朝から稽古。松島不在。と、どうしても効率的にはならず。代役で動かしていく。が、自分自身も出演せねばならない。しかし、最もやらねばならない当人が稽古をする時間が全然取れないない。その状況の中で、最後の通し。満紀枝が見に来ていた。かなり、渋そうな顔をして見ている。それを見て、気持ちが少々弱くなっていく。これじゃまずいなあ、と思えば思うほど、ドツボにはまる。
マイク使いにしても同様で、マイクの使い方がまだぎこちない。だから、神経がそちらに取られてしまって、なかなか思うようにはいかない。こりゃあマズイ。慣れだ。ともかく慣れなければならぬ。そのためには、自分自身の稽古時間を増やす必要がある。
稽古後に東京都現代美術館へ。キュレーターの長谷川祐子さんと住友さんに会う。ここで展開したい件があるのである。長谷川さんの名前はもちろんよく知っている。しかし、会ったことはなかったと思っていて、最初、「はじめまして」と言ったところ「一、二回、お会いしてますよ」と言われてしまった。まずい。しまった。
可能性はありそうである。できれば面白いと思う。劇場空間のおもしろさはよく分かるが、同時に劇場外空間の楽しさも重々承知しているつもりである。空間は魔物が住む。そういう魔物の住んでいる場所を探し当てていくのも楽しいモノだ。
夜、オークボとシネマアートンでの写真展のための写真選択を深夜まで。