌なだけである。

 どこのホテルでもクレイムを付け続ける羽目になっている。
 ここはホテルではなく、バンガローだ。モノを書くにはすこぶる気分が良い。しかし、問題はスタッフにある。こう書くと、本当に気をつける必要があるなあ、とパパ・タラフマラとしても思うばかりだ。昔、延々と対応が悪いと罵られたことがあったからだ。それも何年も経ってから。・・・・どうしても言いたいことがひとつあります、と。あれは気分が悪くて、作品鑑賞どころではなかったです、と。そうなんだなあ。スタッフの態度が悪いと、それはそれは気分が悪くなるもんなんだ。どれほど場所が良くても、人が悪ければダメなんである。

 初日、水しか出ないシャワーだったので(バスタブまで付いているのに)、2日目はクレームを付けた。今日、直すと。ところが再び、水しか出ないシャワーだった。3日目にやっと湯が出た。しかし、それも束の間、壊れる。ところが何も言いに来ない。だから当然、水回りは大丈夫と思って、トイレに入ると、トイレまで流れない。
いったい、どうなってんだ、とクレームを付けると、水回りもダメだと言う。そして、今度は1号棟を使ってくれ、だ。そんな面倒な。わざわざシャワーとトイレに行くために外に出る気はしねえよ、というと、じゃあ1号棟に今日は泊ってくれ、明日は直すから、という言葉を信じる。と、その翌日、つまり本日、やっぱり直らない、ついては別の棟に移って欲しい、と言ってくる。オレは今までのところが良いんだ、と言ってもいつ直るか分からないという。ならば、しょうがないねえ、とため息を付くと、今度は値段は高くなる、と言う。ここで本当に腹が立った。おまえなあ、何を言ってんだ。とまくし立て、ダメだ、あんたじゃ話になんネエから、オーナーと話をさせろ、というと、簡単に解決。
 そういうもんだと思うけれど、それにしても、振り回され続けている。高い部屋は何が特殊かと言えば(倍近くするのだ)、単にエアコンとテレビ、冷蔵庫が付いているだけ。+少し設備がいい。しかし、オレにはどれもいらんのだ。必要なのは熱い湯とあとはテーブル、椅子、環境だけである。環境だけならば、安い部屋が一番良い。なんとも開放的なんである。
 そうして新しい部屋に移った。暗い暗い。夜はホントに暗い。どうしようもないほど暗い。

 さて、クレイマーを終えて、飯を食いに行き、ついでにデワライのところに寄った。すると即刻、兄貴のデワブラタを呼び出してくれた。デワブラタさんは最大限の好意を示してくれる。聞けば1週間前に、オークランドから帰国したばかりだとか。9ヶ月いたと言う。その割には英語は前と同じで、半分しか分からない英語だった。
 18日(帰国日)にデンパサールで公演をするという。ちょうど、帰る直前の時間でグッドタイミングだった。今、デンパサールでは一ヶ月間に渡って、さまざまなグループが朝9時から真夜中まで、毎日、公演を行なっているのだとか。彼らも明後日やるという。そしてそれはコンペ形式で非常に楽しいのだとか。観客が異常に熱くなるから、音楽が聞こえないこともしばしばらしい。

 リナとも会って帰りたいが、さて、台本はどうか。思ったよりも進みは早い。ずっと頭を使っているせいか、やはりこんなノンビリした場所でも6時間以上眠れない。

 風邪は昨日よりも良い。
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by kikh | 2009-06-16 22:40 | 日々の記録


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