★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
アブダビ
 今、トランジットでアブダビの空港にいる。4時間半待ち。そしてトルコ入りすることになる。
 アブダビはアラブ首長国連邦の首都であるが、面白いのはアブダビの人口190万人のうちの75%は出稼ぎ労働者で占められるという点だ。オイルマネーによって、急激に膨れあがった都市である。空港内だからほんの少ししか分からないが、しかし、空港労働者の顔ぶれを見れば、いかにここがさまざまな人間たちの寄り集まりであるかは分かる。こんな風にして人は動き、ゴールドラッシュ現象を起こして人は去っていくのかな、と思わざるを得ない。将来、石油は間違いなくなくなるとも、亡くなる前に人類は全滅するとか、いろいろな説があって、何が正しいかは検証してみないと分からない。しかし、やはり資源の有無だけで、大きく左右されてしまう人の世は不健全ではあるなあと思う一方、ゆえに別回路の意識を育てなくてはいけないとしみじみと思う。あっちの水は甘くていいなあ、と指をくわえて見ていても、なんらこっちの水が甘くなることはないのである。しかし、こっちの水を甘くするための方法は、とにかく必死になって新しい方法、アイデアに立ち向かわなくては甘くなんかなりっこないことを強く知るべきである。

 日本という国はまさにサウジアラビアやアラブ首長国連邦などとは対極にある国だ。資源らしい資源のない国である。資源らしい資源がなければ、あとは頭しかない。手先しかない。そして勤勉さと先進性しかないのである。そこを強く知らねばならない。知る必要がある。それは文化と言ってもいい。文化の豊穣さの上で、付加価値を与えつつ、自分たちの場を確保していく必要があるのだ。だが、誰もが内向きで、いっさい、知らぬと言ってはばからぬ。あるいは頭が固いままで、何も新しく試みようとはしない。ほんの少し先の、ほんの少しの変化でよしとして、それをきわめて高く持ち上げるが、そんな程度じゃあ、日本文化はダメなんだと声を大にして言いたいのだ。

 もうそろそろフライトタイムなので、今はここで切り上げる。
 
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by kikh | 2010-04-21 12:49 | うひょひょ!
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