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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
11/6 教育の現場
 朝はP.A.I.の授業。
 しばらくぶりにスロームーブメントワークショップを行なう。これは感覚を鋭敏にするために、たまに行なった方がいいWSである。
 
 終わり次第、稽古場に向かうつもりだった。ところが、ナカジマから申請書の文章を見せられ、当人は自信満々のようであったが、ううむ、雑だ。そこで仕方なく修正を施す。申請書の文章はこちらの過剰な思い入れは不必要で、事実をきちんと書き、そしてそこにほんの少しの思いが入れば充分である。というよりも、そういう文章でなければいけない。それが分かっていない。まったく注意力散漫。何とかしろ、もう少し、と言って飛び出す。
 こんなことをしていたために、40分遅刻。飯は例に漏れず、掻き込み。ああ、ゆっくり食いたいものだ。

 稽古はううむ。何かが違う。何かが足りない。これを解決しなければならない。単に力量だけの問題ではない。では何か?意識である。意識がまだまだ同一レベルにまで上がってきていない。池野はいつも疲れていて、少々気の毒さも漂う。いろいろな舞台に立つのはいいとして、ちょいとやり過ぎの気味。まあ、なんとしてもさっさと意識を高める訓練が若手には必要である。

 稽古後は新橋で、テキスタイルの打ち合せ。しかし新橋。打ち合せに適当な場所が見あたらず、蕎麦飲み屋にて。
 痛風になってから、ビールは控えているが、ついついプリン体の入っていない焼酎を飲む傾向が出てきてしまっているが、酒は少し入れないと、神経が休んでいかないので、ちょいと飲んでしまう。量はたいして飲まないので、まあ、大丈夫だろう。痛風発症以来、関節の曲がり具合が少し足りなくなり、足首が思うように伸びない。ストレッチを、なんだが、痛みが出て、どこまでやったらいいものか?さて。

 自宅に戻ってみると、ある小学校の教師から、教育の現場の状況について書いた葉書が届いていて、子供たちのからだと心の居場所のなさ、ボロボロさ加減が書き記されていた。
 まったく。
 子供ばかりではない。大人も身体がボロボロなんである。その感受性の鈍った身体を何とかしない限り、日本の問題は何をやっても解決するはずがない。なんせ基本である。根本である。そういうことを分かっていない人たちが多すぎる。教育の現場も文部だの科学だのと言っている省庁も政治家も皆、分かっていない。なんせ批評する人たちですら分かっていないのだから、当然とも言える。それほど感性が鈍っている。愕然とするくらい鈍っている。しかし鈍っていることには、自身、気付かない。人が鈍っていることだけは分かっても自分の鈍さは蚊帳の外。
 腰を上げる必要がある。実にヤバイ。
by kikh | 2006-11-07 07:44 | 日々の記録
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