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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
九條今日子さんから
九條今日子さんからもコメントが届く。
九條さんは、昔は女優で、寺山修司と結婚してからは劇団「天井桟敷」のプロデューサーとしてならしていた人である。寺山の最もよき理解者であった。今回、私たちが「百年の孤独」に向かうので、コメントを頂いたのだ。
以下、九條さんの文。

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パパ・タラフマラを初めて見たのは、もう何年前のことだったのだろう。
寺山修司の没後、劇団を解散して頭が空白になっていた時期だから23年も前のことだったのだろうか?
その時から、現在のコンテンポラリーなアーティストたちに先立つ予感があって、その存在は常に私の心の片隅に留まっていた。1981年、演劇実験室「天井桟敷」が上演した「百年の孤独」は、小池さんが言うように、寺山以外の何ものでもない「百年の孤独」でした。
もし彼が存在していたら現在もなお、再演を重ねえて初演とは全く異なる作品を提示していたことだろうと思う。
”待ってました!”と思わず叫んでしまいたくなる。
小池博史さんとパパ・タラフマラの「百年の孤独」も、他の何ものでもない作品になるだろうと大いに期待している。
「百年たったら帰っておいで、百年たてばその意味わかる」

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最後の「百年たったら帰っておいで、百年たてばその意味わかる」は寺山の「百年の孤独」で使われた寺山自身が書いた台詞である。その寺山修司の台詞を頂いているような気分になった。光栄だなあ、と思う。

しかし、思えば、寺山が死んだ年齢を私はもう超してしまっている。

寺山修司の「百年」は、やっぱり寺山自身でしかなかった。あれは「奴卑訓」のような傑作ではなかったと思うけれど、強烈な寺山のオリジナリティが光り、未だに僕は強く忘れられない作品となっている。
by kikh | 2005-07-28 08:50 | うひょひょ!
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