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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
6/29 サッカーと熱情
 サッカーの準々決勝に進むチームが出そろう。
 面白いほど、意外性がない。意外性がないというところにシビアさがにじむ。どのチームを見ても、タフな身体である。そして歴史がある。サッカーの歴史があって、力量が作られるのだと思うが、優勝を重ねているチームはとても少ないという。
 繰り返し思うが、やっぱり身体を作らねば、この戦闘には勝てまい。サッカーとは戦闘であると心得るべし、である。どんなキレイなサッカーをしようが戦闘である。この認識が絶対に必要なのだと思う。そして頭だ。
 世間では柳沢批判が渦巻いていると聞く。しかし、柳沢が悪いというより、柳沢しか選択できなかったジーコの問題であり、柳沢しか得ることができなかった日本選手の総体としてのメンタリティの問題である。昔、日本がメキシコオリンピックで銅メダルを取ったときは釜本がいた。釜本は凄かったのだ。釜本の顔を見てみればわかるが、ひとつもひ弱な顔ではない。獰猛さを持った獣の匂いがする選手だった。そういう獣らしいヤツがいるだろうか?中村の顔などは、どう見ても追われる兎とか羊の顔である。あの顔は肉食動物の顔ではなく、草食動物の顔である。
 だが、果たして、サッカーに熱狂するのはいいとして、日本人にサッカーが向いているかどうかとなると首を傾げたくなる。身体能力としても別の分野に向いているだろう。やはりサッカーとは遊牧を主体として、野山を、平野を駆け回っていた産業地域から出てきいている競技である。足を大地にふんばって大地を耕す民族に向いている競技とは思えない。まだ、韓国人の方が向いている。韓国は立派な遊牧を主体とした民族であった。
 が、しかし、それでもこの世界的スポーツに熱狂するのは、構わない。いったい何が突然変異化するかわからないからだ。ひとつ外れると、次々と変異する。

 朝、多摩美の授業に行く。今頃になるともう1/4以下になり、相当やりやすくなっているのが常であるが、今年は減らない。受講者総数の半分以上は毎回来ているのではないか。これをどう考えればいいのだろうと思ってしまう。不思議な現象が起きている。毎回100人以上もの学生を相手にしているのは疲れるが、さて、キャツラはなにを考えているのか?出欠など取っていないから、出る必要はないというのはわかっていると思うのだけれど・・・。今年、手を抜かないようにはしているが、でも特別なことをしているわけではない。ただ、やっぱり情熱は失いたくないと思ってしまう。結局、サッカーでもそうだが、熱なんだな。熱をいかに感じるか、なんだな、と思う。だから熱だけは伝えようと思っている。その熱こそが愛情だろうと思うのだ。人に教えているときは愛情を注いでいるつもりにはなっている。
by kikh | 2006-06-30 01:22 | 日々の記録
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