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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
6/13 ポールとのミーティング
 Paul Dresher家から一歩も外に出ずに、午前中は打ち合わせをするためのまとめ。午後2時から打ち合わせを開始したが、18時を過ぎても終わらず。
 夕食会ということで、彼の友人の有名な演出家という方が来た。最初は空々しく、少しだけ話をする。で、まあ、適当にその場をお互いにやり過ごしていたが、ポールが一時間後に食事の席に着いたときに、僕のことを具体的に紹介してくれる。パパ・タラフマラのスタイルは・・・と言いかけたとき、彼は突然、目をまん丸にさせた。こちらが驚いた。何事か?と。顔を急に真っ赤にさせて、オオー、パパ・タラフマラ!?リアリィ!!と変化。あまりの変化にこちらまで驚く。どうしたの、この人?なに?なにが起こったの?ってなかんじ。なぜなら彼は1990年代前半に日本に滞在していて、グローブ座でのパパ・タラフマラ作品を数本見たのだとか。なんとまあ、素晴らしかったことか、と繰り返し、話をしていた。そのときは、大学で教えていたのだとか。西洋演劇を。劇団昴で教えたこともある、と。で、いろいろ見たけど、コンテンポラリーでは図抜けていて・・・と一気に喋りまくる。
5年前にシアトルでも見た、ワイフも演劇研究者だけど、好きなんだよ、と言ってくれる。

 こういう嬉しい出会いもときどきはあるのである。いろいろと世界中の人たちが見ていてくれて、そのとき、ダイレクトにぼくには跳ね返ってこなくても、こうやって人の記憶の深いところに残っているのかと思うと、なんとも嬉しい。そういう舞台を作りたいと思ってきたし、こういう出会いがあると本当にやっていて良かったと思うのだ。ましてや相手はアメリカの有名演出家だと言う。
 ポールが、僕の音楽は一回でいいという人は少なくて、二度目、三度目になって、まったく変えたねえ、とか言ってくる人がいるけれど、それはパパも同じなんだろうなあ、って。少々同情してくれる。そうなんだよね、今、日本はステレオタイプである方がいいからね。
 で、その演出家が言うには、日本の批評ってすごいよね。根底を何も見ないからなあ、と言っていたけれど、まあしょうがない。そういう土壌なんだからねえ。どうしたらいいんだろう。権力を持つことか?しかし、権力を持って舞台が良くなった人って見たことないし。これは本当にそうなんである。権力は人をダメにしかしないようなんである。

 まったく実にポール家は気持ちのいいところに立っている。地震も台風も来ないのだとか。確かに過ごしやすさは素晴らしいものがあるのだろうなあ。

 食事を終えて、ポールが演出家(名前をど忘れしてしまっているのだ)を送っていくときに、一緒に出て、僕は散歩に行く。とは言っても暗くてよくわからん、と思っていたら、案の定、迷子になった。ええええ、困った。と。どこを歩いても同じような景色で分からないのである、どこにいるか。ここで曲がったはず、この辺だったはず、と思うのだけれど、あれ、こんな路地があったかなあ?どう行けばいいのだろう?と30分くらい、暗い道をうろうろ。あっち行ったり、こっちに行ったり。困り果てて、かといって、ポールの電話も知らないし、今は、さて、どうすんべえ、こんなところで夜明かしかあ、と思っていたら、犬の散歩の人が通る。それで何とかなった。私が覚えていたのは、この辺りの通りで、最初にAの付く通りだ、ということだけ。いやはや、これで分るものだろうか?と思いつつ聞いたが、分ったらしく、やっとのことで暗闇からの生還と相成った。
 すぐにポールとのMTGの続き。20~30分で終わりにしようね、と言っていたにもかかわらず、時間はたっぷりかかる。2時間が経過。結局、総計で7時間近くは打ち合わせに要していた。

 それにしても静かだ。眼下にはバークレー、オークランド、サンフランシスコの街が一望の下に見渡せるのである。これはスゴイ。

 こういうところに住みたいか?いいねえ。住みたいねえ。でも、東京のゴチャゴチャもいいのである。

 あ、今日、驚いたのはポールは実はクロノスカルテットにも音楽を提供しているようなのだ。いろいろなことをしているねえ、彼は。

 明日はNYC周りでサンパウロ行きである。
by kikh | 2005-06-14 16:44 | アート
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