台本は妙な方向へどんどん入り込んで行っている。これが楽しい。予定通りにいくとまたつまらない。予想を外れて、あれれ?あれれ?という方向に行くと楽しい。勝手にイメージに連れて行かれるような感触がある。
昨夜、オレの部屋の外でごそごそと音がすると思い、扉を開けたら、猫がネズミを加えて、異様な目つきで立っている。身構えて、オレを見る。猫がネズミを咥えているという光景を見たのは、大昔だったような気がする。当たり前と言えば当たり前だが、猫がネズミを咥えるという事実に、ホッとするというか、ギョッとするというか、さまざまな感情が入り込んでしまった。