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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
3/19 三人姉妹・二日目&打ち上げ
 「三人姉妹」公演、二日目。
 朝11時にスタジオ入り。今日聞かされた訳ではないが、トークの相手に予定していた今福龍太さんが体調を崩したとかで、来れなくなった。とっても残念。今福さんも、これから先の未来をきちんと感得できる人だろうと感じるからである。
 照明チェックと簡単な動きチェックをし、公演。
 今日の「三人姉妹」は良かった。とても活き活きしていた。やっぱりこの作品はずっとやり続けたい思いが強い。
 その後、トークがあり、簡単な打ち上げがあり、打ち上げ二次会があった。

 この席で、バレンタインデーとホワイトデーの話になった。小池さん、ホワイトデーにはちゃんとお返しをしたんですか?なに、ホワイトデーってさ。ええ?!知らないんですか?池野でも返しているのに?駄目ですよ、だってさ。
 でも、ぼくはさ、とってもオカシナ光景だといつも思うのである。
 習慣として、贈り合う風習がある、それはそれでいいではないか?という考え方がある。あるいは、お菓子屋が作り出した慣習で、そんなものに乗っかるのは嫌だ、という考えもある。
 ぼくはですね、贈り物を贈り合うのは悪いことだとは思わない。それが実は人間の関係性を古来、作ってきた大本なんである。

 けれど、だ。いい年をした男女がバレンタインなんて、ぼくたちの生活にとってなんら親近感のないものに疑問を抱かず、はい、チョコレート、はい、お返しのホワイトデーってやっているのが、非常に気色悪いのだ。はい、チョコレート、ってもらえるなら、まあ、ぼくならば、いつでもいい。なにもバレンタインデーである必要はない。どうせ単なる慣習でしかないなら、どうだっていいとさえ言える。これが会話のキッカケになる、という人もいるが、そんな人にはもうちょっと積極的になれば、と言いたくなるだけだ。

 要はバレンタインデーはどうでもいいとしてさ、もう高校を卒業した、いい年をした大人たちがさ、少しはバレンタインって何?くらいの気持ちは抱いて欲しいんである。それはどうでもいいんです、慣習なんだから、というのはとっても奇妙。バレンタインにかこつけて物語作りをしたいんでしょ。ならば、ますますバレンタインが何か、くらいは知る必要がある。同時に、ホワイトデーって、ますます何なのか?って思わなくちゃいけない。

 それをだな、30を超えた一応、大人たちが、バレンタインデーに贈られたらお返しをしなくちゃ、とまるで何の疑問も抱かずに物語作りをしようとしたり、それを欲した話をしていられると、知能を疑い、そのセンスを疑う。いや、知能を疑うというより、本当は単に幼稚化しているだけなんだよね、としか言いようがない。年齢を経るというのは、自分自身の生活と文化とその背景がきっちりとリンクしていくことだろうとぼくは思うのである。バレンタインデーにいったい何のリアリティがあるのか?ましてやホワイトデー。

 これは屁理屈ではない。非常に重要な点である。分からないことも分かったような文脈に置かれると分かった気になり、感覚的に分かることが一般化されていない限りは、分からないということになったりする。その典型例である。
 みんなで渡れば怖くない、じゃあないが、みんなでバレンタインだからバレンタインなの、だったら理屈なんてどうでもいいでしょ、っていう声が聞こえてきそうだ。
今は情報の時代である。だから、素敵、明るい、きれい、そういう感覚的情報はすぐに流れ、すぐに飛びつくことになる。ヨーロッパはまだまだキレイな街であり、あこがれの街なんだろうと思う。キリスト教が一般的にはならなくとも、欧米の習慣が格好いいと思われる傾向は当分は続くとみていい。しかし、本来、大人とは、そういうことをきちんと整理できる層であるはず。だが、それがまったく幼稚化してしまった。ああ、将来が危ぶまれる。と、今日の会話を聞いていて、大きなため息が漏れてしまった。
by kikh | 2006-03-20 22:25 | 舞台
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