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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
7/13 学生たちは今
多摩美の授業があった。
通例、この時期になるとオープンキャンパスというものに向けての制作を学生たちはしているので、授業に出る学生が少ない。が、今年はスゲエ多かった。たいして減っていないのである。通常だと最盛期の1/10くらいまで減るのだ。それがほとんどの椅子は埋まっているではないか。驚き桃の木山椒の木である。なんじゃこれは、である。授業開始時には1名しかいなかった、なんてときもあった。1名は悲惨で、もうやってもしょうがねえよなあ、だから、なんか会話でもしようか、という感じだったときもあるのである。それが今年はナンジャコリャである。
何が学生たちを変えているのだろう。どうも自分では分からないのである。思い当たる事と言えば、今年は一切手を抜かないと決めてはいることくらいか。通例は、たまにそれなりに手を抜いてきたのである。いや、言い方が悪いなあ、手を抜くというより、いまいち、何を学生たちが求め、なにを知りたいかが分からなかった、という理由はあった。でも何年もやっていると学生たちが何を知っていて、何を知らないかが分かってくる。すると確かにやりやすくなってくるのだ。かんたんに言えば、ほとんどなにも分かっていないというスタンスで授業をすればいいのである。昔はなんとなく分かっているだろうという思い込みで授業をしていたところがあった。が、今年は超初心者に向かっていくくらいの気持ちで授業をしている。
しかし、いつも思うけれど、挨拶くらいしろよな、とは思う。こちらがおはよう、と言っても黙っている。まあ、集団だから黙っているのだろう。それが日本人だ。まあ、日本の教育と環境はそうだから仕方がないとも言える。だけど、それでは辛い。これから社会に入っていく学生は、それではダメなんである。

終了後、うまい飯を八王子で食って、稽古。
まだまだ僕自身が存分にできない。そういう意味では出演者が四人いるのはちょいと厳しい。前はほとんど一人で、10分程度タマオが出るくらいだったから、まだ自分自身の稽古が存分にできた。今回はできない。ヤバイ。方法を考えなければならないだろう。今は松島が別の公演等で出てきていないのもネックである。池野が松島の代役をやり、自分自身の役をやり、と八面六臂の活躍である。これは無駄も実に多い。もっと効率を考えた稽古をしなければならない。
動きを考え、また歌を作っていく。歌も面白い。今回は僕が作っている歌が多くはある。歌詞はもちろんだけれど、メロディを作っていくと世界が一気に開けたりする。

帰り道々、おにぎりを買い、ビールを飲みながら、電車に乗っているのは気分がいい。今日の稽古場は冷房が付いていなかったので、暑かった。もうグラグラだ。動いていても暑い。これが見ているだけだと神経がおかしくなりそうなくらい暑い。見ている人とやっている人では体感温度が全然違うのである。やっている方は寒く感じても、見ている方が暑くてかなわないということがある。それは動いていれば自分の体温が上がっているので、外気温は高めの方が気持ちいいということはある。冷えることもない。が、見ている方は、頭がクリアでなくてはならない。とすると暑くてはとてもとてもクリアになど保てないのである。こういうときに揉める。暑い、寒いと揉める。が、では、誰を基準にすればいいか、だ。パフォーマーを基準にすれば、暑めにする。しかし、暑めだと見ている方は、もう単に熱との戦いになってくる。何かを感じ取るのではなく、ただただ、暑さを凌ぐことばかりが頭の中を占めていくことになる。そして暑いとグラグラになるので、見ているとドンドン眠くなる。意識が持って行かれそうな気分に陥る。
by kikh | 2006-07-14 00:44 | 稽古
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