★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
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9/29 ニューヨーク入り
 凄まじい勢いで27日には「Nobody, NO BODY」をいったん終了する。58分形になる。
 ワークインプログレスを見に来た人の数、20人以上。反応はとても良いのだが、僕自身はまだまだ満足していない。これからである。でも、このまま精進すれば問題なし、であり、かつ、まったく新しい「ゴドー」が生まれること間違いなしである。

 28日は「パンク・ドンキホーテ」稽古少し、P.A.I.の授業、佐竹由美さんのコンサートに行き(相変わらず素晴らしい美声、ウットリ)、トラフとのミーティングを行ない、バタバタとしつつ、深夜帰宅し、パッキング。
 29日早朝に家を出て、もうすでにニューヨーク入りしている。ニューヨークの空港ではボードを持ったドライバーが立っているとのことであったが、誰もいず、仕方なくバスでマンハッタン入り。マンハッタンに入ると少し浮き浮きしてくる自分がいる。それは街の持つ匂い、魅力ゆえだろう。
 夕方、ジャパンソサエティに行き、塩谷さんとミーティング。
 
 機内で、改めてローリーアンダーソンの音楽を聴く。なんだろうねえ、この良さは。ローリーと言えば、もう僕が20歳の頃は憧れでもあった。颯爽とした姿と言い、音楽と言い、パフォーマーとしての姿と言い、もうアーティストの鏡みたいに思っていた。その人と明日、対談できるのは本当に嬉しい。
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by kikh | 2009-09-30 19:31 | 日々の記録
 
9/24 政権交代
 政権が交代したばかりではあるが、鳩山政権は次々と新機軸を打ち出している。1990年比でCO2削減25%を2020年までに実現すると言うと、経済界は猛反発している。メディアは、分かったように政権交代というのはこういうことだ、と告げる。しかし、変化したくない自民党政権を支えてきたのは誰あろう、メディアでもあったのではないか。
 やはり多様性こそが問われるのだ。考え方が一律になった途端に、組織はダメになりはじめる。自民党政権がダメになりだしたのは、僕は田中派が支配し出した頃からだろうと考える。対抗軸はあったが、考え方が一方向に流れるようになり、すると一律化が始まった。それから数十年も保守のままほとんど変らず、保守の好きな日本人は、保守の中での自民党をぶっ壊すと言って人気を博し、郵政民営化是か非か、という言葉だけで、自民党を一気に盛り返させたのは誰あろう、私たちであった。既得権益が温存できる体制の中で、いくら変えようとしても、それは無理だ。そこに日本人はなにゆえに気付かなかったのか?私たちの中にある保守こそ一番、安定こそ一番、変らないことこそ一番という意識ゆえであったのだろう。それが本当に状況を悪くする。保守であるには、果敢に攻める必要がある。その果敢な攻めが保守を成り立たせる。単に既得権益を守るという発想だけでは、保守は成り立たない。

 舞台だって似たようなものである。日本でも引っ張りだこの演出家がいる。安全性を見れば、ううむ、たしかにこういう人選になるのが日本だんだろうなあと思う。しかし、その指向性が、状況を少しずつつまらない方向に導いていく。
 安定というのは、そこに留まりたいという欲求であるから、それは致し方がない面もあろう。だが、留まりたいと思った途端に、冒険心は消える。それが消えると低下は免れない。

 
 「Nobody」は57分形になった。残りはちょうど6分である。9割はほぼ完成ということになる。残り1割を三日間で作れるかと問われると、かなり怪しいと言わざるを得ない。9割出来ていれば、ヨシとするしかないだろう。まあ、予定通りに近い。
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by kikh | 2009-09-25 07:27 | 日々の記録
 
9/20 Nobody稽古
 「Nobody」稽古も徐々に加速し、ゆっくりゆっくりやっていたのが嘘のような感覚である。本日までにほぼ52分が形になる。残りは11分くらいか。目処としては63分~64分。今月中にどこまで行くかが勝負の分かれ道である。なんとか60分まで出来ていると、楽になる。とにかく、来年の三月の作品だが、半年前にほぼ完成まで持っていく、そんなことは今までにやったことがない。しかし、今やらないと制作時間が取れないので仕方がない。これは来年のシュミレーションにもなる。来年「パパ・タラフマラの白雪姫」のツアーが計画されているのだが、これまた、相当早く制作する必要がある。同様に半年近く前には出来上っていないといけない。
 来年の計画を考えていると、どうやってこなすかが非常に難しく頭が痛い。一番恐いのは自分自身の病気だ。病欠なんてまるっきり考えていないスケジュールで、病院に行く時間も取れない。それでもギリギリ成り立つかどうか。やれる限りやっていこうとは思っているけれど、まあ、それもまた何とも言えず浮き浮き気分ではある。

 「パンク・ドンキホーテ」はまだ何も見えない。全体像はもちろん見えているが、少しでもパフォーマーに慣れてもらおうとの意図で稽古を行なっている。だが、たった数日でも面白くなってきた。
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by kikh | 2009-09-21 10:45 | 日々の記録
 
9/17 NOBODY & PUNK DON
 「Nobody, NO BODY」はすでにずっと稽古し続けている。だいたい48分が形になる。残り15分を切った。
 凄まじい程の激しさが続く。これは「ゴドーを待ちながら」の精神を形にしている舞台であるが、あの静寂とはまるで正反対である。たぶん見終わった後には興奮が残る作品となるだろうと感じつつ作っている。しかし、その詰めがまだまだ甘い。ただ、そういうこともすべて織り込み済みなので、何とかなるだろう。9月27日までには何とか60分、形にしたい!!

 本日より、ボチボチではあるが、「パンク・ドンキホーテ」の稽古を開始する。半分以上は話。しかし、こういう話が実はとても重要である。根幹に関わる話をするのであるから当然、重要きわまりない。そして少し皆に舞台に立ってもらう。いやはや、まだ全然、分かっちゃいないなあと感じる。9月中は探り稽古で、本稽古ではない。だから、まあ、良いのだが、しかし、この探り稽古が実に大切なのだ。10月以降の無駄を省くために必須だろうと思っている。

 美術を行なうトラフ建築設計事務所からのアイデアも次々と出てきて、だいたいこの路線で行こうと決まってきた。アランパットン音楽も次々と送られてくる。さて、楽しくなってきた。「Nobody, NO BODY」も行ける、という確信が生まれているので、ワクワクだが、身体の方が追いついていかない。頭はグラグラである。
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by kikh | 2009-09-18 09:46 | 日々の記録
 
9/13 久しぶりに
 そう言えば8日間も書いていない。時間を追いかけるようになれれば良いが、時間に追われ続けている。やらねばならないことが次から次へと出てきて、どうにもこうにもやり繰りがつかない。今や引っ張りだこの茂木健一郎さんなんてどうやっているんだろうと感心してしまう。
 帰国翌日から即刻、「NOBODY」の稽古に入っている。「NOBODY」をやりつつ、「パンク」の打ち合わせを行ない、来年度以降の話をし、文章を書き、そう言えば桐朋学園での集中講義、というか、集中ワークショップもあった、とやっていると時間が本当になくなっていく。昨日、今日で、サイでもワークショップを実施したのだが、その参加者に、ところで最近、いつ舞台みましたか?と聞かれ、ハタと返答に窮してしまったのだった。いったいいつ見たのだろう。なかなか出てこない。人の舞台を見れなくなって久しい。見ないで、どうやってインスピレーションを得るのか?今までの蓄積で作品を作っているのか?と言われたが、あまりこういうことで苦労したことはないので、さて、どうやっているのだろうとこれまた返答に困った。
 その参加者の一人はクラウン芸で世界を回っているとのことだった。面白かったのは、彼女がその道に入ったのは、フェリーニの道を見てから、とのこと。僕も、フェリーニが自分の人生の大元にあったことを思うと、ひとつの作品の強さ、凄さを改めて実感することとなった。僕もフェリーニの「道化師」が大好きだった。今でも、ときどきあの光景が頭をよぎり、音が頭に鳴る。作品が強烈ならば、人を変える力があるのである。思えば、今日、ワークショップの発表をたまたま見てくれた橋本礼は、「WD」を見て、パパ・タラフマラに入ってきたし、結局、みんな、なんとなくではなく、パパにいる人たちのほとんどが、何かを見て、強烈に感じてくれて、存在している人たちばかりだ。だから、僕のモノスゴイ要求にも応えてくれようとする。ありがたいことだと思う。
 
 夜にしばらくぶりにヤノベケンジさんに会う。来年の京都春秋座での公演打ち合わせのためである。相変わらず壮大なプロジェクトを続けているようである。しばらくぶりに会うと、いやあ、希少価値だとつくづく思うのである。こういう人は少なくなった。こちらまで元気になる。しかし、そういう精気こそが重要なんである。政治家もそんな力を持った人になってもらいたいものだと思う。もっとこの国を、世界を元気にせねば、とオレも思うのであった。
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by kikh | 2009-09-14 06:44 | 日々の記録
 
9/5 帰国
 北京、ソウルでのバタバタのミーティングを終えて、深夜、帰国。
 北京でもソウルでも次々と動きが出てきている。僕は東アジア地域に関しては、特殊な思い入れがあり、少しでも相互理解の動きを図っていきたいと昔から思ってはいる。しかし、なかなか難しいのも事実だ。
 北京はまだまだ政府助成など考えられない、いや、政府の援助をもらうということは自由な表現とはほど遠くなるようである。でも、北京、中国でのワークショップから公演ツアー、レクチャーなど、望んでくれる人が多い。
 ソウルは、というか韓国ではパパ・タラフマラはよく知られたカンパニーであるから、すぐに話は進んでいく。
 前にBirds on Board に出演していたオマンソックは今や韓国のトップスターにまで上りつめている。
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by kikh | 2009-09-06 17:06 | 日々の記録
 
9/3 瞬く間に
 思えばもう9月3日ではないか。いや日が変って4日。
 帰国したと思ったらそのまま、すぐに北京入り。
 バタバタと北京でのトークを済ませ、夜の便で、北京から仁川入りしている。ソウル市内まで行くのはシンドイので仁川のエアポートホテルに泊ることにした。明日も朝早くから次々とソウルでのミーティングが入っている。北京でもソウルでも、来年の動きがさまざま出てきている。
 つくづく思うのは、東アジア地域のことである。東アジア地域をどうしていくかは、ボクたちの立場でも真剣に考えなければならないと思うのである。それには文化認識は非常に有効だ。

 ともかく、疲れ切っているので寝よう。
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by kikh | 2009-09-04 01:19 | 日々の記録
 
民主党
 日本では民主党が第一党となることが決定したようだ。
 まずはメデタイ。が、しかし、これからは地獄となることは間違いない。民主党はさあ、大きな試練が待っている。何がエリートなのか分からないが、日本のエリート中のエリートと呼ばれる官僚たちとの対決はそれは凄まじくなるだろう。たいていは骨抜きにされてきたが、さてどういうお手並みを繰り出すか、見物である。が、あまりに新人議員が多い。あまりに多いということはプロじゃないということだ。アマチュアが入り込んで、突然国会議員などになってやっていけるものか。ほんのわずかの人たちは伍していけるだろうが、多くは埋もれていくだろう。アマは所詮アマである。多くは一年程度の経験があると言っているが、一年程度じゃアマである。プロになるにはやっぱり5年はやってみないと無理だ。
 それにしてもつくづく思うのは小泉純一郎の罪である。小泉人気などなかったらもう少し早く日本は何とかなったのではないか?と思う。そもそも自民党が支配し続けることが健全かどうか、そんなの当たり前にダメに決まっているのに、この国の国民はみんなで保守こそ最善とばかりに自民を支持し続けたのだ。
 今回は落ちたが、僕は海部俊樹さんが首相になった頃から、もう終わりだろうと思っていた。ところがそれからいったい何十年、自民党政権が続いたのか。もちろんケッタイナ連立内閣が作られたことはあるが、それにしても何とも日本人の親方日の丸的精神性は凄まじいモノがあると感嘆し続けたものだった。どれだけやられても親方日の丸こそが最善なのである。この場合、親方日の丸というのが適切かどうかはさておき、保守的思考性の強い現われが、自民党政権を延々と保たせた大きな理由だろう。基本的精神性としては、和をもって尊しと成す、なんだから、攻撃が一義ではない精神性も非常に大きい。だから、まずは変化を好まない。しかし、農民だから変化を好まないなんてノンビリしていることを言っていたら、もうこの国は凋落の一途を辿るしかない。今のニューズウィークのタイトルは「堕ちる日本」である。もう堕ちるしかない。そう思わせるこの国の民の精神的弱さが情けなくも次々と露呈している。
 とは言え、そうも言っていられない。とにかく踏ん張るしかあるまい。
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by kikh | 2009-09-01 18:09 | 日々の記録


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