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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
9/27 最後のマクロードガンジ
 今日の夕方までここにいて、後は一直線でデリー戻りである。夜中のバス移動で、明朝には到着するが、朝方から少し喉が痛い。足の腫れも引かない。痛みはあまりないけれど、腫れが全然引いていかない。ともかく、出来る限り痛み止めを飲まないようにしている。が、痛くなったら怖いので、どこに出るにも持ち歩く。
 正午にチェックアウトし、後は夕方6時過ぎまで時間を潰すばかりである。三日間は同じホテルにいたが、すごく気持ちが良かった。こういう雰囲気ならば外で書く必要などさらさらないと言っていいくらい良いホテルであった。一応、ゲストハウスということになっていて、一泊あたり2000円程度で、だから、決して安いとは言えないのだけれど(インドとしては)、テーブルも椅子も手頃なのがあり、木のフロアーで、ベランダ付き、お湯も一日中出る。一気に書き上げられたのも、この環境が重要であった。人もいいし、ここのレストランも何とも言えず気持ちのいいレストランであった。

 午後からは、別の書き物をする。
 まったく次から次へと何かやっている。そう言えば、パフォーミングアーツ論みたいなものも書かなくてはならないのだけれど、やっている時間が全然ない。
 そして、小さな寺に行く。もちろんチベット仏教の寺院だ。数多くの寺の小僧はいるが、観光客らしき人は誰も来なかった。風が吹き、太陽がさんさんと降り注ぐ、そんな寺は、さまざまな色彩に彩られた極彩色の寺であった。
 と、だんだん喉が痛くなってくる。ガイドブックを見ると、チベット医院があると書いてあるではないか。診療は無料とのこと。ならば、ってんで行ってみる。薬を飲め、と言われ、大きな丸薬を10錠くらい出してくれる。これには金はかかったが、実に安い。変なオバサンが診療してくれ、へたくそな英語で、ああだこうだと言うものだから、それだけで疲れた。さて、この丸薬、効くのだろうか?

 遅い昼飯を食いに、薄暗いレストランに入るが、ここのマッシュルームカレーが絶品だった。小汚いので安いだろうと思って入ったのだが、安い上にメチャクチャ美味かった。
 それから前に来た寺院にあるチベット博物館で中国の行なった愚行の数々を見る。それにしても国家の暴力ほど辛いものはないだろう。正当であるかどうか、プリンシプルがあるかどうかなどはどうでも良く、自身に都合のいい論理だけで、国が突っ走るならば、後は破滅の傷跡が残るだけだ。それをいつまで経っても分かるような分からないような、ならば、分からない方が得だってんで、動いてしまうのが人間というヤツだ。情けなく、腹も立つが、まあ、人間を止めるまではこういう愚行ばかりが続くのだろう。
この寺院カフェで森と山を見ながら、これを書いている。あと2時間後には、デリーに向かって出発である。
by kikh | 2006-09-27 21:34 |
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