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★小池博史★演出家・振付家・美術家・作家・写真家

by kikh
 
12/11 まずは一安心
 本日の稽古で一応、最後まで形を作る。
 僕の場合は、まず、大雑把に作るのではなく、かなり綿密に冒頭から作っていくのが通常である。もちろんときどきはそうではない作り方もするし、いろいろなやり方を常に試みている。今回は、一般的な作り方であった。
 
 稽古初日に立てた予定では、12月11日に77分が一応、完成、とある。すばらしい。と自画自賛。まったくその通り。作品時間は77分であった。これから少し変わっていくとは思う。
 今回は三方から見る形になるので、両サイドから見た様子を考えていかなければならない。

 結構、ハッピーエンドに見える舞台である。さて、本当にハッピーエンドかどうかは別にして、でも、祭り気分が充満している舞台でなかなか心地がいいのか、ときどき、見に来た見学者、いや、スタッフから拍手が出る。珍しいのだ。稽古途中段階で拍手が出るのは。

 終わってから、帰事務所の途中、ちょっとぶつかったら因縁を付けてきたヤクザみたいな男がいた。そのとき、演助と研究生ひとりも一緒にいたので、よく知っているが、なにが問題なのか、さっぱり分からない因縁の付け方で、勝手に頭に血が上り、勝手にブルブルし、いらいらし、警察を呼べ、と言っていたけれど、どうもさっぱり・・・???であった。
 ヤクザが警察を呼べ、ってのも変な話だ。警察も迷惑な話だろうと思いつつ、待っていると警官がふたりやってくる。
 まあ、こういう輩もいるから、困ったものなんだが、実際に警察が来てみると、別になんのことはない、高いシャンパンを持って歩いているのに、割れたらどうするんだ、みたいなことであった。普通は割れる前に、ぶつかったりはしないだろう、そんな道徳もしらないのかね、と言いたくなる。僕は少なくとも避けようとして、避けなかったのは、その阿呆である。因縁を付けたかったのだろうな、そのとき。どうも普通の身なりではなかったから、まあヤクザか、そんな類の連中なんだろう。でも、なんで警察なんだよ。不思議。
 警官と話をしてそそくさと帰っていったヤクザであった。

 僕は、因縁を付けられたことがほとんどない。実にしばらくぶりで、あ、そうか、こういう阿呆もいるのだなあ、と改めて感じられて面白くはあった。なんのための無駄な時間だったのか?無駄をなくした方がよほど、互いのためにいいと思うけれど、どうなんだろうね。無駄の中で生きている連中もたくさんいるから、仕方はない。

 でも、こんな阿呆に刺されて死にました、なんてなったら、死んでも死にきれないよな。途中、入り込んできたオッサンがいて、この人は俺が身代わりに死んでもいい、なんて言っていたけれど、そんなもんじゃもちろんない。酔っぱらっているから言えるんだとも言っていたけれど。まあ、人の身代わりはそうそうできるものではなかろう。もちろん実際にできたなら、素晴らしいが、いざとなったら腰が引ける、それもまた人間だ。

 なんとなく夏目漱石を思い出してしまった。あ、漱石が死んだ年をすでに超えてしまっているなあと認識。寺山も超え、漱石も超え、こうやってどんどん超えていく。超えるのは構わぬが、何を残したかが問われよう。そう思いながら、やっていると、阿呆に刺されるわけにはいかんと思うのである。
by kikh | 2006-12-12 01:24 | 日々の記録
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