★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
白雪姫
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# by kikh | 2010-12-09 07:23 | 舞台
 
北上終了
 岩手県北上での全6ステが終わる。
 総計で北上の小学3,4年生2,200人もやってきた。
 その子供たちの反応は非常に興味深いもので、最初は笑いの渦。次第に笑いが消えていき、水を打ったような静けさになり、最後はトランスしている子供まで出てきた。これは見ていても強く興味をそそられたのであった。なかなか凄い。子供たちの方が遙かに感性豊かであることがハッキリと見て取れるのである。大人は難しい。真っ先に頭を使う。頭で選別しようとする。だから、見たことのないモノにたいして非常に警戒する。もちろんそうでない人もいる。どこでその選別がなされるか、だが、本当に子供の頃の見聞が大切だ、と思うのである。
 いかに自由にいられるか。自由は難しさを強く伴うものであるが、それを子供の頃にわからせる必要がある。どんな不自由があっても、自身の心に強く訴えかけてくるものがあれば、それは自由への扉となる。
 子供は大切だと、深く感じ入った次第である。なぜならこれが始めてのパパ・タラフマラにとっての日本でのスクールショーだったからである。それも体育館などではなく、この地域では随一と言って良いであろう劇場で、である。

 
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# by kikh | 2010-12-08 09:16 | 舞台
 
11/29 北上
 11月27日。「白雪姫」はプレミアを迎える。千葉、流山。その観客層は非常に面白かった。子供が半分!!それも5歳児以下がかなりに率に上った。5歳児以下!!果たして、騒がずに見るのか?こりゃあヤバイなあ、5歳児以下ですぞ、と思いながら本番が始まったが、それは杞憂に終わり、1時間10分以上の時間を食い入るように見てくれていたのが子供たちであった。逆に付き添いの親の方が、きっとハラハラで、こんなのを子供に見せて良いのかしら、とか、こりゃあ何だろうとハテナマークで一杯だったりしたようである。
 しかしながら、そこは「白雪姫」。みんな何となくストーリーは知っている強みゆえ、大人の多くは自分の思い描く白雪姫との違いに戸惑いつつも、楽しんではくれたようであった。
 子供たちは、いやあビックリの興奮状態。
 新しく制作に入った瀬戸さんは、劇団ひまわりの制作10年という子供専門家と言ってもいいような人で、彼が言うには、相当な数の児童演劇を見、作ってきたが、こんな光景は始めて見た、と。そのくらい子供が、興奮気味に作品に入り込んでいたのであった。
 かといって、「白雪姫」を子供向けに作ったわけではない。当然、自分が嬉々としないモノを作ったって意味がない。そもそも子供だましはもう止めなければならない。オレはそれで、子供の頃に、舞台は本当に恥ずかしい、みっともないものと思いこんだのだ。
 こうして、流山の初演が終わり、日帰りで実家に帰って父の三回忌、そして、今はもう岩手の北上にいる。
 北上は寒い。初雪。アセップは生涯で始めての雪に嬉々としてはしゃいでいる。新幹線に乗ったのも始めてで、窓の景色が変わる度に表情をクルクルと変えていた。驚きまくり。彼は踊りをやって良かったと思っているに違いない。
 12/1からは怒濤の、これまた小学三年、四年生相手の公演が5ステージ続く。それも、北上、さくらホールの素敵な劇場を使って、だ。アセップはこれまた劇場に感動している。この劇場はサイズと言い、とても良いホールである。ひとつ難を言えば、もう少しだけ舞台高があっても良かったか、と感じる。あとは客席の色味ですね。

 ともかく、北上が始まった。
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# by kikh | 2010-11-30 08:20 | 日々の記録
 
11/15 稽古他
 残りの「白雪姫」稽古日数は8日間である。
 稽古が終わったから残り7日か。7日あって、最後まで形になっている。とは言え、細かなツメ作業にどうしても時間がかかる。そういうものだから仕方がない。だから全然完成形ではない。完成には、舞台芸術は絶対に至らないのだが、完成に近づける作業を延々と行うことはできる。やってもやっても未完成である。
 そんな作業にもかかわらず、暴発しながらも、13日以降はずっと森下のCスタを使えているから、非常に快適な稽古場環境である。
 アセップもやっと慣れだしてきた。まだ問題はあるが、でも、何とかなるを超えて、自分のオリジンを発揮しだしている。さらに良くなってくるようになるように、相互で協力しあいながらやっていくしかない。
 モノと人と光、音・・・すべてが密接に関係付け合いながら、進んでいかないと、あまり良い気分を作ることはできない。僕の作り方はそういうものだし、本来はそうでなければならないと思っている。だが、そんな作り方が出来る人はそんなにいるものではないらしい。どうもそんな気がする。

 原稿書きが何本があって、どのタイミングで書くか、だ。
 今、いろいろと予定表を見ていたら来年も新作3本を作ることになりそうだ。台本をどのタイミングで書き、どのタイミングでオーディションを行い、どのタイミングで稽古をし、どのタイミングでミーティングを入れていくか、一方、パパ・タラフマラ30周年記念イヤーでもあるからねえ、「Between the TIMES」という新作を構想していくだけでも大変なんだ。これに研究生のために一本作る。
 あ、それに、埼玉県立芸術高校で年間の25コマ程度のカリキュラムを考える必要もある。こういう高校が増えてくれるのは非常に喜ばしい。僕が25コマもとても行けない。韓国国立現代舞踊団でのコレオグラフの仕事もある。
 仕事があるのは確かに良いことではある。だが、一方では、そんなに悠長なことを言っていられるほど、土台がしっかりしているわけではないので、資金面の難しさがついて回る。
 ああ、いつも悩みの種は金だ。
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# by kikh | 2010-11-16 00:17 | 日々の記録
 
uum
今日は稽古が休み。風邪を治す必要があったので、午前中は寝て過ごす。昼過ぎに起き出し、事務所へ行って、会議を開き、それから一月以上も前に購入していたロベールルパージュの公演を東京芸術劇場で見たのである。体調不良のため、ギリギリまで止めようかと思ったが、せっかく買ったチケット、もったいねえ、と行ったのだった。
さて、ルパージュ。さすがに日本でも人気のルパージュだ。ほぼ満席の劇場で、かつ、相変わらず実に巧みである。映像、装置の使い方の巧さは抜群だ。耳も良い。空間認識と音声認識が同時にできる演出家はそんなに多くはいないのである。彼の空間性、音声性は実に優れている。素晴らしい才能だと思う。だから、一見、面白そうに見え、素晴らしいものを見た気になってしまう。
だが、実際は違う。それは幻想だ。つまらない。なぜか。中身がスカスカ。スカスカなのに、大業である。もの凄い事が起きているかのような錯覚を演出によって作り出す。それは素晴らしい才能である。だが詐欺師の才能だ。ルパージュの作品はかなり見ているが、たいてい同じ感想だ。ただ、僕がつくばの芸術監督をやっているときに呼んだ「月の向こう側」という作品だけは面白かった。技術と彼の持っている資質が合体した気がした。やっていることは非常にチマチマしたことなんである。そのチマチマ感が僕にはいつもいらいらさせられる。
もっとチマチマを脱して、混沌とした状況を作り出せれば面白くなるのに、と思うが、どうも小さくまとめてしまう。整序され過ぎだ。けれど、どうだろう。表層だけ見たら、絶賛されるのだろうと思う。分かりやすいチマチマ感であるから、人は納得しやすいと言えるかもしれない。ただし、絶賛している批評家がいたら鼻で笑った方が良い。
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# by kikh | 2010-11-12 22:40 | うひょひょ!
 
11/10 一通り
 一通り、「白雪姫」は形になる。だが、もちろんまだまだ不完全で、これから形を整える作業に入っていく。アセップもやっと少しずつだが、慣れだして来ている。ただ、まだ曖昧な箇所が多々あり、これから調整する必要はあるが。誰一人として、こんな白雪姫を見たことはないだろうと断言はできる。また、この表現スタイルは簡単そうに見えて、実は相当難しいことを実感出来る人はあまり多くはないだろう。
 とにかく、70分が形になった。ラストの方は相当雑なので、調整に次ぐ調整が必要だ。
 こういうことをやっているとヒトは面白いもんだと実感すること多々。

 一方、風邪がいっこうに良くならない。稽古場の風邪ブームは去りつつあるが、僕は最後の方になって調子がどんどん悪くなりつつある。

 今回、意識しているのはテンポの速さと瞬時の身体感覚の変容である。
 
 間違いなく子供受けすると思うが、頭の固まってしまった大人たちはどうか?少し心配。
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# by kikh | 2010-11-11 10:01 | 日々の記録
 
10/25 アセップが来る
 アセップがやってきた。一日も早く、というのでやってきてくれたわけだが、残り1ヶ月。相当な詰め込みを行わねばならず、大変だ。相変わらず、妙なる面白さがある。だが、問題は常にソロでやってきたということで、大勢で一緒にやったのは「ガリババの不思議な世界」のみのよう。だから、合わせるという作業がとても大変だ。

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# by kikh | 2010-10-29 12:38 | 日々の記録
 
風の旅人
 雑誌「風の旅人」、最新号に僕の文面が載っています。
 是非とも読んでみてください。
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# by kikh | 2010-10-17 00:59 | 日々の記録
 
あらら
 ダイアリーを見ると、随分長いこと書いていない。10月3日以来だから2週間も書かなかったことになる。本当に久しぶりだ。
 
 韓国の公演は、素晴らしい反応だったからまあ、いいとして、帰国後、なんだかんだとバタバタしている。実家にも戻って、母親の相手をする。今は「家が重い」と言い出している。確かに。一人で住むには広すぎだし、その維持だけでも大変だろう。電球ひとつ切れても、交換するのがしんどいらしい。松を一本切りたいと言う。維持するのが大変と。草むしりも、さまざまな樹木もだんだん重荷になってきているようだ。年を取るというのはこういうことか、と僕もまた実感する羽目になる。中途半端に大きな田舎町だから、不安もあるようだ。田舎ならば、そうそう変な人間はいないかもしれないが、やはり怖さもあるらしく、カーテンを閉めていないと不安とか、そんなことを言っている。そう言われれば、言われるほど、ときどきは帰ってやらんといかんなあ、とは思うのだが、これまたなかなか難しい面もある。だが、なんとか月に一度くらいは戻ってあげたいものだと考えてしまう。

 明日から「白雪姫」の稽古が再開。しかし、今現在は問題山積み。あるインドネシア人ダンサーの問題が勃発して、(まあ、これに関しては本当に腹立たしいのだが・・・)、なんとか次のステップを見つけなければなるまい。それに加え、菊地は病気・・・などなど。まあ、しかし、常に問題はあったわけで、そんな中、来年は三十周年記念の年である。
 ありゃりゃ・・・いつの間にか、そんなに!!なんである。
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# by kikh | 2010-10-17 00:56 | 日々の記録
 
ソウル入り
 夕方の便でソウル入りする。
 しとしとの雨。涼しい。
 明日、一週間ぶりで稽古をする予定だが、一週間空けるとだいたいダメになる。空気感が非常に掴みにくくなってくるのである。頭と身体の相違が出てくるのだ。身体は日常に埋没しているわけだから、それが出ると言ってもよい。「三人姉妹」のように繰り返し繰り返し、この日常、非日常を行き来した作品というのは、それほど難しくはない。なぜなら、そのスイッチの入れ替えが簡単にできるようになってくるのだから。それもまた、身体である。
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# by kikh | 2010-10-04 00:32 | 日々の記録


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