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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
7/21 稽古&パパ・タラフマラ雑感
稽古は毎日行なっているが、なかなか進展しない。
理由は音楽ができあがってこないのが一番大きな問題である。ポールからまったく送られてこない。
このままで果たして28日のワークインプログレス公演は可能になるのだろうか?少し不安である。だが、これもまた、ワークインプログレスである。ワークインプログレス、すなわち進行中の仕事であるから、まあ、仕方がない。

先日、パパ・タラフマラ会議席上で、パパ・タラフマラは何であるか?という話になった。それは、数日前に書いたことであるが、東京新聞の批評と森村泰昌氏のコメントにあまりに大きな開きがあるからだ。東京新聞に書いた江原さんも、かなり高い評価の批評を書いたのだろうと思うし、当人も公演終了後はそんな感じだったらしい。ところが、一方では「前衛的なパフォーミングアーツ」であり、一方では「現代的というよりも神話的でさえある」と書く。この乖離こそが最もパパ・タラフマラから評価を遠ざけているものだろうと思えてならない。

ところが、森村泰昌氏や中沢新一氏や葛西薫さんや茂木さんやら、各界の、私の尊敬する方々からも賛辞を受けていることを僕たちは忘れてはならないと思うのだ。
そしてそれらの人々が言うことは、基本的に共通している。そればかりか、たぶん彼ら自身の仕事もまた、同じような地平に立っているように思えてならない。
一言で言えば、「神話性の回復」ということだろう。

タレントの井上和香ちゃんからの手書きメッセージが届く。思ったより字がきれいではないか。
彼女は何度も見に来ているが、その度に感動するのだと書いている。ただ、最初は「これは何だろう」という思いにとらわれていた、とも。「これは何か?」「これは・・・である」という解釈の図式から抜け出せない限り、理解には到達し得ないと確かに思う。
では、その抜け道はなんであるのか?簡単だが、今の日本人が大きく掘り下げてしまった深い墓穴を当人が認識するのはきわめて困難とも言える。
さて、どうしたものなんだろう。

次回、三人姉妹の9月10日マチネ後のアフタートークの相手が詩人の谷川俊太郎さんに決まった。さて、谷川さんはどう語るだろうか。今から楽しみが増えた。

「海」についてのエッセーを書き上げる。次回の小池メルマガ原稿であるが、書いていて、いろいろなことを思い出した。確かに書くことで忘れていた記憶が思い起こされる。
「ガリバー旅行記」についてのエッセーも。すると、おっと、忘れていたが、「作家スウィフトの奇妙な生活」という作品を作りたいと思い続けていて、今は忘れてしまっていたことを思い出した。
これは来年か、再来年には絶対に製作したいのである。
グッフッフ。

「三人姉妹」、今年のマカオ公演が決まりそうである。
このマカオ公演、もちろん助成金なしである。
それにビックリしたのは、企画としては、クリスマスから年末年始、カウントダウン公演含めての公演ビッグ企画であった。
何でもカウントダウン「三人姉妹」をマカオカルチャーセンターで行なうという企画。ううん。楽しそう。
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by kikh | 2005-07-21 22:39 | 日々の記録
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