★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
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5/29
 時間に追われ追われて、気付いてみたら、もう一週間以上も書いていない。
 この間、ソウルから日本に戻り、ミーティングを次々とこなし、稽古を行い、二日後にはシンガポール入りし、来年の打ち合わせに加えて、今、ちょうどエスプラネードでやっているイベントを見続け、来年度の話をして、昨日、やっと帰ってきた。そして今日もいくつか朝からミーティングを行い、しっばらくぶりに掃除をして、もう疲れ切っている。
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by kikh | 2010-05-29 22:23 | 日々の記録
 
5/21 愉快
 ソウルで稽古開始に向けてのミーティングを行う。
 作曲家のウゾンさんと4時間、その後、ダンサーたちを入れてのミーティングである。
 非常に楽しいミーティングだった。なぜならやはり、創作の現場はこうでなくてはなあ、と思ったからだ。エクスチェンジがあればあるほど、やっぱり面白い。実際に創作し出したら、これが続くかどうかはまったく定かではないし、思いとは裏腹に技術がなかったりすると、それだけで四苦八苦してしまうだろう。しかし、まずオーディション後の第一弾ミーティングであり、そこにやってきた人たちの生き生き、浮き浮き、ギラギラした顔つきは見ていて楽しい。本当に楽しい。
 ウゾンさんは韓国を代表するような作曲家だそうだが、台本を深く読み込んで来てくれている。ダンサーたちは若いがキラキラと輝かんばかりである。若いときはキラキラしているものではある。しかし、このキラキラ感をあまりにもあからさまに表に出す若者が日本では減ってしまっている。それが残念だ。本来は輝きを、思いを、妙な理屈ではなくて、表に出す力が若者の力ではないか、と思うけれど、ねえ。
 楽しくなりそうではあった。
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by kikh | 2010-05-22 08:56 | 日々の記録
 
5/20 沖縄・韓国
 18,19日と沖縄に行って来た。
 ついて早速ミーティングを深夜1時まで。翌日も朝からミーティング。空港でもミーティング。ほとんど自由時間なし。かろうじて市場で甘味を味わい、おお、この味は沖縄だあ、と感じ入った次第。
 戻ってきて、朝からミーティングをし、昼1時15分に出て、成田発17時のソウル行きの飛行機を待っている状態。明日はSwift Sweetsの音楽家ミーティング、パフォーマーミーティング、ソウルインターナショナルダンスフェス・ディレクターの李さんとの夕食会・・・・などなどめいっぱいだ。

 日本の舞台芸術界は劇場法に向かってまっしぐらである。そして劇団を解体へも向かわせる原動力にもなりうるだろう。しかし、何が最も肝心か、と言えば、資金と共に、何故に舞台芸術か、という強い動機だろう。昨日、国立劇場おきなわ・・の芸術監督である幸喜さんとの話は、まったくそうだよなあ、と思わせるものがあった。もう70を超えている幸喜さんだが、子供たちを・・と強く言っている。子供のために、将来の沖縄のために・・・と。僕は将来の沖縄もそうだが、負の遺産として残してしまった沖縄と我々がどう向かい合うのか、そこに僕の意識は向かう。そしてその沖縄という日本の縮図とどう向かい合っていくかが、将来の日本のためになると考えている。
 そもそも日本にはあまりにも国際人がいない。育っていない。これからの日本は強く国際人を育てなければダメだ。公演をする意味をどこに求めるか?、単なる事象的成功など、大した意味はないのである。
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by kikh | 2010-05-20 16:18 | 日々の記録
 
5/17 イメージ写真
 昨日まで「白雪姫」の稽古を行う。
 
 いろいろと思うところはある。日本の舞台は結局はスターシステムで、スターになることが一義なのだなあ、と改めて思う。そしてスターになってしまえば、後は野となれ山となれ、だ。
 なんで日本にいるのですか?と良く聞かれる。さっさと脱出してしまえ、こんなところは、ともいろいろな人から言われる。批評家からも言われる。日本の枠組みに収まらないのだから、出て行った方がずっとためになる、とも。そうだ、その通りだと思う一方、どうしても日本の状況を変えて行きたいとの思いが強く働いてきた。だが、年を経れば経るほど、ダメかも知れないと感じるようになってきた。けれど、まだ希望は捨てないでおこう。

 本日は朝早くから「白雪姫」と「スウィフトスウィーツ」のイメージ写真撮りを行う。
 どちらも写真家として参加している。まるっきり違う作品だが、どちらもまた、一歩でも先へ進みたいと考えている。
 先日、「森と夜と世界の果てへの旅」の打ち合わせを行ったが、今年に入って、4本の台本を書き、「Nobody」の新作公演を打ち、「ガリバー&スウィフト」「三人姉妹」「スノーピグミー」「Ship in a View」と行ってきている。これで「白雪姫」の稽古を行い、7月からは「スウィフトスウィーツ」に入る。
 どんどん、既成のジャンルからは離れてしまっている。純粋舞台芸術に向かっている。しかしながら、日本は逆に強固なジャンル意識がはびこっているからますます居場所がなくなっている。居場所がないというのは大切なんだが、なかなか意識を変えさせるのは大変なことである。
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by kikh | 2010-05-18 00:51 | 日々の記録
 
音が・・
 稽古は順調と言いたいところだが、音楽が遅れていて、待っている状態が毎日続いている。
 だから練り込みにかかっている。最初から練り込まないと前に進めないというか、音がないので、進んでも引き返すという作業をせざるを得ないのであるが、まあ、しょうがない。こんなこともあるさ、だ。
 毎日、どうにも休みなく仕事ばかりしている。余裕もくそもへったくれもない。何にもないが、何にもないところにも楽しみがあって、それはやっぱり知的な楽しみである。ほんの少しだけ本を読むだけでも楽しい。いくらテレビを見ても時間の無駄としか感じられないが、好きな著者の本なら1ページ読むだけでも良い。どうせ読むような元気もないけれど、でも1ページだけ読む。そういう読み方が少し面白くなってきている。時間がないのだから、活性剤であり、心の平和のために読むのである。

 稽古をし、トルコからもいろいろな反応が返ってきている。来年、ドイツのオペラハウスから招待したいという話も入ってきた。海外では、パパ・タラフマラはかなり知られたカンパニーであり、非常に高い評価を得ていると実感するが、日本では何とも心許ない。こんなことだけではない。まったく不愉快になるような問題が多々あるので、それらを自分自身の文章として、いつか本にして出したいと思っている。文句ではなく、何が今、私たちに必要なのか、という視点である。
 日本はどうにもダメだ。出版文化こそが一番の国であるのだから、そこに乗らないとダメなんである。演出家として優れている?なんて言っても評価できる人間はほとんどいないのである。そんな優れ方など何の価値もない。そして見る目もないのだからしょうがない。本に出して、考え方を示して初めて、それは思考するサムシングになる。それまでは、ただの変な演出家でしかない。なんたることだ!なんだが、それは視覚言語の国、日本のあり方だからしょうがない。
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by kikh | 2010-05-14 00:09 | 日々の記録
 
消費イメージ
 世界中、消費する経済構造になってしまっているが、日本に帰ってくると、その印象が強烈になる。では、その消費社会は新しさを欲しているのかと言えば、決してそんなことはなく、ちょっとした印象の新しさでしかない。つまり、目先のちょっとした違い、新しい印象だけが重要で、そこで普遍的な何かを追求しようなどいう意思はかけらも感じられない。それは、何も明らかに消費されるものばかりではなく、すべてのモノが呼応しあうかのように、そういう状況になっている。舞台ですら、消費されたがっているとしか言いようがない。どうも、みんながテレビ的になり、刹那的になり、楽しいのはお笑い番組と料理番組、温泉番組というような、生ぬるい、刹那的な世界へと突入して久しい。みんなが楽をし、みんなが癒されたがり、みんなが安穏と政治家の悪口を言う世界からは一刻も早く脱する必要がある。それには行動しかない。
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by kikh | 2010-05-08 16:52 | 日々の記録
 
帰国
 トルコ公演は素晴らしい反応の連続だった。
 また、次につながりそうな勢いが出てきたので、今回のツアーは良かっただろう。

 トラブゾンを出て25時間もかけて日本に戻り、そのまま稽古となった。「白雪姫」稽古初日である。白井とアラタマはゲッソリしていたが、オレはまあ、大丈夫だった。橋本も若さゆえか、まったく大丈夫に見えた。
 
 とにかく、疲れに疲れた。だが、良い疲れなのでよしとしよう。
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by kikh | 2010-05-08 01:29 | 日々の記録
 
トラブゾン
 今朝、テレビインタビューがあり、劇場まで出向いた。
 そこでのインタビューは私とグルジアのダンスカンパニーの振付家に対してであったのだが、驚いたのは、朝8時半から、昨夜公演したばかりのグルジアのきわめて激しいダンスのプレゼンテーションをテレビ局側が行わせたことである。
 非常に心配になった。まだ若いから何とかなっているのだろうけど、朝8時半に昨夜10時近くまで公演をやっていた連中が全力疾走をするようなものである。通常、あり得ない。僕らも朝10時半から公演を行ったことは二度、ある。どちらも海外だ。国内では絶対にやらない。けれど、ハラハラドキドキである。怪我はなんとしても避けなければならない。けれど、海外に出ると、たまに中学生、高校生向けにプレゼンテーションを行うことを要求される。だから、朝10時半くらいから始めるときは、みんな5時くらいには起きて準備するのである。それが8時半。もう頭がクラクラとしてくる。見ているこちら側が苦しくなってくる感じだった。もちろん素晴らしい踊りを踊っているのだけれど。
 グルジアの舞踊は本当に面白い。パラジャーノフの、強烈な色彩と強烈な構図が目に焼き付いている。その瞬間瞬間がグルジア舞踊からあふれ出る。伝統に対峙し、伝統に甘んじず、その先を目指していく中からしか、強烈なおもしろさは出てくるものではない。グルジア舞踊もまた、この強さは格闘技の中から生まれ出たように思う。グルジア人の身体もまた、強い。
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by kikh | 2010-05-03 21:25 | 日々の記録
 
トラブゾン
 ガルジェニツァ→ワルシャワ→イスタンブール→トラブゾンと移動している。
 トラブゾンは黒海沿岸、あと150キロも行けばグルジアである。だからなのか、トラブゾン行きの飛行機に乗ったとたんに、イスタンブールとは違う雰囲気が濃厚に漂う。
 グルジアは実は是非とも行ってみたい国である。グルジア、アルメニア、アゼルバイジャン・・・このあたりの風俗、風景を僕はパラジャーノフの映画で見て、どれだけ強い憧れを抱いたか知れない。

 まだホテルに着いたばかりなので、外は歩いていないが、トラブゾンで日本のカンパニーが公演をするのは初めてのことだという。
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by kikh | 2010-05-01 18:52 | 日々の記録


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