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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
5/11 キンのタマシイ
 イラクで日本人が拘束された。この人は自衛隊に二年にて、それからフランス外人部隊に入隊し、20年くらいいた人だと言う。拘束されたという事実はともかく、日本人でもこういう男がいたのである。いい悪いではなく、何か新しい可能性を探ろうとしたのだろう。それは赤軍の連中なども同じかもしれないなあと、ふと思ってしまった。理念に則り、ということになるのだろうが、そもそもは理念なんて高尚なものではなかったのが、次第に理念の衣をまとい出すものなんである。それがどの方角に振れるか、だ。
 この斉藤さんという方の顔つきは、確かに今の日本人には少なくなっている顔つきであることに目を奪われた。しっかりした、強い顔である。

 朝9時から夕方17時半まで飯を食う暇もない状態での会議の連続。
 夕方、私の好きな、ボケッとできる喫茶店というか洋食屋で、縫原と一緒に細かく数字をいじっては、さてどうすべきかと悩む。「HOG」(Heart of GOLD)であるが、おっと、このHOGは去勢された豚という意味があるのだそうだ。いいじゃねえか。去勢された豚だぜ。キンタマにも繋がるねえ、と勝手に思いこんでいるのだけれど、金の魂と去勢された豚ではあまりに対極ではある。まあ、どうでもいいんだが。本当に金のことで悩みたくはない。おっと、これも金、ゴールドであった。カネのタマシイ、キンのタマシイ、キンタマ、ああ、キン、カネ、キン、カネであるが、どうしてもグルグルと付きまとって離れない。ううん、うまくやるしかないのである。
 
 中野のフジヤカメラに行く。ここに行くと、どうにも専門家の匂いがプンプンと漂うため、なぜか気恥ずかしくなるのである。写真の展示をやることにはなってしまったため、今から必死になって学ばねばならないのだ。何と言うことだ。ああ、どうしよう、ではあるが、なかなか時間を作ることができない。

 20時からサンアドの伊比さん、安藤さんと飲む予定であったが、安藤さんが来れなくなってしまった。結局、最終まで、飲み続ける。
by kikh | 2005-05-12 08:02 | 日々の記録
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