生の作品というのは、当然、いつも良いとは限らない。良いときも悪いときもある。あるけれど、プロである限りはある程度の誤差内におさめないとマズイ。だから、必死で稽古をする。稽古し過ぎると悪くなる、というような人はやっぱりプロではない。アマチュアの感覚である。アマに毛が生えると、技術的にはあがってきていたりするために、稽古を甘くみる。偶然性を美しいと思ってしまったりするのだ。だが、プロダクションを制作するならば、やはり偶然性は完全な物の上に構築すべきなのである。ところがこういう基本がわかっていない人が本当に多いから困ってしまう。昨今の批評家というか、批評好きなオバハン、オジサンなどはどうしようもない人たちも多いから困ったもんなんである。