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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
1/29 尺八・・
 まるで疲れ、取れず。南米病みたいなもので、確かに南米から戻ってくるとがっくりと疲れていることが多い。やはり40時間以上も時間をかけて行くのは健康に良くないということだろうか?その割に、南米好きなのだけれど。
 
 戻ってきて、「三人姉妹」ではなく、中村明一コンサートについて考えている。中村さんの尺八をずっと聞き続けているが、尺八という楽器の厚みの前でたじろいでしまう。尺八一本である。他に何の楽器もない。しかし、それは常に揺らぎ、揺さぶり、地の底からはい上がってくるうような音を出したかと思うと、風に紛れてしまうような音になる。地の底からやってくる音は、するりと風に紛れ、大地の隙間に入り込んでしまうかすかな音に変換していくのだから畏れ入る。尺八の音を聞いて、実は人間の身体も同じようなものではないかと思った。ところが、そのような揺らぎを持った身体が消えてしまっている。身体は実に情けない、弱々しい、あるいは人造人間的存在へと変化してしまっている。いや、そう思いこんでいる。さまざまに揺らぐ身体、そして身体から発する思想をやっぱり取り戻し、獲得し直す方法を模索しなくてはいけないなあ、と改めて尺八音は教えてくれる。

 昼頃、たまおと打ち合わせ。来年度からのP.A.I.に関してである。P.A.I.は10年やってきた。10年を経過したところで、別の指針を持たせようということになった。同じ事をしていても面白くない。週3回の平日コースと土日コースに分けることにした。土日コースは舞台芸術家を育てようというコースではない。まさに身体を改めて見つめ直してみるというコースである。頭もまた身体の一部である、声も身体の一部である、そういう視点から、一般に開いたコースである。そして半年コースとし、月に一回は土日まるまるの休みを取る、そういうフレキシビリティに溢れたコースとした。カラダの再生は緊急の課題だ。難しいことはないコースである。だから入所試験もない。

 
by kikh | 2005-01-30 10:40
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