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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
9/23-27 Ship in a View 韓国
9/23-27

えらい忙しさに追われて、まるで書く時間がなく、滞ってしまっていたので、まとめて書くことにする。


23日

朝から「Ship in a View」稽古。通し。これで僕が参加する稽古は最後となる。通しは22日よりも良くない。が、まあ、合格ラインだろう。

関口と終わってすぐ、倉庫の下見に行く。急に今月中に引っ越しを行なわなくては鳴らなくなったからだ。社長の高田さんは関口の知人であるが、半年間、無料でモノを置かせてくれると言う。助かった。これで再び引っ越し費用やら、突然の出費があったらたまったものではないからだ。それでも引っ越し費用はかなりかかるのだが。

戻ってきて、衣装ミーティング。HOGの衣装打ち合わせがすさまじく、これで果たして間に合うのだろうかと今から心配になっている。


24日

P.A.I.の授業を朝。
終わり次第、オークボとつくば写真展MTG。
大急ぎで帰宅し、荷物をまとめて、成田空港。
韓国入りする。到着は22時45分。

海鮮チゲ鍋をみなが食っていたので、お裾分けに与る。ああ、韓国だなあと実感。うめえ。このうまさはなかなか日本では味わえない。
ほんの少量。どうも最近、食い過ぎで、腹回りがヤバイ。

それからフェスティバル側のスタッフを交えてのスタッフミーティング。

いつも来る舞監の菊地さんが初日のみ来れないので、急遽、私が舞台監督を初日だけ勤めるのだ。初舞台監督なんであるが、突然の問題がたくさん発生し、舞台セットのポジションを次々と変更していく。
夜中2時過ぎまでスタッフミーティングが続く。
さて、終わってから、メルマガ用の原稿書き、ふたつ。
原稿をきっちりと仁川空港に着くまでに機内で書き上げるつもりが、機中ではぐったり寝てしまっていたため、スタッフミーティング後に書かねばならないという最悪の事態となってしまった。それも二本。一本は7割は書き上げていたので、残り3割を書く。オルガンと風の話。もう一本は辺見庸の書評であるが、もうこちらは体力の限界で、結局、最後まで辿り着かず。
25日に書けるかというと書けないので、仕方なく、投稿する。


25日

朝8時半集合で劇場入り9時。
さて、緊張の舞台監督の仕事が始まる。
とは言え、結局、チェックし、いろいろと任せていくと、あとはじっと見ているだけになる。昼休憩タイムになると僕だけはインタビューということで引っ張っていかれ、2時間半のインタビューをこなし、戻ってきて、すぐに舞監復帰。

夕方、WDに出ていたチンハンと、元研究生のジュナがやって来たので、飯を食いつつ、いろいろな話をする。韓国の連中は徴兵制度がやっぱり大きな弊害になっているという。特にダンサーにとっては、ほとんど死を意味するらしく、みな必死になって徴兵制からうまく逃れるかを考えるらしい。
ゆで豚肉とチヂミらしきものを食う。うまい。こんなうまい豚肉があるのか、と思うくらいうまい。ついつい山ほど食ってしまうが、食い過ぎは厳禁である。

夜9時半に再び、劇場へ戻り、明日の指示を出し、タイムスケジュールを確認し、劇場を後にする。
ホテルへ戻る。しばらくしてパフォーマーがやって来る。韓国は近いものだ。成田からではあるが、沖縄へ行くより近いのだから、どうってことない距離である。
パフォーマーに舞監として指示。

それからしばらくして、1時過ぎに本来の舞監、菊地凡平氏が最終便でやって来る。西野、宮木、菊地、小池で打ち合わせ。

終わってすぐ、場ミリ隊の池野、菊地理恵、橋本と打ち合わせ。


26日

なかなか充分に寝ることができない。
ぐったり疲れているが、神経疲労のため、ある程度の時間で起きてしまう。

記者会見場に行く。ダンス関係ではなく、演劇関係雑誌社のみの記者会見らしいが、それでも10人近くはいたのではないか。Seoul International Dance Festival のオープニングに選ばれた感慨を述べてくれ、という質問がその後も多かったが、正直言って、別にオープニングであってもなくてもどうでもいい。とは言え、そうは言えないので、まあ、光栄に思っています、と答えてはいる。が、僕らは、きっちりと公演し、いい作品を見せることができればいいのである。それで充分だ。制作的には非常に有効なのだろうが。

大急ぎで戻ってきて、テクニカルリハーサル開始。夜10時まで。

22時から、皆で飲む。結局、夜1時半まで。いやあ、疲れた。が、百歳酒がうまかった。そのとき、松島から、「アップリンクでの公演のとき、小池さんの隣りに座った女子大生ふたりが、小池さん、おじさん臭いって言ってましたよ、気を付けた方がいいですよ」と言われる。やばい。確かに。重々、思い当たるのである。おじさん臭いのではなく、生乾きの匂いだ。最近、忙しく、どれもこれも中途半端なまま、干したり、干さなかったりで、きちんと乾かさないままになりつつあるので、ヤバイのである。あの日は、おれも、こりゃあ、くせえなあ、まずいなあ、だけど、時間が押してしまっているから、購入して着替える時間もないなあ、と思いつつ、アップリンク入りしたのである。乾いたときは匂ってなくても、汗をかいたりすると一気に菌が繁殖し、匂いが再びやってきたりする。だから、生乾き、あるいは洗濯したまま、干さなかったりということは重々気を付けなければならないんである。よく承知はしているんだが。

ホテルに戻ると、ついに、ポールドレッシャーから音楽が届く。アイデアとして3曲届く。が、もう酔っぱらっていて、コメントを書くことが難しい。が、面白い。


27日

朝、ネットに繋ぐとさらにポールから音楽が届く。ガンガン届く。11曲届く。
これ、多すぎで、少しずつ送ってくれればいいのに、なんだが、一気に製作モードに入ったのだろう。その感覚は分からないではない。
音楽を聴く。なかなかいい。いいが、どこにどれを当て嵌めるかはまだ明確ではない。特にギターがいい。ポール自身が弾いているギターがなんとも素敵なのだ。
頭の中は一気に「HOG」モード一色になるが、それではいかんと、劇場入りする。

劇場入りすると、すぐに小池インタビューとなったが、ものすごいカメラ。ビデオカメラとカメラが並び、記者たちだけで40人近くもいただろうか。すごい。

ゲネプロ開始。14時半。終了16時10分。

修正し、20時開演。出来は、ううん、音響の音量が大きすぎ。なので、詩情が消えてしまっているのが残念。しかし、ここは音響場所が金魚鉢状態で、ゆえに繊細に、と言っても到底、無理なのである。が、なんとかせねばなあ、という思い。明日、チェックし直しだろう。

オープニングパーティが会場ロビーで開かれる。大変な人。すごい。オープニングパーティとは、パパ・タラフマラのオープニングではなく、SIDFESのオープニングということなのだ。こういう状態を見ると、オープニングに選ばれた感慨は、と記者たちが言いたくなるのも分かるなあ。

さて、驚いたことに、演劇評論家や舞踊評論家、演出家、舞踊家たちの反応が素晴らしくいい。日本でこういうことはあり得ない。こちらが目を丸くしてしまった。ある演出家は演出家の僕に向かって、「これは演出の勝利ですね。演出が勝利することはあまりないのですが、最後には完璧にやられた」と言ってくる。嬉しいやら恥ずかしいやら、でも、それだけのことはやってきているとは思っている。
韓国演劇界の重鎮どころか、重重重鎮くらいのキムジョンオクさんも相当、感激してくれたようだ。もう80くらいではないか。その他、僕に話しかけてくるのは皆、評論家や演出家たちで、素晴らしく反応が良かった。

では日本ではどうか?先日、三人姉妹を見に来たある日本人舞踊評論家Aなどは、始まって5分で寝始め、最後近くまでぐっすりとお休みで、お話にならなかった。もちろん寝てもいい。が、開始早々はないだろう。モラルというか、礼儀はないのだろうか?

菊地理恵、橋本、池野と話をする。
舞台とは何であるかという話をする。
みんな、良くなってきているかと問われれば、良くなっていると言える。が、しかし、まだまだ根幹が弱い。根幹を変えねばいけない。そういう強い思い、強い認識が彼らにあるかどうかが問われよう。要は自分の中で言い訳していないかどうか、だ。あるいは勘違いである。舞台は全的コミュニケーション能力を必要としているのにもかかわらず、まったく全的ではないというのが問題だ。そこにいかに気付くか、である。
by kikh | 2005-09-28 11:16
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