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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
危険地帯
 パソコンとカメラとiPodを持ち歩いているヤツはほとんどトルコにはいないのではないかな。
 こう言うところに来ていると、つくづくiPodに助けられている、と言っても過言ではない。今までは、どんなCDを選択し、持っていくかを考えなければならなかったけれど、今は気に入りは全部まとめて、持参できるのだから驚くじゃないか。iPod の中に、250枚くらいのCDは収まっていて、それでもまだ2/3の余裕があるのだから、凄い。750枚程度のCDは僕の30ギガのiPodならば持ち歩ける、ということである。やっぱりこりゃあ凄いねえ。

 昨日は、歩き回った。別に歩き回るつもりだったわけではないのだが、結果的に歩く羽目に陥ってしまったということだ。なぜなら、カフェを見つけに歩いただけであり、カフェは確かにたくさんある。写真を撮るために歩いたのではない。

 なかなか気分のいい時間を送ることができたが、一箇所。
 船着き場で近いところに行こうとし、佇んでいたオッサンふたりに行き方を聞きだし、歩き出した途端、遠くから声がする。止めろ、と英語を使える酔っぱらいのオッサンが叫んでいる。一分で全部、身ぐるみ剥がされるから、止めときな、ここから下はデンジャラスゾーンだから止めた方がいい、と繰り返し言ってくる。確かに、変な雰囲気があったので、止めることにした。たぶん、もう少し歩いて、何かもっと強く感じたら、僕自身で戻ってきただろう。こういうことは海外では時々あるのだ。ヤバイ、という感触を得たら、一刻も早く抜け出すことを考える。その地域の人たちの目つきやら、子供たちの雰囲気を見ればだいたい分かる。
 オッサンの言うことを聞いて、戻って来ると警官が三人いる。この下はどうなんだ、凄くやばいところか?と聞くと、そうだ、行くな、と言う。ここは通るな、タクシーで行った方がいい、とタクシー運転手に行き方を説明して乗せてくれた。
 危険地帯は、独特の匂いを放っているものだ。
 それはどこにでもあるが、イスタンブールもどう見ても、ありそうな雰囲気が漂っている。まずいのは、そうは言っても僕自身、スルスルと惹かれて足が向いてしまうことである。
by kikh | 2006-05-30 03:29 |
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