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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
1/30 最終稽古
「Ship in a View」最終稽古。「島」はすでに終わっている。
木下、加賀谷ともに、いい味を出すようになっている。白井をはじめとして、今回は、全員がなかなか大変だったと思う。謝謝。
思えば、両名共に、最初と言っても、どちらも昨年なんだが、会ったときには巧いダンサーだなあ、くらいにしか思わなかった。もちろん顔にサムシングがあるから、「Ship in a View」への出演依頼をした。これが徐々に剥けてくる。するとダンスが突然、有機性を持った生きた踊りに変化してくるのだ。
ダンスでは、未だに動き追求を徹底してするものが多い。動きが面白ければいいというダンスである。しかし、動きが面白いとはどういうことか?その認識が浅いように思う。浅ければ、ダンスそのものが単なる機械にしか思えてこなくなる。器械体操は凄いけれど、あれは何十秒だから見ていて面白いのであって、1時間も見ていたら飽きてしまう。
動くとは身体の波動である。身体とは「精神」と「肉体」ではないのである。精神と肉体、そしてその周りにある環境までひっくるめての身体である。さすれば、身体を使用した作品は、いくら動きが面白くても、心の中が出てこなければ、僕はまったくダメだろうと思っている。
ところが、ダンスファンやダンスカンパニー、ダンス批評家には、動き偏重がとても大きな割合を占めている。これを違う、と言うのは、ここではなかなか難しい。だって、全体がもうすでにダンスへの偏狭な概念で凝り固まっているように見えるからだ。

通しは今までで一番良かった。まあ、アメリカ、カナダツアーは問題なく進行するはずである。いや、常に現場で問題は出るので、そういう起こりうる問題は仕方ないこととするのだ。

終わってから、P.A.I.卒業公演チラシの打ち合わせを行ない、一杯飲んで、帰宅。

さて、パッキング。と思ったら、オークボがやって来て、あるビデオアーティストのビデオを見せられる。面白い面もあるが、まだ分からない。だが、若者には常に可能性が多く、ある。だから、そういう面がどんどん出てくれば、と思う。
by kikh | 2006-01-31 11:01 | 日々の記録
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